「寿命」と引き換えになりますけど、それでも飲みますか?
この記事を読むと分かること
- 「清涼飲料水」を飲んではいけない理由
- 「果糖ぶどう糖液糖」がもらたす悪影響
- 「果物」は食べても大丈夫
筋トレ歴6年、2019年JBBFメンズフィジーク”県2位”
栄養の学校NNCやセミナー、書籍、論文などで「栄養学」を学んでいる、栄養オタクトレーニーです。
あなたが無意識に飲んでいる「清涼飲料水」
パッケージのラベルの裏を見てみてください。
成分表示の一番左上に「果糖ぶどう糖液糖」と書いてあると思います。
一番左上に書いてあるということは、その商品で一番多く含んでるということです。
私たちは、知らず知らずのうちに「果糖ぶどう糖液糖」を摂ってしまっています。
しかし、この「果糖ぶどう糖液糖」が、とてつもない悪影響を及ぼすのです。
この記事を最後まで読めば「清涼飲料水は飲むな!」という真意が分かりますので、ぜひ最後まで読んでみてください。
■「果糖ぶどう糖液糖」がもたらす悪影響
「清涼飲料水は飲むな!!」
ここで言っている清涼飲料水は「果糖ぶどう糖液糖」を含んでいるものです。
果糖ぶどう糖液糖は、いわゆる「糖質」で、この糖質が体に悪影響を及ぼします。
よく、「角砂糖〇〇個分」とか言いますよね?
白米やパスタなどの炭水化物で「角砂糖〇〇個分」というのは、ピントがずれていますが、清涼飲料水に関しては”角砂糖より悪い”です。
ということで、まずは「果糖ぶどう糖液糖とは?」から説明していきます。
◎「果糖ぶどう糖液糖」とは?
果糖ぶどう糖液糖は、とうもろこしのデンプンに酵素を反応させて「ブドウ糖」を作ります。
このブドウ糖に別の酵素を反応させて、ブドウ糖の一部を「果糖」に変換します。
そして、これを液体にしたものが「果糖ぶどう糖液糖」です。
また、果糖が含まれる割合によって、3つの名称に分けることができます
- 高果糖液糖:果糖が90%以上
- 果糖ぶどう糖液糖:果糖が50%以上90%未満
- ぶどう糖果糖液糖:果糖が50%未満
これらは「異性化糖」と呼ばれ、あとで解説する「AGEs(終末糖化産物)」を作りやすいという特徴があります。
単純に、普通の果糖よりも”体に悪い”ということですね。
◎清涼飲料水に「果糖ぶどう糖液糖」が使われる理由
清涼飲料水のパッケージを見ると「果糖ぶどう糖液糖」または「ぶどう糖果糖液糖」と一番左上に書かれているものがほとんどだと思います。
一番左上ということは、その商品で一番多くの量が使われているということです。
ではなぜ、「果糖ぶどう糖液糖」か「ぶどう糖果糖液糖」が使われるのか?
- 「安価」
- 「甘みが砂糖に似ていてちょうどいい」
単純に「安くて」「うまい!」からですね。
どっかの牛丼チェーン店みたいですね。笑
◎果糖ぶどう糖液糖が「悪」の理由
果糖ぶどう糖液糖が「悪」の理由は、糖質の種類が「果糖」だからです。
「果糖」って聞くと、フルーツを想像して体に良さそうですが、むしろその逆。
摂りすぎると体に悪影響をもたらす「悪いやつ」です。
糖質の中でも「ブドウ糖」はエネルギー源になるため、体内で使い切れば何の問題もありません。
しかし、「果糖」は一般的に肝臓で代謝され、中性脂肪やブドウ糖に変換されます。
ですので、果糖は、内臓脂肪や尿酸を増やす原因になるということです。
さらに、果糖の一番「悪」のところは、老化の原因とも言われる「糖化」しやすいというところですね。
■「糖化」がもたらす悪影響
糖化を一言で説明すると「体内でタンパク質と糖質が”熱を介して結びつく”こと」です。
体内で糖化が起こると、タンパク質が変性して「AGEs(終末糖化産物)」を生み出します。
そして、この「AGEs」が体内でさまざまな悪影響を及ぼすのです。
→ 関連記事「老化の原因になる『糖化』の原因と対策」
◎「果糖」は糖化しやすい⁉
同じ糖質でも「果糖」は、ブドウ糖と比べて”10倍”も糖化のリスクが上がると言われています。
10倍はマジでやばいですよね。笑
糖化が起こると、AGEs(終末糖化産物)という、体にとって最悪な物質が生成されます。
このAGEsが、慢性的な疲労、老化、動脈硬化、心筋梗塞などの病気の原因になるのです。
糖化の原因は3つです。
- 糖
- タンパク質
- 熱
人間の体は、タンパク質と熱は常に存在しています。
つまり、清涼飲料水などを飲んで”使い切れない糖”があると、すぐに糖化は起きてしまうのです。
◎清涼飲料水は飲むな!!
「清涼飲料水は飲むな!!!」
何回も「清涼飲料水は飲むな!」と言っているものの、清涼飲料水を飲んだからといって「すぐに悪いことが起きる」なんてことはありません。
そんなことなら、こんなに清涼飲料水が出回ることはないです。
ではなせ、「清涼飲料水は飲むな!」と言うのか?
理由は、清涼飲料水は「朝から晩まで飲んでしまうことがある」からです。
大量に清涼飲料水を飲むということは、大量に果糖ぶどう糖液糖を摂るということになります。
そうすると、「体が準備している以上の果糖を摂取するリスクが高くなる」のです。
清涼飲料水を飲むことによって、過剰に果糖を摂ることになり、糖化が起きて、慢性的な疲労や老化を加速させてしまう、だから清涼飲料水は飲むな!ということです。
◎「果物(フルーツ)」は食べても問題ない
ここまで「果糖」は危険という解説をしましたが、「果物(フルーツ)」は食べても問題ありません。
「果糖」といえば「果物(フルーツ)」というイメージがありますが、果物は「果糖」よりも「ブドウ糖」が多いものばかりです。
むしろ、ビタミン、ミネラル、ポリフェノールなどの恩恵のほうがデカイと思います。
ですので、「果物(フルーツ)」に関しては、食べ過ぎなければそこまで気にする必要はありません。
■まとめ【清涼飲料水は一生飲まなくても困らない】
今回は、清涼飲料水は飲むな!果糖ぶどう糖液糖がもたらす悪影響について解説しました。
私たちが、知らず知らずのうちに摂っている「果糖ぶどう糖液糖」は、体にとって最悪なものだと理解できたと思います。
また、果糖ぶどう糖液糖の歴史は浅いので、継続摂取によるデメリットは不明です。
もしかしたら、20年後30年後に体に悪影響が出ているかもしれません。
「サッカリン」のように問題なく使われていた添加物が、のちのち禁止された事例もあります。
他にもたくさんの選択肢がある中で、わざわざ「果糖ぶどう糖液糖」を摂る必要は無いと思います。
ですので、好きでもないのに思考停止で清涼飲料水を飲んでる人は、お茶、水、ブラックコーヒーなんかに変える。
それだけで慢性的な疲労、老化、さまざまな病気を防ぐことができるかもしれません。
「果糖ぶどう糖液糖」を摂らなくも、全く困りませんよ。
◎要点まとめ
最後に簡単にまとめておきます。
要点まとめ
- 清涼飲料水に含まれる「果糖ぶどう糖液糖」が体に悪影響をもたらす
- 果糖ぶどう糖液糖は「異性化糖」と呼ばれ「AGEs(終末糖化産物)」を作りやすい
- AGEs(終末糖化産物)という物質がかなりヤバい
- 果物は食べ過ぎなければ大丈夫
最後まで読んでいただきありがとうございます。
この記事があなたのお役に立つことができたのなら幸いです。