日本人でよかった。
この記事を読むと分かること
- 体脂肪を減らす「カテキン」の効果
- 過剰摂取には注意せよ
- トレーニーにプラスになる効果
- 優秀な微量栄養素たち
筋トレ歴6年、2019年JBBFメンズフィジーク”県2位”
栄養の学校NNCやセミナー、書籍、論文などで「栄養学」を学んでいる、栄養オタクトレーニーです。
ダイエット・減量中は、水分からカロリーを摂らないことがセオリーです。
なので、一番オススメの水分は「水」になります。
しかし、「味のある飲み物から水分を摂取したい!」このような人がほとんどだと思います。
味はあるけどカロリーは無い、そして、あわよくば減量が捗るもの
そんな人に、オススメの飲み物があります。
”ほどよい苦味”と”目を閉じたくなるようなの香り”
日本の伝統的な飲み物「緑茶」です。
緑茶には、脂肪燃焼の効果やトレーニーにプラスになるような効果もあります。
この記事では、ダイエット・減量に効果的な「緑茶」を解説しているので、ぜひ最後まで読んでください!
■ダイエット・減量中の水分摂取は「緑茶」しかない
ダイエット・減量中は、1日に大量の水分を摂取すると思います。
筋肉量の多いトレーニーなら、1日に4L〜6Lの水分は必要でしょう。
1日の水分摂取のうち500ml〜1.5Lを「緑茶」にすることで、下記で紹介する効果を得ることができます。
◎カテキンの効果
東京大学の教授、佐々木敏さんの「データ栄養学のすすめ」
「科学的根拠に基づく栄養学」で「食と健康」の真実について書かれている書籍です。
この書籍によると、「カテキン」を摂取することにより”体脂肪が減少した”というデータがあると言います。
内容は、カテキンを1日に400〜600mgの摂取、3ヶ月継続した場合に体脂肪が950g減少したというものです。
また、このデータは緑茶のカテキンで体脂肪が減少するのかという、14個の研究を体系的なメタ分析で定義されているので、十分信頼できると思います。
さらに、カテキン以外の”体脂肪を減らす要因”を除いていることも、カテキンに脂肪燃焼効果があることを示す大きな要素になっています。
※ 体脂肪を減らす要因:運動・食生活を変えない、プラセボ群を用意、無作為なグループ分け
◎体脂肪が燃焼するメカニズム
体脂肪が燃焼するメカニズムは2つです。
✓褐色脂肪組織の活性化
褐色脂肪組織は、体を温めると熱エネルギーを作り出す脂肪組織です。
カテキンを摂って褐色脂肪組織が活性化すると、食事誘発性熱産生が高まります。
そのため、脂質からの消費カロリーを稼ぐことが可能です。
→ 関連記事「1日に100kcalも消費する褐色脂肪とは?」
✓脂肪からATPへの合成をスムーズにする
カテキンを摂取すると「ホルモン感受性リパーゼ」が活性化し、体脂肪が「脂肪酸」に分解されます。
分解された脂肪酸は、β酸化を経て最終的にエネルギーとして消費されます。
つまり、カテキンには「脂質を効率的にエネルギーに変換してくれる効果がある」ということです。
◎過剰摂取の問題点
緑茶には脂肪燃焼の効果があるものの、過剰摂取には注意が必要です。
緑茶に含まれる「カフェイン」が、体に悪影響を及ぼす可能性があるからです。
✓緑茶に含まれるカフェインの含有量(100ml当たり)
- 玉露:160mg
- 抹茶:48mg
- 煎茶:20mg
- ほうじ茶:20mg
- 玄米茶・番茶:10mg
※厚生労働省が定める1日の上限量:400mg
これを見ると、普通の緑茶なら、多くても1日に1L〜1.5Lが上限量になります。
カフェインを過剰摂取すると、心拍数の増加、興奮、不安、震え、不眠症、下痢、吐き気などの健康被害をもたらす可能性があります。
いくらダイエット・減量に効果的といっても、過剰摂取には注意をしましょう。
◎優秀な微量栄養素たち
緑茶には「カテキン」以外にも、優秀な微量栄養素を含んでいます。
✓「サポニン」
緑茶の苦味・えぐ味の主成分。
免疫作用、抗ウイルス作用、抗菌作用などの効果がある。
抹茶・緑茶を10年以上摂取している人は、通院回数が70%になったというデータもある。
✓「テアニン」
テアニンには、脳神経をリラックスする効果がある。
リラックス効果は、カフェインの効果のあと、タイムリリース的に遅れて働く。
茶葉や緑茶の種類によって含有量は異なる。
✓「ミネラル類」
- カリウム
- カルシウム
- マグネシウム
- リン
各種ミネラルを含んでいるが、含有量は少ないので”食事の補足”くらいに考える。
✓「GABA」
超微量なので、10年〜20年と長期で飲めば効果があるかもという感じ。
高血圧を抑制する作用がある。
✓「フッ素」
含有量は少ないので、体に害が出ることはない。
むしろ、適量なら虫歯予防の効果もある。
◎トレーニーにプラスになる効果とは?
緑茶には、「モノアミンオキシダーゼ」を抑制する効果があります。
モノアミンオキシダーゼの効果は、「交感神経系の物質を分解する働き」です。
つまり、緑茶を摂ることにより、交感神経を高い状態で維持することができるということになります。
緑茶を飲む → モノアミンオキシダーゼを抑制 → 交感神経を高い状態で維持 → 集中力が上がる → トレーニングの質が上がる
緑茶には交感神経を高める効果があるので、睡眠前の摂取は控えるようにしましょう。
■オススメのサプリメント
緑茶が苦手な人は、サプリメントで摂るというのも一つの手段です。
緑茶カテキンには”4種類”あります。
- エピカテキン
- エピガロカテキン
- エピカテキンガレート
- エピガロカテキンガレート
緑茶に含まれる60%のカテキンが「エピガロカテキンガレート」です。
脂肪燃焼に効果的なカテキンも、エピガロカテキンガレートになります。
ですので、サプリメントで摂るときは「EGCg(エピガロカテキンガレート)」というものを選びましょう。
◎オススメの「EGCg(エピガロカテキンガレート)」
■まとめ【ダイエットの大原則を忘れるな!】
今回は、ダイエット・減量中の人に飲んでほしい「緑茶」について解説しました。
緑茶に含まれる「カテキン」には、脂肪燃焼の効果があるものの、緑茶を飲めば痩せ続けるということではありません。
ダイエットの大原則は、摂取カロリー < 消費カロリー です。
この大原則を守った上で、1日に緑茶を1L〜1.5L飲めば、効率的にダイエットをすることが可能かもという内容でした。
緑茶に含まれる「カテキン」ぜひ試してみてください。
◎要点まとめ
最後に簡単にまとめておきます。
要点まとめ
- ダイエット・減量中は、水分からカロリーを摂らないことがセオリー
- 緑茶に含まれる「カテキン」に脂肪燃焼の効果がある
- 1日に1L〜1.5Lの緑茶または400〜600mgのカテキンを摂取する
- 「カフェイン」の過剰摂取には注意
- ダイエットの大原則は、摂取カロリー < 消費カロリー
最後まで読んでいただきありがとうございます。
この記事があなたのお役に立つことができたのなら幸いです。