〇〇を食べると体臭がキツくなる
この記事を読むと分かること
- 汗の種類と臭いの原因
- 体臭の種類
- 体臭の原因と対策
- 体臭を緩和する栄養学的アプローチ
自分では、なかなか気づきにくい「体臭」
知らず知らずのうちに、周りの人に迷惑をかけているかもしれません。
自分では気づきにくいからこそ「やりすぎなくらい体臭ケアをしたほうが良い」でしょう。
この記事を読めば、『体臭の種類やメカニズム、改善するための栄養学的アプローチ』を知ることができます。
■汗の種類と臭いの原因
参考:https://www.tyojyu.or.jp/net/kenkou-tyoju/undou-shougai/undou-ase.html
体臭の主な原因は「汗」です。
ですので、汗の基礎知識から解説していきます。
汗が出る「汗腺」には”2種類”あります。
「エクリン汗腺」と「アポクリン汗腺」です。
これら2つは、汗を出す仕組みや性質が異なります。
◎エクリン汗腺
エクリン汗腺は、全身に分布している汗腺です。
エクリン汗腺は独立した汗腺で、そのまま皮膚の表面に汗として放出します。
ここから出る汗は、日常生活で出る、いわゆる”通常の汗”です。
汗は、”体温を調整”するために放出されます。
また、エクリン汗腺から出る汗は、”透明で臭いがない”のが特徴です。
◎アポクリン汗腺
アポクリン汗腺は、体の一部分に分布している汗腺です。
脇の下、乳首周り、肛門周りなど
独立したエクリン汗腺とは違い、アポクリン汗腺は、毛根の近くにあり毛根の汗と一緒に放出されます。
ここから出る汗は、タンパク質や脂質を含んでおり、白く濁っています。
つまり、臭いの元となる成分を多く含む、”体臭の原因になる汗”です。
また、外国人の方は、アポクリン汗腺が日本人の数倍多く分布していると言われています。
■体臭の種類
体臭にもいくつか種類があります。
汗臭、ミドル脂臭、加齢臭、ストレス臭などです。
汗臭は、名前の通り”汗が原因で生じる臭い”です。
その他のミドル臭、ストレス臭、加齢臭については、下記で紹介していきます。
◎ミドル脂臭
30〜40代くらいで増えてくる体臭です。
特に男性に多く、首周りから出る汗が臭いの元になります。
これは、汗に含まれる「ジアセチル」が原因です。
◎ストレス臭
ストレスを感じたときにも、臭いが出ると言われています。
特に、緊張しやすい人ほど増えやすい臭いです。
ストレス臭の成分は、「ジメチルトリスルフィド」「アリルメルカプタン」です。
◎加齢臭
40歳を過ぎた頃から増え始める体臭です。
「ノネナール」と呼ばれるアルデヒドが原因になります。
9−ヘキサセデン酸などの、脂肪酸が酸化したものが原因でノネナールは発生します。
また、加齢臭は、生活習慣病との関連が強いです。
✓加齢臭は生活習慣の乱れが原因
動物性の油を大量に摂取
↓
悪玉コレステロールが増加
↓
脂腺の中で脂肪分が増加
↓
加齢臭が増加
逆にいえば、食事を改善すれば、加齢臭も改善できるということになります。
■体臭の原因と対策
参考:https://m-age.jp/smell/management/specialist/interview_05.html
✓体臭の”3つ”の原因
- 皮膚の常在菌とくっついて生じる
- 生活習慣・腸内環境の乱れ
- 不衛生な状態
①皮膚の常在菌とくっついて生じる
加齢臭や汗の臭いは、汗腺から出たものが、皮膚の常在菌とくっついて臭いを発します。
また、汗腺から出た汗が、洋服や靴下などとくっついて蒸れて臭いを生じたりします。
足に分布する汗腺はエクリン汗腺ですが、靴下の中で蒸れることで菌が増殖し、臭いが発生するのです。
②生活習慣・腸内環境の乱れ
不摂生や生活習慣の乱れが原因で、腸内環境・体調の悪化とともに、体臭が生じます。
ですので、生活習慣・腸内環境を整えることが、体臭予防にはとても大切になります。
- 糖尿病など:ケトン臭(甘酸っぱい、果物が腐ったような臭い)
- 肝機能低下:アンモニア臭
- 胃腸機能低下:腐敗臭
また、血液に流れている化学物質が、皮膚に揮発して臭いを発する(血液由来の臭い)場合もあります。
③不衛生な状態
汗をかいて放置すると、臭いの原因になる菌が増殖し、体臭が増えてしまいます。
ですので、”汗をかいたら拭き取ること”がとても大事です。
これは、生活習慣や腸内環境を整えるとは違い、今すぐ実践できます。
体臭が気になる人は、やりすぎなくらいケアをしてください。
■避けるべき・摂るべき食材
体臭の原因になる食材を避け、緩和する食材を摂取することで、体臭はある程度改善できます。
ですので、体臭の原因になる避けるべき食材と、体臭を緩和する食材を紹介します。
◎体臭の”原因”になる避けるべき食材
✓動物性脂肪
悪玉コレステロールを増やさないため。
✓にんにく等
臭いが強い食品も、血液由来の体臭の原因になる。
✓アルコール
生活習慣病、腸内環境の乱れにつながる。
◎体臭を”緩和”する摂るべき食材
✓アルカリ性の食品
体が酸性に傾くと、体臭の原因物質が作られやすくなる。
そのため、アルカリ性の食品で中和する。
→ 野菜・果物・海藻など
✓抗酸化ビタミン
体の酸化物質は体臭の原因になるので、抗酸化物質が効果的。
→ ビタミンA・C・E、ポリフェノールなど
✓腸内環境を整える食材
腸内環境を整えることで、体臭改善につながる。
→ 発酵食品、乳製品、食物繊維など
◎野菜や果物を食べる男性はモテる⁉
オーストラリアのマッコーリー大学の研究によると「女性は果物や野菜を多く食べている男性の匂いに惹かれる」というデータもあります。
ですので、肉!にんにく!ビール!みたいな男性より
日頃から野菜や果物などを食べ、規則正しい生活習慣の男性のほうが強烈な匂いも少ないので、女性からも惹かれるかもしれません。
■まとめ【不摂生をやめよう!】
今回は、体臭を緩和するための栄養学的アプローチを紹介しました。
生活習慣や腸内環境の乱れが、体臭を”強烈なもの”にしてしまいます。
ですので、臭いの根本的な原因である、動物性の油やお酒などを控えることが大切です。
また、抗酸化物質や腸内環境を整える食材の摂取も効果的です。
体臭は自分では気づきにくいものですので、やりすぎなくらいを目指して生活習慣や食生活を見直しましょう!
◎要点まとめ
要点まとめ
- エクリン汗腺:透明で臭いのない汗が出る
- アポクリン汗腺:タンパク質や脂質を含み、白く濁った臭いの原因になる汗が出る
- 体臭には、汗臭、ミドル脂臭、加齢臭、ストレス臭などがある
- 生活習慣や腸内環境の乱れ、汗の蒸れが体臭の原因
✓避けるべき食材
- 動物性脂肪
- にんにく等
- アルコール
✓摂るべき食材
- アルカリ性の食材
- 抗酸化ビタミン
- 腸内環境を整える食材
最後まで読んでいただきありがとうございます。
この記事があなたのお役に立つことができたのなら幸いです。