健康 栄養学 疾病改善

「糖尿病」の方への栄養学的アプローチ

 

あなたも気づかぬうちに「糖尿病」になっているかもしれません。

 

この記事を読むと分かること

  • 糖尿病とは
  • 糖尿病の3つのパターン
  • 糖尿病の「判断基準」と「特徴」
  • 糖尿病の方の「栄養学的アプローチ」

 

趣味筋肉
こんなことが分かる記事を書きました。

筋トレ歴6年、2019年JBBFメンズフィジーク”県2位”

栄養の学校NNCやセミナー、書籍、論文などで「栄養学」を学んでいる、栄養オタクトレーニーです。

 

日本人の何%が「糖尿病」になっているか知っていますか?

 

20〜80歳の糖尿病有病率は、なんと8.8%です。

11人に1人が糖尿病ということになります。

 

「インスリン注射を打つほど重度」ではなく、生活習慣病の延長線上で発症する「軽度の糖尿病の人」は多くいます。

 

周りの知り合いの1人は「糖尿病」の人がいるのではないでしょうか?

 

この記事を読んで、糖尿病について知っておくだけで、11人に1人の確立で発症する「糖尿病」を防げるかもしれません。

 

■「糖尿病」とは?

 

糖尿病を一言で説明すると、『慢性的に”血糖値が高い状態を維持”してしまう疾患のこと』です。

 

☆血糖値が上昇するロジック

食事を摂取 → 胃で消化 → 小腸で吸収 → 血液中にブドウ糖が流れる →「血糖値」になる

 

☆血糖値を下げるロジック

血糖値が上がる → 膵臓のランゲルハンス島から「インスリン」が分泌 → 血中のブドウ糖を細胞に取り込む → 血糖値を下げる

 

◎糖尿病の種類

 

糖尿病には、「1型糖尿病」「2型糖尿病」「その他の糖尿病」があります。

 

☆糖尿病患者の内訳

  • 1型糖尿病:5〜8%
  • 2型糖尿病:90%
  • 他の糖尿病:2〜5%

 

◎1型・2型糖尿病の「特徴」

 

 

1型糖尿病

2型糖尿病

症状

インスリンが分泌できない(原因が究明されていない)

インスリンが分泌しても血糖値と反応しない(インスリン抵抗性)

症状(2)

急激に症状が現れる(速いと1週間で現れることも)

症状が現れにくく、いつの間にか進行する(年月をかけて発症する)

発症年齢

若年に多い

中高年に多い

体型

痩せ型に多い

肥満に多い・生活習慣が悪い人

原因

膵臓でインスリンを作るβ細胞が何らかの理由で破壊されるため、インスリンを分泌できない

生活習慣や遺伝的な要因で、インスリンが分泌しにくい、反応しない

治療法

インスリン注射

食事療法、運動療法、飲み薬、インスリン注射

 

◎その他の糖尿病

 

糖尿病には、1型・2型以外にも存在します。

 

たとえば、糖尿病以外の治療薬の副作用で、血糖値が下がりにくくなる糖尿病。

妊娠をした関係で発症する、妊娠性糖尿病などがあります。

 

◎「妊娠性糖尿病」の特徴

 

妊娠すると、赤ちゃんのためにも多くの栄養が必要です。

そのため、普段より食べ過ぎたり、栄養を溜め込もうとしたりします。

 

赤ちゃんに栄養を届けるので、妊娠していないときより血糖値が低くなる。

逆に、栄養を溜め込もうとするときは、血糖値が高くなる。

 

このように、妊娠中は血糖値の振れ幅が大きくなる傾向にあります。

 

また、胎盤から出るホルモンでインスリンの感受性が悪くなることもあります。

ですので、以前は健康体でも妊娠によって糖尿病患者になる方というのは実は多いのです。

 

◎妊娠糖尿病にかかりやすい人

 

妊娠糖尿病にかかりやすい人の特徴

  • 糖尿病の家族がいる
  • 肥満妊婦(BMIが35以上)
  • 35歳以上の妊婦
  • 巨大児(4,000g以上)を生んだことがある

 

妊娠予定妊娠中の人が注意すべきこと

  • 体脂肪をつけすぎない(BMI30は超えない)
  • 食生活や生活習慣を見直し、既定値のBMIにする

 

■糖尿病の判断基準

 

上記では、糖尿病の種類を解説しました。

 

あなたも、もしかしたら知らず知らずのうちに、糖尿病になっている人もいるかもしれません。

 

「甘いもの大好きだけど、糖尿病大丈夫かな?」

 

このような不安を感じた人もいると思います。

 

そこで、糖尿病かどうかの判断基準について解説したいと思います。

 

◎健康診断の数値で判断

 

健康診断で出る数値は嘘をつきません。

ですので、健康診断の結果を持っている人は参考にしてみてください。

 

「空腹時血糖値」

正常値:100mg/dL以下

異常値(糖尿病):126mg/d以上

ちなみに110以上でメタボリックシンドロームと診断される

 

「随時血糖値」

200mg/dL以上は糖尿病

 

「HbA1c値」

6.5%以上は糖尿病

 

◎糖尿病情報センターの12項目

 

糖尿病情報センターが出している12項目がコチラになります。

  • 運動不足
  • 朝食を抜く・間食が多い・早食い
  • きのこ・海藻・野菜・果物不足
  • 喫煙者
  • 日本酒換算1日2合以上
  • 体重が重い・最近体重が増えた
  • 高血圧
  • 親兄弟が糖尿病
  • 空腹になりやすい
  • 喉が渇く
  • 尿が近い
  • 最近体重が減った

 

■糖尿病への栄養学的アプローチ

 

糖尿病の人または、疑いのある人の栄養摂取で大事なこと

  • 食事頻度
  • カロリー計算
  • PFCバランス
  • 微量栄養素の充足

 

栄養摂取だけで症状を改善させることはできません。

なので、運動・薬物療法も適切に使っていく必要があります。

 

また、医師の診断に応じてアプローチを変えるべきです。

これから紹介する方法は、あくまで参考程度にしてください。

 

◎糖尿病食の「PFCバランス」

 

糖尿病食で、まず重要なことは「PFCバランス」です。

 

P:20%未満

F:25%

C:40〜60%

※あくまで目安程度

 

◎糖尿病食の「摂取カロリー」

 

糖尿病患者の摂取カロリーに、明確な指標はありません。

なぜなら、糖尿病患者の体脂肪率は20〜45%までと幅が広いからです。

 

また、体重が標準の人は、カロリーをそこまで気にする必要はありません。

 

しかし、体脂肪率が標準以上の場合は、メンテナンスカロリーを超えるカロリー摂取は控えるようにしましょう。ー

※メンテナンスカロリー:1日に消費するカロリーと同じカロリー

 

◎大事なのは「食事頻度」と「GI値」

 

上記のPFCバランスを見て「糖質をこんなに摂取しても大丈夫なのか?」このように思った人もいると思います。

 

たとえば、食事頻度が少なければ、一回の糖質量が増えるので、血糖値が大幅に上昇します。(血糖値スパイク)

これだと、糖尿病にかなりの悪影響を与えます。

 

ですが、食事回数を増やすことで、一回の糖質の摂取量が減り、血糖値を緩やかにすることが可能です。(理想は3〜5回)

 

また、そば、玄米など(GI値50〜60程度)のものを積極的に摂取することにより、血糖値上昇を緩やかにすることができます。

 

つまり、大事なことは「摂取頻度」と「GI値」ということです。

 

◎糖尿病患者の食事をする際の注意点

 

タンパク質の過剰摂取

タンパク質の摂取が、全体の摂取カロリーの20%を超えると悪影響が出る

糖尿病患者の3人に1人が、腎臓疾患を抱えている、または発症する可能性がある

余ったタンパク質→窒素→アンモニア→尿素(肝臓)→尿(腎臓)

糖尿病患者に多くのタンパク質を摂取すると、腎臓がフル稼働することになり最悪の場合、腎臓が壊れる

タンパク質の管理が重要

 

GI値に注意する

定期的に診断を受け、空腹時血糖・HbA1c値を適切な数値に制御する(右肩下がりになるように管理)

 

食物繊維の摂取量

血糖値を、いかに緩やかに上げられるかが重要

水溶性食物繊維を摂る → 時間をかけて小腸に届く → 血糖値の上昇が緩やかになる

摂取量:1日/20g

多く含む食品:きのこ類、海藻類、野菜、玉ねぎ、ごぼう

 

☆食事の摂取タイミング

食事回数は、多ければ多いほどいい

1日に最低3食、理想は5食以上

糖尿病は、1日1〜2食の生活習慣が原因で発症することが多い

 

◎インスリン抵抗性を改善する栄養素を摂取

 

2型糖尿病は、インスリンと血糖値の反応が弱いのが特徴です。

なので、インスリン抵抗性を改善する栄養素を摂取することが有効になります。

 

マグネシウム

厚生労働省の推奨量:1日340mg

糖尿病患者の摂取量:400〜600mgを目安

多く含む食品:ひじき、昆布、ごま

 

ビタミンD

摂取量:1日5,000IU

多く含む食品:しいたけ、きくらげ、イワシ、しらす

 

亜鉛

摂取量:1日18〜25mg

多く含む食品:牡蠣、するめ、ラム肉

 

イノシトール

摂取量:1日500mg

多く含む食品:グリーンピース、牛レバー、キャベツ

 

■まとめ【健康第一】

 

今回は「糖尿病」について解説しました。

 

この記事を読んでくれてる人は筋トレをしている人が多いと思います。

 

そんなトレーニーに忠告です。

 

筋トレをしていて筋肉を増やしたいからと言って、むやみやたらに糖質を摂取していたら、糖尿病まっしぐらです。

 

最近は、とにかく体重を増やすダーティバルクも流行っていません。

 

ですので、血糖値を乱高下させない範囲でのバルクアップをおすすめします。

 

また、現在すでに糖尿病の方は、健康第一に考えましょう。

 

タンパク質は摂りすぎない、GI値の低い糖質を選ぶ、食事頻度を増やすなど、工夫しながらバルクアップに努めてください。

 

最後まで読んでいただきありがとうございます。

この記事があなたのお役に立つことができたのなら幸いです。

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趣味筋肉(しゅみきん)

筋肉・栄養オタク|2019年JBBFフィジーク県2位|フィットネスライター|筋トレ初心者でも”即実践可能な栄養学”を発信|健康的にバルクアップ・ダイエットしたい人向けの栄養記事を書いてます!

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