人間はミネラルが無いと生きていけない
この記事を読むと分かること
- ミネラルってなに?
- 人間の体に必要なミネラルの「種類」
- ミネラルの”3つ”の「働き」
筋トレ6年目、2019年JBBFメンズフィジークでは”県2位”
オンラインサロンやセミナー、書籍、論文などで「栄養学」を学んでいる、栄養オタクトレーニーです。
「ミネラルの働きってなに?」
あなたはこのように聞かれて、パッと答えることができるでしょうか?
”ビタミンの働き”なら、「代謝をスムーズにする」「抗酸化作用」「免疫力向上」など、すぐに答えられます。
しかし「ミネラルの働き」を、パッと答えることができる人は少ないでしょう。
この記事では、これだけは覚えて帰ってほしい「ミネラルの働きを”3つ”」紹介しています。
最後まで読んで、ミネラルの働きをサクッと理解しちゃってください!
「ミネラル」とは?
ミネラルとは、「人間の臓器や細胞の活動をサポート」、「筋肉を動かすなどの神経伝達」、「骨や歯のもとになる」など、人間が生きていくうえで欠かせない、五大栄養素のひとつです。
地球上には”118種類”の元素があり、そのうち水素、炭素、窒素、酸素をのぞいた、”114種類”の元素を「無機質(ミネラル)」といいます。
ちなみに「ビタミン」は、有機物です。
◎人間の体に必要なミネラルの「種類」
地球上に存在するミネラルは全部で「114種類」です。
その中でも、人間の体に働くのは「30種類」と言われています。
そして、”人間の身体に必要”と言われているミネラルは「16種類」です。
また、これら16種類のミネラルを「必須ミネラル」と呼んでいます。
→ 関連記事『人間に必要な16種類の「必須ミネラル」の効果や摂取量』
◎ミネラルの「分類」
1日に”100mg以上”摂取が必要なミネラルを「主要ミネラル(マクロミネラル)」といいます。
✓ 主要ミネラル(マクロミネラル)
- カルシウム
- ナトリウム
- マグネシウム
- カリウム
- リン
- 硫黄
- 塩素
反対に、1日に必要な摂取量が”100mg以下”のミネラルを「微量ミネラル(ミクロミネラル)」といいます。
✓ 微量ミネラル(ミクロミネラル)
- 鉄
- 銅
- 亜鉛
- セレン
- ヨウ素
- クロム
- マンガン
- コバルト
- モリブデン
◎ミネラルは自分で作ることができない?!
ミネラルには「体内で代謝・生理作用を果たす役割」があります。
ですので、ミネラルがないと、人間は生きていくことはできません。
しかし、私たち人間、いや人間に限らず、すべての動物・植物は、自らミネラルを作り出すことはできないのです。
「動植物が、土壌や水から摂取したものを、人間が食物として摂取する」
この方法しか、体内にミネラルが入ってくる方法はありません。
ミネラルは、自分で作ることができないので、食事やサプリメントでの摂取が必要です。
ミネラルの”3つ”の働き
ミネラルの働きは、大きく”3つ”に分けることができます。
- 触媒作用
- 浄化作用
- 除菌作用
それぞれ簡単に解説していきます。
◎「触媒」作用
「触媒」とは、特定の化学反応の、反応速度を速めるものです。
たとえば、角砂糖にライターで火を点けようとしても、火は点きません。
しかし、角砂糖にタバコの灰をなすりつけて、その灰に火を近づけると、簡単に火が点くはずです。
この例だと、たばこの「灰」が「触媒」になります。
ミネラルは、体の中でこの「触媒」のような働きをしているのです。
✓ ミネラルの「触媒作用」
・体の構成成分になる
→「骨」や「歯」をつくる(カルシウム、タンパク質、リン)
・体のエネルギーになる
→ATPを産生する(脂質、糖質、タンパク質、ミネラル、ビタミン)
・体のコンデジションを整える
→代謝のサポート(タンパク質(酵素)、ビタミン、ミネラル)
◎「浄化」作用(凝集作用)
ミネラルは、消化酵素としても働きます。
水の中に「鉱石」を入れると、水が浄化(キレイ)になる
このような場面を見たことありませんか?
鉱石に含まれるミネラルが、水に溶け出すことで、水の中の汚れであるタンパク質とミネラルが反応して、分解酵素として働きます。
その結果、水が浄化されてキレイになる、という仕組みです。
ですので、ミネラルを摂ることにより、身体の浄化作用の効果も期待できます。
◎「除菌」作用
意外と知らない人も多いと思いますが、ミネラルは除菌作用もあるのです。
食中毒菌など、体に必要のない菌に対して働きます。
また、ミネラルが不足すると、菌が増殖し、感染症を引き起こすリスクが上がることも考えられます。
まとめ【この”3つ”は覚えて帰ってね】
今回は、意外と知らない「ミネラルの働き」について解説しました。
ビタミンと比べると軽視されている「ミネラル」
しかし、私たち人間はミネラルが無いと生きていけません。
ですので、ミネラルについて知っておいたほうがいいでしょう。
「今までミネラルなんて気にしたことなかった」という人は
- 「触媒」作用
- 「浄化」作用
- 「除菌」作用
これら3種類の働きがあるということだけは、覚えて帰ってくださいね。
◎要点まとめ
最後に、簡単にまとめておきます。
要点まとめ
- 人間に必要な、必須ミネラルは全部で「16種類」
- ミネラルは自ら作り出すことができない
- ミネラルの働きは「触媒作用」「浄化作用」「除菌作用」
最後まで読んでいただき、ありがとうございます。
この記事が、あなたのお役に立つことができたのなら幸いです。