第七の栄養素『ファイトケミカル」
この記事で解決できるお悩み
✔︎ ファイトケミカルってなに?
✔︎ ファイトケミカルの「効果」を教えて!
✔︎ ファイトケミカルには、どんな「種類」があるの?
この記事は、大手サプリメントメーカーで16年以上にわたって企画・開発に携わってきた”桑原弘樹”さんの著書『サプリメント健康バイブル』を参考にしています。
タンパク質、炭水化物、脂質で『三大栄養素』
三大栄養素にビタミン、ミネラルを加えて『五大栄養素』
五大栄養素に水を加えて『六大栄養素』
そして近年、六大栄養素に「ファイトケミカル」をいれて『七大栄養素』ともいわれています。
「ファイトケミカル」って何?
「ファイトケミカル」を一言で説明すると、『植物の色素や匂い、辛味、苦味などに含まれる身体にいい成分』のことです。
ファイトケミカルは、必須栄養素ではないものの、健康により良い影響を与えると考えられています。
そのため、五大栄養素に”水”を加えて六大栄養素。
そこに、”ファイトケミカル”を加えて『七大栄養素』などといわれています。
ファイトケミカルの「効果」
ファイトケミカルに、もっとも期待されている効果が「抗酸化作用」です。
「抗酸化作用」ってなに?
ヒトは呼吸の際に酸素を利用しており、取り込まれた酸素の一部は酸化し「活性酸素」や「フリーラジカル」という物質になります。
そして、活性酸素やフリーラジカルは、遺伝子の損傷を引き起こし、老化の促進やさまざまな病気を引き起こす原因になるのです。
このようなことが発生するのを防ぐ作用を「抗酸化作用」といいます。
めちゃめちゃ簡単にいうと、『老化やガン、動脈硬化などの原因となる、体内に発生する”錆び”を防ぐ作用』のことです。
ですので、「ファイトケミカル」などの抗酸化物質を摂取することで、酸化を防ぎ、老化やさまざまな病気のリスクを低下させることができます。
ファイトケミカルの種類は”数千〜1万種類”もある?!
「ファイトケミカル」と言っても、めちゃめちゃたくさんの種類があります。
その数はなんと、”数千〜1万種類”もあるといわれています。
ファイトケミカルは大きく分けると下記の”3種類”に分けられます。
•(1)ポリフェノール群
•(2)カロテノイド群
•(3)含硫化合物
一つずつ、簡単に説明しますね。
(1)ポリフェノール群
ファイトケミカルの代表的なものは、「ポリフェノール」ですね。
ポリフェノールの種類は、何千種類もあるといわれています。
✔︎『主なポリフェノール』
• 赤ワインやブルーベリーなどに含まれる「アントシアニン」
• 大豆に含まれる「大豆イソフラボン」
• お茶などに含まれる「カテキン類」
• コーヒーに含まれる「クロロゲン酸」など
上記が主なポリフェノールの仲間で、ヒトの体内で強い抗酸化作用を発揮します。
(2)カロテノイド群
上記で説明したポリフェノールは、水に溶けやすい性質を持っています。
対して、脂に溶けやすい性質を持つファイトケミカルが「カロテノイド」です。
✔︎『主なカロテノイド』
• ニンジンやカボチャなどに含まれる「β-カロテン」
• トマトに多く含まれる「リコピン」
• ホウレンソウやブロッコリーに含まれる「ルテイン」など
(3)含硫化合物
ポリフェノールやカロテノイドには、強力な抗酸化作用が期待できます。
ですが、「含硫化合物」には『血行や血流の促進、強い抗菌作用、肝臓や消化管の解毒酵素の活性化』などの効果があるといわれています。
✔︎『主な含硫化合物』
• ダイコンやワサビに含まれる「イソチオシアネート」
• 玉ネギ、キャベツに含まれる「システインスルホキシド」など
これらの化合物は硫黄を含んでおり、『辛みと強い刺激臭が特徴』です。
まとめ
第七の栄養素ともいわれる、『ファイトケミカル』について理解できましたか?
通常の身体機能には必要とされないものの、健康により良い影響を与えてくれるのは間違いないです。
ぜひ普段の食事で、意識的に摂取してみてください!
まとめ
• ファイトケミカルとは『植物の色素や匂い、辛味、苦味などに含まれる身体にいい成分』のこと
• もっとも期待されている効果が『抗酸化作用』
• 大きく「ポリフェノール」「カロテノイド」「含硫化合物」の3種類に分けられる
最後まで読んでいただき、ありがとうございます。
この記事が、あなたのお役に立つことができたなら幸いです。