死因の25%を予防できると言っても過言ではない
この記事を読むと分かること
- 血管年齢が重要な理由
- 血管年齢の「測定方法」
- 血管を若返らせる「栄養学的アプローチ」
最近「血管年齢」というワードをよく耳にします。
人生100年時代とも言われる現代において、健康に対する意識が高まってきたからでしょうか?
血管年齢を改善するためにネットで調べると、食事・睡眠・飲酒・喫煙…を改善しましょう
このようなワードが出てきます。
しかし、こんな当たり前のことは誰でも知っており、本当に知りたいことは『要するに何を改善すればいいの?』ということだと思います。
そこで、この記事では、血管年齢を改善する方法をピンポイントで、栄養学的にアプローチしていきます。
■血管年齢を若返らせることで死因の25%を予防できる⁉
巷で使われている「血管年齢」という言葉
この「血管年齢」を一言で説明すると、『動脈硬化の度合い・機能面を「血管年齢」として分かりやすく表示した指標のこと』です。
単純に、血管年齢が高ければ病気のリスクが高く、血管年齢が低ければ病気のリスクも低くなります。
◎血管年齢が重要な理由
血管年齢が重要だと言われる理由は、血管の老化は”死に直結する病気の原因”になってしまうからです。
血管には、重要な役割があります。
摂取・吸収した栄養は「血管」を通って全身に運ばれ、それぞれの細胞・筋肉に届けられます。
しかし、さまざまな原因によって血管年齢が高くなると、動脈硬化や破裂によって脳卒中や心筋梗塞などを引き起こし、最悪の場合”死に至る”こともあるのです。
※ 死因の4分の1は、血管の疾患によるもの
逆に言えば、血管を健康に保つことで「死因の25%を予防できる」と言っても過言ではありません。
血管の健康を無視した生活習慣をして、寿命を縮めないようにしてくださいね。
◎血管の状態を測定する方法
血管年齢を測定する方法は大きく2種類あります。
- 機械で測定する方法(正確に測れる)
- セルフチェックを行う(目安程度)
☆機械での測定方法
- CAVI検査(動脈の硬さを測れる)
- ABI検査(脚の動脈の詰まり、どれくらう傷んでるかを見れる)
- 頸動脈エコー
生活習慣が悪く血管に不安のある人は、病院に行って正確な数値を測定しましょう。
◎血管年齢を「セルフチェック」してみよう!
血管年齢を簡易的に測定する方法に「セルフチェック表」を活用する方法があります。
10個の質問に答えるだけで、あなたの血管年齢の”危険度”を知ることができます。
チェックリスト
- ①40歳以上(加齢)
- ②肥満気味
- ③LDLコレステロールが高め
- ④血圧・血糖値が高め
- ⑤手足に冷え・痺れを感じる
- ⑥階段を急いで上がると息苦しくなる
- ⑦肉類が好きでよく食べる
- ⑧タバコをよく吸う(1日10本以上)
- ⑨運動をあまりしない
- ⑩野菜はあまり好きではない
- 5個以上:中程度のリスク
- 7個以上:高程度のリスク
これは、あくまでも簡易的なものです。
もし多くの項目が当てはまり、不安に思うなら病院でチェックしてもらいましょう。
■ボロボロの血管を若返らせる栄養学的アプローチ
血管をボロボロにしてしまう、血管の老化の原因は大きく2種類あります。
- 高血圧(血管に負荷がかかる)
- 血液の凝固(血液の流れを妨げる)
それぞれ解説していきます。
①「高血圧」を栄養学的アプローチ
高血圧になると、血管の内側から外側にかかる圧力が強くなります。
慢性的に血圧が高くなると、何らかの衝撃が加わったときに血管が割れてしまったり、破れてしまったりする可能性があるのです。
ですので、高血圧と診断された場合は、早めに処置をしておきましょう。
☆「高血圧」に対する栄養学的アプローチ
①塩分を控える
- 1日の塩分摂取量が15〜20gの人なら、8〜10gに抑えるだけで十分な効果がある
- 塩分を排出する効果のある「カリウム」を摂取することも効果的
- カリウムを多く含む食材:バナナ、いちじく、プルーン、野菜など
②NO系の栄養素を摂取
- NO(一酸化炭素)には、血管を柔らかくする働きがある
- 血管を柔らかくして、通れる血液の量を多くすれば、必然的に血圧はさがることになる
- アルギニン、シトルリン、アグマチンなどがある
- 血管が細い、固い方:シトルリン1,000mg+アルギニン1,000mg、半々の摂取がオススメ
②「血液の凝固」を栄養学的アプローチ
血液の凝固とは、いわゆる血液が”ドロドロ”の状態のことです。
血液がドロドロになる3つの原因
①血液中の脂質が多い
②血液の主成分であるで赤血球が変形している
③血管が傷ついて修復のため血小板が集まる
☆「血液の凝固」に対する栄養学的アプローチ
①血液中の脂質が多い
- 「ビタミンE」:脂質の酸化(過酸化脂質)を抑える抗酸化作用がある
- 「EPA」:血液中のLDLコレステロール(悪玉)を抑制
- 「EGCg」:緑茶ポリフェノールの一種で、酸化を抑える効果がある
②血液の主成分であるで赤血球が変形している
- 「ビタミンB12」:赤血球を細かくして体の末端まで血液を届ける
- 「ナットウキナーゼ」:固まった血栓を溶かす作用がある
- 「DHA」:赤血球を柔らかくして血液を通りやすくする
③血管が傷ついて修復のため血小板が集まる
- ①と②を実践することで血管が傷つくこと自体を防げる
- もし血管に傷ついた場合は「クエン酸」を摂ることでが血小板を適正量に制限してくれる
◎深刻な場合は「薬」の処方が必要
栄養摂取ではどうにもならないほど、血管の状態が深刻な場合は、お医者さんに「薬」を処方してもらいましょう。
- 抗血小板薬:プラビックス、エフィエント…
- 抗凝固薬:ワーファリン、エリキュース…
■まとめ【生活習慣×栄養摂取】
今回は、血管年齢を若返らせるための栄養学的アプローチを紹介しました。
栄養学的アプローチの方法を解説したものの、一番大事なのは「生活習慣」です。
- 規則正しい睡眠
- バランスの良い食事
- 適度な飲酒量
- 禁煙 など
これらを実行し、血管を健康に保つことができれば「死因の25%を予防できる」と言っても過言ではありません。
正しい生活習慣 × 栄養学的アプローチ
これが、血管を若返らせる最強の方法です。
◎要点まとめ
最後に簡単にまとめておきます。
要点まとめ
- 血管を健康に保つことで「死因の25%を予防できる」
- 血管の老化の原因は「高血圧」「血液の凝固」
- 一番大事なのは「生活習慣」
最後まで読んでいただきありがとうございます。
この記事があなたのお役に立つことができたのなら幸いです。