意外と盲点なのが「電解質(ミネラル)」
この記事を読むと分かること
- 「電解質(ミネラル)」で見るべき数値
- 異常値の場合の改善方法
「疲れやすい」と感じている人
このような人は、「貧血関連」の数値や「電解質」の数値が悪い可能性があります。
→ 関連記事【貧血関連】血液検査で見るべき数値
「貧血関連」「電解質関連」は、栄養学的アプローチがしやすい数値です。
血液データの数値が悪く、疲れやすいと言う人はぜひチェックしてみてください!
■電解質関連で見るべき”4つ”の数値
血液検査の「電解質」で見るべき数値は以下の”4つ”です。
- Na(ナトリウム)
- K(カリウム)
- Cl(クロール)
- Ca(カルシウム)
一つずつ、解説していきます。
①Na(ナトリウム)
基準値:135〜146mEq/l
Naが高い:脱水症状、糖尿病のリスク
Naが低い:腎不全、ネフローゼ症候群のリスク
②K(カリウム)
基準値:3.6〜5.0mEq/l
Kが高い:糖尿病、腎不全のリスク
Kが低い:摂食障害のリスク
③Cl(クロール)
基準値:98〜108mEq/l
Cl(クロール):体内のpH調整を担う
※pH:体内の酸性・アルカリ性のバランス(7.4前後)
Na(ナトリウム)と一緒に貯蔵されるので、Naの量によってCl(クロール)も変化する。
pH調整ができなくなると、運動によって乳酸が発生してpHが酸性に傾き、主観的疲労を感じやすくなる。
④Ca(カルシウム)
基準値:8.7〜10.2mg/dl
Caが低い:肝障害、ビタミンD欠乏が疑われる
ビタミンDは、Ca(カルシウム)の貯蔵量をコントロールする働きがある。
なので、ビタミンDとCa(カルシウム)はセットで考える必要がある。
ビタミンD・カルシウムの両方が少ない場合、骨粗しょう症など骨関連の疾患を持つ人が多い。
■改善方法
電解質の数値は、栄養学的アプローチで改善が可能です。
栄養学的アプローチをする際の”注意点を3つ”紹介します。
①水分量とミネラルのバランス
電解質を摂取するのも大事ですが、”水分量の維持”も非常に重要になります。
なぜなら、水分量と電解質(ミネラル)のバランスが崩れたときに、数値の異常を引き起こすからです。
ですので、十分な電解質の摂取にプラスして、水分の摂取も意識的に行いましょう!
1日の水分摂取の目安:1.5〜3L
→ 関連記事「1日に必要な水分量の目安」
②食材ではなくサプリから摂るべき
電解質を摂取する場合は、食材からよりもサプリメントからの摂取がオススメです。
なぜなら、「食材に含まれるミネラル」と、体内に吸収されやすい「イオン化ミネラル」は異なるからです。
特に、イオン化する能力が落ちている人(胃酸が弱ってるなど)は吸収率が悪くなります。
ですので、イオン化した状態のミネラルを摂取しましょう。
☆イオン化したミネラル
- リキッドタイプのミネラルのサプリメント
- 電解質パウダーを溶かしたドリンク
- スポーツドリンク(ハイポトニックウォーター)
③マルチミネラルで摂るべき
数値を改善するために、”特定のミネラルだけ”を摂るのはNGです。
なぜなら、ミネラル同士で補因子・補酵素になっている場合が多く、相互作用で働いているからです。
ですので、特定のミネラルだけを摂取しても、上手く働かず思うような効果を得ることができない場合があります。
ですので、マルチミネラルでバランスよく摂取するようにしましょう。
■まとめ【改善しやすい数値】
繰り返しになりますが「貧血関連」の数値や「電解質関連」の数値は、栄養学的アプローチで改善しやすい数値です。
また、数値が悪い”原因を知る”ことで、不安や焦りを感じることがなくなります。
ぜひ、栄養学的にアプローチしてみてください!
最後まで読んでいただきありがとうございます。
この記事があなたのお役に立つことができたのなら幸いです。