ほとんどの日本人が足りていない栄養素⁉
この記事を読むと分かること
- 2種類の食物繊維の働き
- 摂取量の目安
- 食物繊維で死亡リスクが下がる
- オススメのサプリメント
健康を意識して食事管理をしている人でも、不足しがちな栄養素があります。
その栄養素とは「食物繊維」です。
食物繊維は、食材から必要量を摂取するのが難しい栄養素でもあります。
玄米・オートミール・野菜などを意識的に食べいる人でも、足りていない場合がほとんどです。
この記事では、『食物繊維の簡単な働き』と『食物繊維のオススメのサプリメント』を紹介します。
■食物繊維の種類と役割
食物繊維は、三大栄養素の炭水化物です。
☆三大栄養素
- 炭水化物
- 脂質
- タンパク質
炭水化物 = 糖質 + 食物繊維
食物繊維は消化・分解ができないので、体内に吸収してエネルギーとしては使うことができません。
人間が持つ消化酵素では分解ができないのです。
しかし、消化・分解されなくても”複数の有益な働き”を持っています。
◎”2種類”の食物繊維
①水溶性食物繊維
- 難消化性デキストリン
- イヌリン
- βグルカン
- ポリデキストロース など
水溶性食物繊維は、食物をゆっくり吸収して”血糖値を穏やかにする”働きがあります。
また、コレステロールの吸収を抑制する効果もあります。
特定保健用食品(トクホ)の商品で「脂肪の吸収を抑える」と書かれているものは、ほとんどが難消化性デキストリンによるものですね。
②不溶性食物繊維
- セルロース
- リグニン
- キチン など
不溶性食物繊維は、水分を引き込んで膨らみ”便の量を増やす”働きがあります。
便秘の人は押し出す力が上がり、軟便の人は固める力が上がるので、便通が悪い人に効果的です。
◎どちらの食物繊維にもある働き
水溶性・不溶性に共通する働きが、腸内常在菌(善玉菌)のエサになり消化を助け、腸内環境を整えるです。
そして、悪玉菌を抑える働きも、どちらの食物繊維にも共通します。
■日本人は食物繊維の摂取量が足りていない⁉
厚生労働省が定める食事摂取基準によると、1日に必要な食物繊維の摂取量は男性:21g、女性:18gです。
そして、食物繊維の推奨摂取量は『1,000Kcalの摂取あたり14g』です。
1日に摂取するカロリーにもよりますが、最低でも20〜30gは摂取したほうがいいでしょう。
◎食事だけで必要量を摂るのは難しい
日本人の食物繊維の平均摂取量は男性で13g、女性で12gほどです。
つまり、ほとんどの人が1日に摂取すべき量が足りていないということになります。
「食物繊維は食事から摂取が可能」と言われることが多いですが、現実的には難しいんじゃないかと思います。
食事で足りない場合は、サプリメントを活用しましょう。
■食物繊維は死亡率を低下させる⁉
食物繊維摂取量と総死亡率および原因別死亡率
「日本公衆衛生センターに基づく前向き研究」
参考:https://academic.oup.com/ajcn/article/111/5/1027/5716885?login=true
これは、9万人を対象に『食物繊維の摂取による死亡率の変化を観察したもの』です。
内容:5つのグループに分けて観察
- 10.6g未満
- 10.6〜12.7g
- 12.7〜14.7g
- 14.7〜17.4g
- 17.4g以上
結果:①と⑤を比べて死亡率が男性23%・女性18%の差が発生した
食物繊維を摂取している人は、便通、血糖値の改善に加えて、死亡率も低下させることも期待できるということです。
■オススメのサプリメント”3選”
食物繊維を食事だけで必要量を摂ることは難しいです。
食物繊維が豊富な玄米でも、100gあたり3gしか含まれていません。
1日に30g摂取しようとしたら、1kgも食べなければならないのです。
ですので、食事から足りない部分はサプリメントを活用するといいでしょう。
◎イヌリン
イヌリン(フルクトオリゴ糖)は、腸内常在菌(善玉菌)のエサになりやすくコスパも良いのでとてもオススメです。
ほとんど味がないので、コーヒーやプロテインに混ぜて手軽に飲むことができます。
ですので、誰でも取り入れやすいサプリメントです。
☆イヌリン
◎アップルペクチン
アップルペクチンは、リンゴに含まれる食物繊維です。
アラビノオリゴ糖を含み、ビフィズス菌を活性させる効果があります。
他の食物繊維と比べて、炎症の原因になるヒスタミンの濃度を20〜24%下げる効果があります。
アトピー性皮膚炎、肌荒れ、赤あざ症状の方には特にオススメです。
☆アップルペクチン(カプセルタイプ)
☆アップルペクチン(粉末タイプ)
◎オオバコ
オオバコは、水溶性と不溶性がバランスよく入っています。
水溶性と不溶性を両方摂取したい方にオススメです。
☆オオバコ(水溶性2:不溶性2の割合)
☆オオバコ(水溶性2:不溶性1の割合)
■まとめ【サプリメントを活用しよう】
今回は、食物繊維の働きとサプリメントを紹介しました。
食物繊維はエネルギーにならないものの、複数の有益な働きがあるため三大栄養素の一つになっています。
また、意識して摂取しない、と必要量を摂ることは不可能な栄養素です。
必要量を摂るために、食物繊維を意識した食事に加えて、サプリメントを活用していきましょう!
◎要点まとめ
最後に簡単にまとめておきます。
要点まとめ
- 食物繊維には「水溶性」と「不溶性」がある
- 1日の必要量は1,000Kcalあたり14g
- 便通、血糖値の改善、死亡率を低下させる効果がある
- イヌリン、アップルペクチン、オオバコがおすすめ
最後まで読んでいただきありがとうございます。
この記事があなたのお役に立つことができたのなら幸いです。