この記事を読むと分かること
・生姜の主成分と働き
・生姜の摂取はどれくらい代謝を上げるのか?
・効率的な摂取方法
「夏場なのに“手先足先の冷え性“に悩んでいる…」
「代謝が落ちてしまって減量が進まない…」
こんな人にオススメの食品が「生姜」です。
この記事では、生姜に含まれる「ショウガオール」について下記の文献を参考に解説しています。
記事の内容を実践することで、冷え性の冷え性の改善、代謝の回復が可能になります。
参考文献:https://www.jstage.jst.go.jp/article/jje/45/4/45_4_236/_article/-char/ja/
■生姜の成分「ショウガオール」とは?
ショウガオールとは、「生姜」に含まれる“身体を温めてくれる作用“のある成分です。
生姜には、香りの成分や辛味の成分が複数あります。
✓生姜の主な成分
・ショウガオール
・ジンゲロール
・シネオール
◎生姜の成分
✓生姜のPFC(100gあたり)
・水分量:91.4g
・タンパク質:0.9g
・脂質:0.3g
・炭水化物:6.6g
・食物繊維:2.1g(不溶性1.9g)
これを見ると分かるように“ほとんど水分“です。
また、生姜は大量に食べるものではないので、日常の食事で取り入れやすい食材だと思います。
◎ジンゲロールの作用
✓ジンゲロールの作用
・発汗
・消臭
・殺菌
・保湿
・解毒 など
そして、このジンゲロールに“ある刺激“が加わると「ショウガオール」に変化します。
ある刺激とは「加熱」「乾燥」です。
◎ショウガオールの作用
✓ショウガオールの作用
・認知機能の改善
・DITを高める
・冷え性の改善
・代謝を上げる
ショウガオールには、上記のような作用があるものの、普通に摂取するだけでは体内のショウガオール量は増えません。
◎加熱の状態で働き度合いが変わる?!
ショウガオールの働き度合いは、生姜の食べ方(生の状態or加熱した状態)で変わってきます。
✓ショウガオールの働き度合い
・加熱なし:10%未満
・1〜2時間加熱:10〜15%
・3時間以上加熱:約50%
・それ以降:変化なし
ジンゲロールをショウガオールにする理想の温度は80℃です。
数値を最大化したい場合は、3時間以上加熱するといいでしょう。
◎生姜のオススメの調理法
・80℃以上の温度で作るスープに入れる
・生姜湯を作って飲む
・生姜を加熱、乾燥させ、生姜フレークにする
調理の方法を工夫することで、より生姜の作用を強めることが可能になります。
■ショウガオールはどれくらい代謝を上げるのか?
参考文献:https://www.jstage.jst.go.jp/article/jje/45/4/45_4_236/_article/-char/ja/
対象:冷え性のお悩みを抱えていて、生姜アレルギーを持たない19名の女性
内容:プラセボ群+生姜を10g摂取+生姜を20g摂取の3グループに分け、”1〜3時間後”のエネルギー消費を調べた
結果:10g・20gどちらのグループも1〜3時間後のエネルギー消費・手足の体温が上がった。
特に20gのグループの方が上昇率が高かった。プラセボ群と比べると、生姜を20g摂ったグループは”10%ほど”エネルギー消費が高かった。
結論:生姜を摂取することで熱生産量が増える
→冷え性に効果的・代謝が上がる
◎消費エネルギーが上がった理由
生姜を摂取する
↓
胃壁を刺激
↓
消化酵素がしっかりと分泌する
↓
栄養が吸収しやすくなる
↓
消化・吸収におけるエネルギー生産量が増える
■まとめ
今回は生姜に含まれれる「ショウガオール」の働きを解説しました。
ショウガオールは科学的根拠のある成分です。
「冷え性」「代謝が低下」
このような症状を抱えている人は、ぜひ「生姜」を取り入れてみてください。
要点まとめ
✓ジンゲロールの作用
- 発汗
- 消臭
- 殺菌
- 保湿
- 解毒 など
✓ショウガオールの作用
- 認知機能の改善
- 食事誘発性熱産生(DIT)を高める
- 冷え性の改善
- 代謝を上げる
ジンゲロールを”加熱or乾燥”させると「ショウガオール」になる
最後まで読んでいただきありがとうございます。
この記事が、あなたのお役に立つことができたのなら幸いです。