目指す身体によって使い分けよう!
この記事を読むと分かること
- 栄養摂取を行う目的
- 「ボディビル」のための栄養摂取
- 「パワーリフティング」のための栄養摂取
僕は筋トレ6年目、2019年JBBFメンズフィジークでは”県2位”でした。
オンラインサロンやセミナー、書籍、論文などで「栄養学」を学んでいる、栄養オタクトレーニーです。
筋トレをする目的は、人それぞれだと思います。
「とにかく”デカイ筋肉”を手に入れたいんだ!」
という、ボディビルが目的の人。
「”重いものを持ち上げる”ことが絶対の正義!」
という、パワーリフティングが目的の人。
この記事を読めば、同じ筋トレをしている人の中でも『栄養摂取に違いはあるのか』を、理解することができます。
ボディビルとパワーリフティングで栄養摂取に違いはあるのか?
結論から言うと、「ボディビル」と「パワーリフティング」に、栄養摂取の違いはあります。
なぜなら、両者は最終的に「目指す身体が違う」からです。
栄養摂取は、目的に合った身体を作るために行ないます。
ですので、競技によって栄養摂取の内容は変わってくるのは当たり前ということです。
■ 基本的な栄養摂取の方法は同じ
筋トレしている人は「当たり前だ」と言うかと思いますが、栄養摂取において「三大栄養素+微量栄養素のバランスが1番大事」です。
その上で、足りない栄養素をサプリメントで補う。
この栄養摂取の方法は、「ボディビル」でも「パワーリフティング」でも同じ考え方です。
しかし、両者の「三大栄養素の中身・バランス」は、全く違ったものになります。
■ 1番の違いは「糖質の摂取量」
ボディビルは、『絞れていることが絶対条件』になります。
絞れていない身体で、勝つことは不可能です。
ですので、糖質制限をして、体脂肪を極限まで減らさなくてはいけません。
しかし、パワーリフティングは、絞れている必要はありません。
『1kgでも重たいものを持ち上げることが、絶対正義』です。
絞れていない身体であっても、重たいものを持ち上げることができればいいのです。
ですので、高強度なトレーニングを行うためにも、回復を早めるためにも、バンバン糖質は摂取したほうがよい、ということになります。
しかし、パワーリフティングでも、体重制限を超えてる人は、糖質制限などが必要になります。
要するに、『適正体重によって、栄養摂取のバランスを変える必要がある』と言うことです。
一部の人の「特殊な栄養摂取」
本気で競技に取り組んでいる人は、少なからず”不健康”な状態と言っていいでしょう。
例えば、ボディビルのように極限まで体脂肪を減らす行為が、健康に良いわけがありません。
トップアスリートは、どこかしら痛めている部位があっても、騙し騙しやっています。
また、栄養摂取に関しても、不健康な方法も存在します。
今回は「ナトリウム」と「カフェイン」の、特殊な栄養摂取の方法を紹介します。
■ トレ中の「ナトリウム・ローディング」
海外の選手は、「ジャイアントセットをやるときに、”塩”を飲ませる」という方法を行うことがあります。
塩を飲ませる → 喉が渇くので水分を摂取する → 血液量が増える → 血圧が上がる → 運動強度が上がる
このような、ロジックになっています。
しかし、この方法は、身体にかなりの負担をかけることになります。
ドラゴンボールでいう「界王拳」みたいなものですね。
筋肉をとるのか。健康をとるのか。
あなた自身の目的次第で、自分に合った方法を取り入れましょう。
■ 「カフェイン・ローディング」
カフェインは、毎日慢性的に摂取していると、身体は慣れてきて効果が薄くなってきます。
「トレイルラン」という競技を知っていますか?
この競技は、”丸1日かけて山を上る”という、とても過酷な競技です。
トレイルランは、丸1日かけて行う競技ですので、眠気との戦いでもあります。
そこで、カフェイン・ローディングを行うのです。
数週間カフェインを絶って、競技の前に大量にカフェインを摂取するという方法です。
カフェインには致死量があるので、摂りすぎると死に至る可能性もあります。
ドラゴンボールでいう「超神水」みたいなものですね。
(※ドラゴンボール知らない方、すみません)
この方法も、健康に良いとは言えませんよね。
まとめ【適正体重によって栄養摂取は変わる】
今回は「ボディビル」と「パワーリフティング」で、栄養摂取に違いはあるのか、を解説しました。
結論:適正体重によって栄養摂取は変わる
しかし、「三大栄養素+微量栄養素」のバランスを整えた上で、足りない部分の栄養素をサプリメントでプラスする
この基本的な栄養摂取は、変わりません。
規格外を目指すために、まずは規格を知っておくことが大事です。
■要点まとめ
最後に、簡単にまとめておきます。
まとめ
- 栄養摂取は、目的に合った身体を作るために行なう
- 基本的な栄養摂取の方法は同じ
- ボディビルとパワーリフティングの1番の違いは「糖質の摂取量」
- 競技に本気で取り組んでいる人は不健康でもしょうがない
最後まで読んでいただき、ありがとうございます。
この記事が、少しでもあなたのお役に立つことができたのなら幸いです。