『身長の伸びが止まる筋トレは実在する』
この記事で解決できるお悩み
✔︎ 子どもに筋トレをやらせてはいけない理由ってなに?
✔︎ 身長の伸びが止まる”2つ”の筋トレとは?
✔︎ いつから筋トレを行うべきなの?
この記事は、東京大学教授、理学博士の”石井直方”氏の『筋肉まるわかり大事典』を参考にしています!
この記事を読めば、『子どもの身長が止まる心配をなくす』ことができます。
思春期の子どもにオススメの筋トレ方法も紹介していますので、ぜひ最後まで読んでください!
思春期に筋トレをすると”身長が伸びなくなる”ってホント?!
思春期というのは、小学生の高学年から高校生くらいの、いわゆる成長期のことです。
あなたも「成長期に筋トレをやってはいけない」と聞いたことあると思います。
ではなぜ、成長期に筋トレをやってはいけないのか?
結論から言うと、『成長軟骨が潰れたり、ズレたりして障害を受けてしまうから』です。
それでは「成長軟骨」について解説します。
身長の伸びに重要な「成長軟骨」
「成長軟骨」とは、骨の両端部分にある軟骨です。
成長期は、『この成長軟骨が伸びて、それが骨に置き変わる』ことにより身長が伸びていきます。
強い負荷の筋トレをすることにより、この成長軟骨が潰れたりズレたりしてしまいます。
その結果、『身長が止まってしまう』ということが起きてしまいます。
成長軟骨の主成分は「コラーゲン」です。
コラーゲンは、「タンパク質」と「ビタミンC」を主成分として合成されます。
つまり、身長を伸ばしたいなら、タンパク質やビタミンなどの『栄養摂取も大事』ということになります。
ポイント
• 強い負荷の筋トレは「成長軟骨」を傷つけ、身長の伸びを止めてしまう
• 成長軟骨の主成分は「コラーゲン」である
思春期の子どもはやってはいけない”2つ”の筋トレ
上記で、思春期の子どもは、成長軟骨が傷つくから筋トレはやってはいけないと解説しました。
ですが、”すべての筋トレをやってはいけない”ということではありません。
『成長軟骨が傷つきやすい筋トレは避ければいい』ということです。
✔︎『成長軟骨が傷つきやすい筋トレ』
• (1)極端に負荷の強い筋トレ
• (2)ジャンプ系のトレーニング
ひとつずつ、解説していきますね。
(1)極端に負荷の強い筋トレ
みなさんの思っている通り、極端に負荷の強い筋トレは成長軟骨を傷つけ、身長の伸びを止めてしまいます。
特に”モノを担ぐ系の筋トレ”は、『腰椎の成長軟骨に悪影響をおよぼす危険』があります。
ですので、重たいバーベルを担ぐ「スクワット」は、やめておいたほうがいいでしょう。
間違ったフォームで行えば、身長が止まるだけでなく、膝や腰を痛める原因にもなります。
(2)ジャンプ系のトレーニング
意外かもしれませんが、ジャンプ系のトレーニングも成長軟骨を傷つけやすいです。
ジャンプは、『軽い負荷であっても瞬間的に大きな負荷』がかかります。
1回の時間が短いとはいえ、多くの回数をこなして繰り返し刺激を与えると、障害が出てきます。
中学生などによく見られる「オスグッド病」は、ジャンプ動作の繰り返しが主な要因となります。
※ヒザのお皿の下が腫れて痛くなるのが「オスグッド病」
子どもはいつ頃から筋トレをやってもいいの?
日本では、『子どもに筋トレをやらせてはいけない』という風潮があります。
ですが、成長ホルモンの分泌、筋肉に刺激を与える点では、むしろ筋トレはやったほうがいいです。
ですので、「いつ頃から筋トレをやってもいいのか」「子どもにオススメの筋トレ」を紹介しておきます。
子どもはいつ頃から筋トレをやってもいいの?
子どもに筋トレを指導する場合は、体の変化を深く観察しておく必要があります。
身長が急激に伸びる時期は、無理なトレーニングは避けるべきです。
1年間で「10cmも身長が伸びた!」というような時期(思春期スパート)もあります。
そこで強いストレスを骨に与えすぎると、障害が起きるリスクが飛躍的に上がります。
成長軟骨の成長は、思春期の終わりとともに終了します。
ですので、身長が伸びるピークをすぎてから『9ヶ月〜1年』ぐらい経過すれば、かなり強い負荷をかけても差し支えないと考えられます。
ポイント
思春期スパートから「9ヶ月〜1年」くらい経てばガッツリ筋トレをしても大丈夫
子どもにオススメの筋トレを紹介
「極端に強い負荷の筋トレ」や「瞬間的に大きな負荷のかかるジャンプ系の筋トレ」はNGです。
ですので、『負荷の弱い、ゆっくりとした動作の筋トレ』がオススメです。
具体的にいうと、負荷はマックス重量(1回上がる重量)の「50〜60%」くらいが適切です。
※筋肉を大きくするための一般的な負荷はマックス重量の「80%」
頻度に関しては、ごく一般的な『週に2〜3回程度』で行いましょう。
まとめ
思春期に筋トレをすると”身長が伸びなくなる”理由は、理解できましたか?
『成長軟骨が傷つく筋トレをすると、身長の伸びが止まる』
これだけは覚えておいてください!
最後に簡単にまとめておきます。
まとめ
• 強い負荷の筋トレは「成長軟骨」を傷つけ、身長の伸びを止めてしまう
• 身長を伸ばすためには「コラーゲン」などの栄養摂取も大事
• 極端に負荷の強い筋トレとジャンプ系のトレーニングはNG
• 身長が伸びるピークの9ヶ月〜1年くらい経過すれば負荷の強い筋トレをやってもいい
• 思春期のうちは、マックス重量の「50〜60%」で筋トレをする
最後まで読んでいただき、ありがとうございます。
この記事が、あなたのお役に立てたのなら幸いです。