この記事で解説できるお悩み
✔︎ 減量してるとよく聞く「DIT」ってなに?
✔︎ プロテインよりも「固形物」のほうが良い理由が知りたい!
『筋トレは、人生を豊かにするための1つのツール』をテーマに、筋肉リテラシーを上げるためのブログを毎日更新しています!
この記事は筋肉博士”山本義徳”先生の書籍『ダイエットの理論と実践』を参考にしています。
痩せたいのなら「肉」を食え
減量が停滞したときに役立つ「DIT」について、誰でもサクッと理解できるように解説しています。
この記事を読めば、『減量の停滞を打破するきっかけ』を知ることができるので、ぜひ最後まで読んで理解してくださいね。
減量を加速させる「DIT(食事誘発性体熱産生)」とは
減量・ダイエットをしていると、誰もがぶち当たる「停滞」という壁。
摂取カロリーも計算してる、PFCバランスも整えてる、食事の回数も増やしてる…
切れる手札は、すべて切った。しかし、体重が減らない…
こんな方は、「DIT(食事誘発性体熱産生)」を理解すれば、”停滞をぶち破る”ことができます!
それでは、「DIT」について解説していきますね。
「DIT」とは
「DIT(食事誘発性体熱産生)」を一言で説明すると、『食事をしたあと、何もしていなくても代謝量が増えること』をいいます。
食事をすると、それを「消化」したり「エネルギー化」したりしています。
その消化やエネルギー化する過程で、熱が発生しカロリーを消費しているのです。
ですので、『食事をしたあと、何もしていなくても代謝量が増える』ということが起きるのです。
ちなみに「DIT」は、食後4〜8時間に渡って起こっています。
「タンパク質」は、ズバ抜けてDITが高い
「DIT」は、摂取する栄養素によって、大きく変わります。
特に「タンパク質」は、糖質や脂質と比べても、ズバ抜けてDITが高いです。
タンパク質は、糖質や脂質と比べると、消化吸収や代謝過程が複雑なためDITが高くなります。
✔︎ 「3大栄養素」のDIT
• タンパク質・・・摂取エネルギーの「約30%」
• 糖質・・・ 摂取エネルギーの「約5%」
• 脂質・・・摂取エネルギーの「約4%」
たとえば、「1,000kcal」のタンパク質を食べると、「300kcal」がDITにより消費されます。
「1,000kcal」の糖質を食べると、「50kcal」
「1,000kcal」の脂質を食べると「40kcal」
タンパク質の「DIT」は、糖質の6倍、脂質の約7倍です。
つまり、『タンパク質の摂取割合を増やせば、消費カロリーも増えて、減量の効率が良くなる』といえます。
減量中はプロテインよりも「固形物」のほうが良い理由
減量中は「プロテインをやめて固形物にしろ!」
こんなことよく聞きますよね?
それには、いくつかの理由があります。
「プロテインをやめて、すべて固形物にしたら停滞を抜けることができた」
なんてこともよくあります。
✔︎『プロテインより固形物のほうが良い理由』
•(1)DITにより、消費カロリーが増える
•(2)固形物は「咀嚼(そしゃく)」できる
•(3)お腹がふくれるので満足感がある
それでは、1つずつ解説していきますね。
•(1)DITにより、消費カロリーが増える
プロテインは、「タンパク質だからDITも高くなる」
といいたいですが、そんなことありません。
DITは、消化やエネルギー化(消化吸収)するときに高くなります。
ですが、プロテインのメリットは『消化吸収が速いこと』です。
つまり、DITのことを考えると、『プロテインのメリットはデメリット』になってしまいます。
消費カロリーを増やしたい場合は、「固形物」でタンパク質を摂るのが良いでしょう。
•(2)固形物は「咀嚼(そしゃく)」できる
「咀嚼(そしゃく)」すると、脳を刺激して、満腹中枢を刺激する「ヒスタミン」や「レプチン」が分泌します。
ガムを噛むと、空腹感が紛れることがありますよね?
あれは、「ヒスタミン」や「レプチン」が分泌されるからです。
そのほかにも、唾液が分泌し、アミラーゼやリパーゼなどの消化酵素により『胃腸の負担を減らす』こともできます。
•(3)お腹がふくれるので満足感がある
「固形物(リアルフード)」を食べれば、単純にお腹がふくれるので、空腹感を減らせます。
お腹が満たされれば、『空腹感によるストレスが減る』ので、コルチゾールによる筋肉の分解を抑えることもできます。
まとめ
ここまで読んだあなたは、「DIT」を理解できたので『減量の停滞をぶち破るための手札』を、増やすことができたと思います。
ぜひ、減量・ダイエットに取り入れてみてください!
最後に、簡単にまとめておきましょう!
まとめ
•「DIT」とは、食事をしたあと、何もしていなくても代謝量が増えること
• タンパク質の摂取割合を増やせば、消費カロリーが増えて、減量の効率が良くなる
• プロテインでは、「DIT」は高くならない
最後まで読んでいただき、ありがとうございます。
この記事が、あなたのお役に立てたのなら幸いです。
筋肉博士”山本義徳”先生の書籍『ダイエットの理論と実践』