「美」を追求・表現するボディビルは『芸術』
この記事を読むと分かること
✔︎「クラシックフィジーク」の特徴と審査方法
✔︎「マスキュラーフィジーク」の特徴と審査方法
✔︎ JBBFの”5つ”のカテゴリー
コンテストに出場してみたいけど、選択肢が多くてどの”カテゴリー”に出場していいのか分からないという人に、参考になる記事を書きました!
人気急上昇中の「クラシックフィジーク」
クラシックフィジークは、ボディビルみたいな迫力のある体というより、美しい”アウトライン”や調和のとれている”プロポーション”が評価されるカテゴリーです。
1番の特徴は「バキュームポーズ」があることですね。
この「バキュームポーズ」ができなければ、審査の対象にもなりません。
メンズフィジークだと脚を見せることができないので、「自慢の脚を見せたい」「ポージングに自信がある」という人は、ぜひチェレンジしてみてください!
それでは「審査基準」と「審査方法」を解説していきます。
クラシックフィジークの「審査基準」
✔︎『コスチューム』
コスチュームは、「JBBF公認クラシックフィジークショートショーツ(横幅15cm・黒)」になります。
ボディビルの「ブーメランパンツ」を履くのがイヤという人は多いです。
ですが、「幅広のショートボーツ」でしたら、初心者でも参加しやすいでしょう。
✔︎『ポーズ』
従来のボディビルの規定ポーズ(ラットスプレットは除く)に加え、「バキュームポーズ」や「クラシックポーズ」が規定ポーズに含まれます。
特に「バキュームポーズ」の完成度が、審査に大きく影響します。
バキュームポーズができていないと”決勝審査に進めない”ほどです。
「クラシックポーズ」は、正面を向いたポーズ(マスキュラーポーズは除く)であれば制限はありません。
✔︎『体重別でクラス分け』
• 168cm以下級(身長 − 100)+4kg
• 171cm以下級(身長 − 100)+6kg
• 175cm以下級(身長 − 100)+8kg
• 175cm超級(身長 − 100)+11kg
クラシックフィジークの「審査方法(進行方向)」
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1レベルチェック
初めに、全選手で「バキュームポーズ」をとり、レベルチェックを行います。
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2ピックアップ
「バキュームポーズ」と「規定4ポーズ」で”12名”に絞ります。
※規定4ポーズ(フロントダブルバイセプス、サイドチェスト、バックダブルバイセプス、バキュームポーズ)
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3予選ラウンド
ピックアップで残った12名を順位付けをし、”6名”に絞ります。
ポーズは「バキュームポーズ」「リラックス4ポーズ」「規定ポーズ7ポーズ」です。
※規定7ポーズ(フロントダブルバイセプス、サイドチェスト、バックダブルバイセプス、サイドトライセプス、バキュームポーズ、アブドミナル&サイ、クラシックポーズ)
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4決勝ラウンド1
「リラックス4ポーズ」「規定7ポーズ」「ポーズダウン(60秒ほど)」
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5決勝ラウンド2
「フリーポーズ」と「ラインアップ」
※フリーポーズ(60秒以内の各自が用意した曲でとる)
このあと、順位発表という流れで行います。
重量級のフィジーク「マスキュラーフィジーク」
マスキュラーフィジークを一言で説明すると、『重量級のメンズフィジーク』です。
メンズフィジークだと重量感があったり、ゴツくみえたりして思うような評価を得られない選手向けですね。
厚みのある胸や背中、太い腕などもマスキュラーフィジークにおいてはプラスの評価になります。
マスキュラーフィジークの「審査基準」
✔︎『コスチューム』
「ボードショーツ」を使用します。
メーカーに指定はないので、自分の好きなものを選んで大丈夫です。
※ロゴマークは目立たないものを選びましょう。
✔︎『ポーズ』
メンズフィジークと同様、「クォーターターン」と「L字ウォーク」で審査をします。
広い肩幅にVシェイプのアウトライン、鮮明に浮かび上がった腹筋に加え、メンズフィジークよりも筋肉量が多いことが求められます。
筋肉量が多くても、力まずリラックスしたポーズをとりましょう。
ウォーキングもノシノシ歩くのではなく、スマートに歩いてください。
マスキュラーフィジークの「審査方法」
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1ピックアップ
「クォーターターン」で”12名”に絞ります。
※12名以下の場合は行わない。
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1ラウンド1(予選)
「Lウォーク〜クォーターターン」で上位”6名”の選出します。
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1ラウンド2(決勝)
「Lウォーク〜クォーターターン」で6名の順位付けをします。
JBBFの”5つ”のカテゴリー紹介
「JBBF」の筋肉の美しさを表現する競技には、”5つのカテゴリー”があります。
身長や骨格、筋肉の付き方などによって、評価されるカテゴリーは変わってきます。
たとえば、筋肉量の多い小柄な選手は「ボディビル」向き
肩幅の広いウエストが締まっている選手は「メンズフィジーク」向きなど
自分に向いているカテゴリーを選ばないと、思うような評価は得られません。
下記でカテゴリー別に特徴を紹介するので、どのカテゴリーが自分に合うのか参考にしてください!
✔︎JBBFの”5つ”のカテゴリー
•(1)男子ボディビル
•(2)クラシックボディビル
•(3)クラシックフィジーク
•(4)メンズフィジーク
•(5)マスキュラーフィジーク
(1)男子ボディビル
「ボディビル」を一言でいうと『デカくて絞れている、ボディビルディングの究極体』です。
全身バランスよくシンメトリーに発達し、重厚感・密度のある筋肉が評価されます。
そして、各部位の筋肉が、鮮明に浮かび上がるほど”絞れている”ことが絶対条件です。
究極の肉体美のボディビルダーになるには、長きにわたって”凄まじい努力”が必要でしょう。
(2)クラシックボディビル
「クラシックボディビル」を一言でいうと、『洗練された彫刻のような肉体美』です。
基本的には「ボディビル」と同じ評価基準です。
ですが、身長に対して体重制限があるので、過酷な減量が強いられます。
もともとは、アンチドーピングのために作られたカテゴリーで、ドーピングをしていると無理であろう体重に設定されています。
✔︎『クラシックボディビルクラス分け』
• 162cm以下級(身長 – 100)+0kg
• 165cm以下級(身長 – 100)+1kg
• 168cm以下級(身長 – 100)+2kg
• 171cm以下級(身長 – 100)+3kg
• 175cm以下級(身長 – 100)+4kg
• 180cm以下級(身長 – 100)+5kg
• 180cm超級(身長 – 100)+5kg
(3)クラシックフィジーク
「クラシックフィジーク」を一言でいうと、『美しい筋肉と、圧倒的なプロポーション』です。
ボディビルやクラシックボディビルと同じ競技部門ですが、幅広のショートショーツを着用します。
「バキュームポーズ」や「クラシックポーズ」が規定ポーズに含まれる点が大きな違いです。
ポーズの上手な選手が高く評価されます。
(4)メンズフィジーク
「メンズフィジーク」を一言で説明すると、『海でモテそうな、男らしくかっこいい逆三角形』です。
若い世代に人気のカテゴリーです。
近年のフィットネスブームのきっかけになったカテゴリーでもあります。
丸い肩に広い背中、引き締まったウエスト、鮮明に浮かび上がった腹筋が評価基準です。
過度に発達した筋肉は、マイナスの評価になるので絶妙なバランスが求められます。
(5)マスキュラーフィジーク
「マスキュラーフィジーク」を一言でいうと、『ゴツすぎて海でモテない、重量級のメンズフィジーク』です。
評価基準は基本的に、メンズフィジークと同じです。
ですが、それに加え筋肉量も必要になります。
メンズフィジークに出場したいけど、筋肉量が多い人にオススメのカテゴリーです。
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