まだ、お酒なんて飲んでるの?
この記事を読むと分かること
- 「膵臓」の働き
- 「膵液」の種類
- 「三大膵疾患」とは?
- 「膵炎」の栄養学的アプローチ
さまざまな臓器がある中で「膵臓の働き」は、あまり知られていないように思います。
「膵臓」は、腎臓や肝臓、心臓のようにメジャーな臓器ではないものの、めちゃめちゃ重要な働きをしています。
「膵臓ってどんな働きをしているの?」
「栄養学的アプローチは可能なのか?」
このような疑問を解決していきます。
■「膵臓」とは?
膵臓とは、「膵液と呼ばれる消化酵素を含む液体を分泌し、それを消化管に送り込む外分泌腺」です。
簡単に言うと、「食物の消化・分解に重要な臓器」という感じですね。
膵臓は十二指腸の横、胃の下あたりにあります。
長さが15〜20cmくらい、幅が2〜3cm、重量が100gくらいの小さい臓器です。
しかし、消化機能や体脂肪の分解において、とても重要な働きを担っています。
◎膵液の種類【5つ】
膵臓から分泌される「膵液」には”5種類”あります。
①アミラーゼ
糖質をブドウ糖に分解する消化酵素
②トリプシン
タンパク質をアミノ酸に分解する消化酵素
③リパーゼ
体脂肪を脂肪酸とグリセリンに分解する消化酵素
④インスリン
血液中の糖を各細胞内に栄養として運ぶ役割
インスリンがないと、グリコーゲンとして蓄えることができない
血糖値を下げることができる唯一のホルモン
⑤グルカゴン
血糖値を下げるためのホルモン
血糖値が下がると、アドレナリンが分泌して、血糖値を元に戻そうとする
■栄養学的アプローチで「膵疾患」の改善は不可能⁉
ここからは福井県立病院(内科)の研究
「膵疾患の栄養管理」を参考に解説します。
膵臓関連の疾患は、大きく3種類です。
- 膵炎
- 膵嚢胞
- 膵臓ガン
「膵疾患」を、栄養学的アプローチで改善できるのか?
結論から言うと、膵臓の疾患と栄養はほとんど関係ないので、栄養学的アプローチは不可能です。
◎膵疾患と栄養の関係
繰り返しになりますが、「膵疾患と栄養はほとんど関係はない」と言われています。
膵疾患患者の75%〜80%は、軽度〜中度で死亡確率は1%未満です。
また、軽度〜中度の症例に関しては、栄養状態が原因の場合というのはほとんどありません。
しかし、膵臓の三大膵疾患の一つ「膵炎」は多少の栄養学的アプローチは可能です。
◎「慢性膵炎」の栄養学的アプローチ
膵炎は、「急性膵炎」と「慢性膵炎」に分けられます。
「慢性膵炎」のほうは、栄養学的アプローチで改善が可能です。
なぜなら、慢性膵炎の原因の大部分は「アルコールの過剰摂取」だからです。
☆慢性膵炎の「症状」
- 下痢
- 背中の痛み
- 体重の減少
膵炎の症状が見られる場合は、「アルコールの摂取量を減らす」と改善する可能性があります。
◎「膵炎」は検査で見つかることが多い
膵炎は、血液検査や画像検査で診断されることが多いです。
自分で膵炎を発見するということは、ほとんどありません。
膵炎と診断されると栄養摂取ではなく、薬やステロイド剤による治療を勧められることが多いです。
膵炎は最悪の場合、膵臓ガンに繋がる可能性もあるので、健康診断の血液検査で膵臓の数値はしっかり確認しておきましょう。
■まとめ【膵臓はめちゃめちゃ大事】
今回は「意外と知らない膵臓の話」ということで、膵臓について簡単に説明しました。
膵臓は、腎臓や肝臓、心臓と比べるとマイナーな臓器と言えます。
しかし、ほとんどの栄養素の消化酵素を分泌している、めちゃめちゃ重要な臓器です。
膵臓の疾患の改善方法は「アルコールを控える」しかできません。
アルコールは百害あって一利なしなので、もし膵臓が弱っている人がいたら、この機会にアルコールをやめてみてはどうでしょう?
◎要点まとめ
最後に簡単にまとめておきます。
要点まとめ
- 三代膵疾患は「膵炎」「膵嚢胞」「膵臓ガン」
- 膵炎はアルコールの摂取を控えることで改善可能
- 膵炎の症状は下痢、背中の痛み、体重の減少
- 膵炎と診断されると、薬やステロイド剤による治療になる
最後まで読んでいただきありがとうございます。
この記事があなたのお役に立つことができたのなら幸いです。