野菜なんて必要ない
この記事を読むと分かること
- 野菜で口内炎を予防・改善できるのか?
- 口内炎の種類
- 口内炎の予防・改善を栄養学的アプローチ
誰もが、一度は悩まされたことのある「口内炎」
口内炎ができると「野菜が足りていない」とか言われますよね?
しかし、野菜を食べたからといって口内炎が治ることはありません。
この記事では『口内炎の種類と栄養学的アプローチ』を紹介します。
今回の内容は、2013年に発表された論文
「栄養失調とその経口転帰」を参考しています。
参考:https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/23449967/
■口内炎と野菜は関係ない⁉
野菜の摂取で、口内炎を予防できるのか?
結論から言うと、野菜を摂って口内炎を予防・改善するのは難しいと言えます。
◎口内炎の予防・改善には「ビタミンB2」
口内炎ができて病院で診察すると”内服薬”が処方されます。
この内服薬の中身は「ビタミンB2」です。
ですので、口内炎になった場合は、ビタミンB2を多く含む食材かサプリメントを摂ればよいのです。
また、舌に炎症のある方にも、ビタミンB2の摂取が有効に働く場合があります。
◎ビタミン摂取なら野菜でもいいのでは?
ビタミンと聞くと多くの人は「野菜」をイメージすると思います。
しかし、野菜には口内炎に効果的なビタミンB2は、ほとんど含まれていないのです。
ビタミンB2は、豚肉、カツオ、きのこ類などに多く含まれています。
■口内炎ができる”5つ”の原因
「口内炎にはビタミンB2が効果的」とは言ったものの、原因は他にもあります。
☆口内炎ができる”5つ”の原因
- ビタミン不足
- 口内の外傷に雑菌が入る
- ヘルペス(ウイルス性の口内炎)
- 睡眠不足やストレス
- 全身疾患の合併症
◎栄養学的アプローチが可能な口内炎
栄養学的アプローチが可能な口内炎は、”ビタミン不足によるものだけ”になります。
ビタミンB2の摂取で予防・改善できる口内炎は、”ビタミンB2欠乏”によって発症している場合です。
ですので、ヘルペスになったからビタミンB2を摂取したとしても効果はありません。
口内炎の根本的な原因を模索することが、予防・改善には重要ということです。
■口内炎を栄養学的アプローチ
口内炎に効果的な栄養素は、ビタミンB2です。
このビタミンB2は、補酵素として働きます。
この補酵素型になるには、鉄や亜鉛などのミネラルが必要になります。
そして、口腔内の粘膜を守るためには、ビタミンA(β‐カロテン)の摂取が必要です。
また、ビタミンCの摂取も、口内炎に有効と言われています。
◎口内炎のときに摂取すべき栄養素
☆口内炎のときに摂取すべき栄養素
- ビタミンB2
- ミネラル(鉄・亜鉛)
- ビタミンA
- ビタミンC
- その他のビタミンB群
ビタミンB2を口内炎の予防・改善で摂取する場合、1日に50〜60mgを目安に摂取しましょう。
■まとめ【結局はマルチビタミンミネラル】
今回は、「口内炎」の種類と栄養学的アプローチを紹介しました。
口内炎には種類があり、種類によってアプローチ方法が違ってきます。
ですので、口内炎ができたときは、まずはじめに根本的な原因を模索しましょう。
根本的な原因がビタミン不足の場合は、上記で説明した栄養学的アプローチが可能です。
ビタミンは、1種類では力を発揮しないので、結局は「マルチビタミンミネラルのサプリメントを摂りましょう」ということになってしまいますね。
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◎要点まとめ
最後に簡単にまとめておきます。
要点まとめ
✓ 栄養不足が原因の口内炎であれば栄養学的アプローチが可能
☆口内炎に効果的な栄養素
- ビタミンB2
- ミネラル(鉄・亜鉛)
- ビタミンA
- ビタミンC
- その他のビタミンB群
最後まで読んでいただきありがとうございます。
この記事があなたのお役に立つことができたのなら幸いです。