健康 栄養学

経口摂取と”経皮吸収”はどちらの方が効率が良いのか?

 

「口」から入れるか「肌」から入れるか

 

この記事を読むと分かること

  • 経皮吸収と経口摂取の違い
  • 経皮吸収の”3つ”のメリット
  • 代表的な経皮吸収のサプリ

 

趣味筋肉
栄養学を学べる日本一の学校NNC・セミナー・書籍・論文などで「栄養学」を学んでいる、栄養オタクトレーニー、趣味筋肉(しゅみきん)です。

筋肉7年目、2019年JBBFメンズフィジーク”県2位”

 

栄養摂取というと、口から食物を摂取して、胃腸で分解・吸収し、血管内に栄養を行き届かせる。

このような「経口摂取」を考えると思います。

 

しかし、栄養吸収にはもう一つの方法があるのです。

それが、肌から吸収させる「経皮吸収」です。

 

近年、サプリメントでも”貼るタイプの商品”が増えてきています。

 

この記事では、肌から吸収させる”経皮吸収の特徴”を解説しています。

 

経皮吸収の特徴を理解して、2種類の栄養摂取を使い分けることができる”栄養摂取マスター”を目指しましょう!

 

■経口摂取と”経皮吸収”の違い

 

経口摂取は、口から食物を摂取して、基本的には小腸で栄養が吸収されます。

 

対して経皮吸収は、肌に何かしらの栄養を塗ったり、貼ったりして肌から栄養を吸収させる方法です。

肌から直接、毛細血管に栄養を届けることで、血管内に成分を行き渡らせることができます。

 

ミネラルを、体全体から吸収するための”入浴剤”などに使われてる「エプソムソルト」は有名ですね。

» ミネラルを含んだ入浴剤「エプソムソルト」

 

◎体内の栄養バロメーターの変化

 

経口摂取は、食物を摂ったときに急激に体内の栄養のバロメーターが上がります。

しかし、経皮吸収は栄養のバロメーターに急激な変動はなく、ゆっくりと上昇して、ゆっくりと下降します。

 

ですので、今すぐ栄養のバロメーターを上げたいという場合は「経口摂取」

急ぎではなく、ゆっくり吸収させたい場合は「経皮吸収」

 

このように使い分けるといいでしょう。

 

■経皮吸収の”3つ”のメリット

 

経皮吸収の主なメリットは”3つ”です。

 

  1. 消化酵素が関係ない
  2. 肝機能の低下が関係ない
  3. 胃酸の影響を受けない

 

①消化酵素が関係ない

 

経口摂取では”体内利用率が低い栄養素”でも、経皮吸収なら、肌から栄養を吸収するので体内利用率を高めることができます。

 

人によっては、特定の消化酵素が足りない、上手く活性しないという方がいます。

 

代表的なものだと、特定の酵素を持っていないため、牛乳を飲むとお腹を壊してしまう「乳糖不耐症」などがあります。

※乳糖(ラクトース)を分解するためには”ラクターゼ”が必要

 

しかし、経皮吸収に関しては消化酵素が関係ないので、誰でも同じような効果を得ることができるのです。

 

②肝機能の低下が関係ない

 

経口摂取をして小腸から吸収されたタンパク質は、肝臓でアルブミンに変換されます。

その後、体内でそれぞれ違うアミノ酸に変換されます。

 

そのとき、肝機能が低下しているとアルブミンの生成能力も落ちるのです。

 

つまり、肝機能が低下していると、アミノ酸が作られにくく”体内利用率”も下がってしまうということです。

 

しかし、経皮吸収は、肝臓を経由せず直接血管内に栄養を届けるので、肝機能が低下していても関係ありません。

 

③胃酸の影響を受けない

 

経口摂取をすると「胃」を通ることになります。

胃を通るということは、”胃酸の影響を受ける”ということです。

 

胃酸は”酸性”ですので、せっかくの栄養がやられてしまうということがあります。

しかし、経皮吸収なら胃を通ることがないので胃酸の影響を受けません。

 

「薬」なんかも、その一つです。

”胃酸”の影響を受けてしまう「薬」は、経皮吸収のほうが良い場合もあります。

 

■代表的な経皮吸収のサプリ

 

近年、「貼る〇〇」みたいな、経皮吸収のサプリメントが広まってきています。

 

代表的なもので「パッチMDマルチビタミン+」という、貼るタイプのマルチビタミンなんかがあります。

» 貼るタイプのマルチビタミン「パッチMDマルチビタミン+」

 

他にも、吐き気を抑える「スコポラミン」

閉経後の骨粗鬆症を予防する「エストロゲン伝達パッチ」

禁煙を助けるような「ニコチンパッチ」

 

皆さんも、目にしたことがあるような商品も、経皮吸収のサプリメントの分類になります。

 

◎2種類の経皮吸収剤

 

経皮吸収剤には、2種類のものがあります。

 

  1. マトリックス型:支持体/粘着剤+薬物/ライナーの3層構造
  2. リザーバー型:支持体/薬物/放出制御膜/粘着剤/ライナーの5層構造

 

リザーバー型のほうが、ゆっくり吸収されるタイプになります。

 

ゆっくり栄養を吸収したい方は、リザーバー型を選ぶと良いでしょう。

 

■経口摂取と経皮吸収どちらが良いのか?

参考:https://www.sunsorit.co.jp/shop/wellaging/peeling/skincare_column_18/

 

結論から言うと、経口摂取のほうが確実に栄養摂取できます。

 

なぜなら、経皮吸収で肌の奥まで栄養を浸透させるのが難しいからです。

 

肌というのは、角質層 / 顆粒層 / 有棘層 / 基底層の4層(表皮)+ 真皮の5層構造になっています。

 

そして、一番下の真皮の部分に毛細血管があり、経皮吸収させる場合ここまで届かせる必要があります。

 

また、肌の奥まで成分を届かせるためには、多くの条件をクリアする必要があるのです。

 

◎経皮吸収をするための条件

 

✓経皮吸収するための条件

  • 体温
  • 皮膚のpH
  • 角層水分量
  • 水溶性 / 脂溶性の両面を持つ
  • 分子量が小さい

 

上記の条件が揃って初めて、毛細血管まで栄養が届くのです。

 

◎分子量の大きさが重要

 

経皮吸収するためには、特に分子量の大きさが重要です。

 

分子量の大きさが”500〜600未満”のものでないと真皮まで届きません。

 

✓分子量の大きさ

  • 水素:1
  • ビタミンC:176〜198
  • カテキン:290
  • ビタミンE:431
  • アスタキサンチン:590
  • コエンザイムQ10:860

 

◎こんな方は経皮吸収がオススメ

 

✓経皮吸収がオススメの人

  • 固形・粉末・サプリなど、食事から栄養を摂取しにくい
  • 食事をすることができない環境にいる
  • 消化酵素が働きにくい
  • 内臓機能が低下している
  • ご飯の摂取で内臓機能低下が誘発されてしまう

 

事例として、マグネシウム不足の患者に入浴剤で経皮吸収させると、5割の患者に症状の改善が見られたというデータがあります。

 

また、マグネシウムの吸収率は”20〜40%程度”とも言われています。

 

しかし、肌に触れている部分の吸収ですので、細かい計算はできません。

 

経口摂取ができない、興味があるという人は試してみる価値はあると思います。

■まとめ【基本的には経口摂取が良い】

 

今回は、経口摂取と”経皮吸収”の違いについて解説しました。

 

経皮吸収は、栄養素ごとに吸収効率がかなり変化します。

経皮から吸収率良いと言われるマグネシウムでも、経口のほうが良い場合もあります。

 

ですので、栄養摂取のベースは経口摂取が良いでしょう。

 

しかし、吸収効率などを考えて、どうしても経口摂取ができない場合は経皮吸収も活用する。

このような形が、ベストな栄養摂取と言えるでしょう。

 

◎要点まとめ

要点まとめ

✓経皮吸収のメリット

  • 緩やかな栄養摂取が可能
  • 消化酵素や内臓機能が関係ない
  • 胃酸の影響を受けない

ベースは経口摂取で、”補填的に経皮吸収”を使う

最後まで読んでいただきありがとうございます。

この記事があなたのお役に立つことができたのなら幸いです。

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趣味筋肉(しゅみきん)

筋肉・栄養オタク|2019年JBBFフィジーク県2位|フィットネスライター|筋トレ初心者でも”即実践可能な栄養学”を発信|健康的にバルクアップ・ダイエットしたい人向けの栄養記事を書いてます!|月間1万PV以上

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