この記事を読むと分かること
・プロテインが値上げされた4つの理由
・最大の原因は「コロナ」ではない…?
・値上げされていない商品が存在する理由とは?
・今後のプロテイン市場はどうなっていくのか?
2022年6月現在、プロテインの価格が急上昇しています。
ここ3年間で、”約2倍の価格”になりました。
2022年プロテイン価格の急上昇、通称「プロテインショック」
毎日プロテインを飲んでいるトレーニー達は、大ダメージを受けていることでしょう。
この記事では、プロテインショックが起きた4つの原因を解説しています。
「プロテインの価格が高騰した真実とは?」
「この先、プロテインの価格はどうなっていくのか?」
気になる方は、ぜひ最後まで読んでみてください。
■どれくらい値上げされているのか?
✓「iHerb」の購入履歴を参考
例)オプチマムニュートリション「ゴールドスタンダード」
2020年7月→6,431円
2022年6月→14,650円
2年間で”2倍以上”の値上げ!!
■プロテインが値上げされた4つの理由
✓プロテイン値上げの理由
①プロテインの需要が高まっている
②円安・ドル高
③コロナにより輸送コストが上昇
④中国の輸入量が増加
これらの理由から、現在のプロテイン価格は数年前より”1.6〜2倍”になってしまったのです。
一つずつ、内容を解説していきます。
①プロテインの需要が高まっている
近年「人生100年時代」とも言われ、健康食品・プロテインへのニーズが高まっています。
日本のプロテイン市場を見ると、2014年:500億円 → 2021年:930億円に。
2026年には1,500億円(推定)になるのでは?と言われており、プロテイン需要は右肩上がりに推移しています。
このように需要が高まっているため、プロテインの価格が高騰しているのです。
また、コロナ自粛が緩和されて、トレーニングを再開・新たに始める人が増え始めているのも原因だと考えられます。
→プロテインの供給元が製造を増やしていくはずなので、この原因は”一時的なもの”と考えられます。
②円安・ドル高
プロテインの材料のほとんどは輸入に頼っています。
そのため、円安・ドル高が仕入れコストに大きく影響しているのです。
為替レートを見てみると、
2021年1月:1ドル103円 → 2022年6月:1ドル130円
このように30%ほど、円安・ドル高が進んでいます。
③コロナにより輸送コストが上昇
コロナの影響で輸出入に制限がかかっているため、必然的にコストは上がってしまいます。
②の原因も含め、「プロテインの価格が1.3〜1.5倍になるのは仕方がない」と言えるでしょう。
④中国の輸入量が増加
サプリメント製造者の間で話題になっていましたが、中国のプロテイン輸入量がここ数年で激増しているのです。
2010年:20万トン → 2022年60万トン以上(推定)
ここ10年で”約3倍”にも増えています。
※直近1〜2年で急激に増加
これは、畜産業で豚のエサとして「ホエイ」が大量に使用されているためです。
※食用の豚を育てる上で、ホエイを餌に与えると脂身が甘くなったり、肉質が柔らかくなったりします。
2018年にアフリカ豚熱が流行
↓
豚の畜産数が激変
↓
豚の畜産数を回復させるために大量のホエイを仕入れている
■値上げされていない商品もある?!
ほとんどのプロテインが値上げされている中、少数ではあるものの、値上げされていない商品もあります。
これは、以前の価格で仕入れた”在庫が残っている”ため、そのままの価格で販売されているだけです。
ですので、次の仕入れのタイミングで”値上げをして販売する”と見込まれます。
■今後プロテイン市場はどうなるのか?
①プロテイン需要の高まり
→ 急激に需要が下がるとは考えにくい
②円安・ドル高
→ もとの水準に戻るとは考えにくい
③コロナの影響で配送コストが上昇
→ コロナが治まれば徐々に元のコストに戻っていくと考えられる
④中国の輸入量の増加
→ これがなくならないとプロテインは安くならない
プロテイン需要が高まっているということは、プロテインメーカーが製造量を増やすと考えられます。
そのため、現在の価格から「大幅な値上げは考えにくいのではないか?」と思います。
■まとめ
今回は、2022年6月現在、プロテインは「なぜ値上げされているのか?」を解説しました。
”プロテインショック”は、ハードに筋トレをしているトレーニーにとっては、大打撃の事件だと思います。
しばらくは現在の価格が続くと考えられますので、プロテインではなく「ささみ・鶏むね肉・卵・魚など」リアルフードでタンパク質を確保するのもアリかもしれません。
今後、プロテインの価格が下がることを祈っています。
要点まとめ
✓プロテインが値上げされた理由
①プロテインの需要が高まっている
②円安・ドル高
③コロナにより輸送コストが上昇
④中国の輸入量が増加
最後まで読んでいただきありがとうございます。
この記事が、あなたのお役に立つことができたのなら幸いです。