最近『オートファジー』という言葉を聞くことが多くなりました。
中田敦彦さんのYouTube大学の動画
【空腹こそ最強のクスリ①】一日3食は間違いだった?無理なく痩せる食事法
この動画で大ブームとなっているのが
「ナッツ」と今回解説する「オートファジー」です。
この動画では「オートファジーは最強!!」みたいな感じで紹介されていましたが、
そもそも「オートファジーって何やねん」という疑問があります。
「オートファジー」について簡単に説明します。
生命を維持するために重要な『オートファジー』とは?
『オートファジー』とは、細胞内にある”不要な物質を分解する”仕組みのことです。
例えば、体内のタンパク質を分解して”エネルギー”にしたり、食事からでは足りない”アミノ酸”を補ったりするためのものです。
さらには、細胞内に侵入した”病原菌などを分解”して浄化することで、さまざまな病気から生体を守っています。
「Auto=自ら」「Phagy=食べる」なので『自食作用』とも言われてます。
2016年、大隅良典さん(東京工業大学栄誉教授)の「オートファジーのメカニズムの発見」が
ノーベル医学・生理学賞を受賞し『オートファジー』という言葉が有名になりました。
オートファジーの仕組み
https://medicalnote.jp/contents/170713-003-KG
細胞内に”不要な物質”がみつかると、それらを包み込むための「隔離膜」ができます。
この隔離膜が”不要な細胞”を包み込み「オートファゴソーム」になります。
それに”分解酵素”を含む「リソソーム」と合体すると「オートリソソーム」になります。
そしてオートリソソームは内部の老廃物を分解し、タンパク合成や糖新生、エネルギー産生に使われます。
これが「オートファジー」です。
つまり、オートファジーは細胞内の”リサイクル業者”のような役割をしているのです。
オートファジーのはたらき
ポイント
- 細胞内の”不要な物質”を除去する
- 細胞内に侵入した”病原菌の侵入”を防ぐ
- タンパク質を分解して、必要な”アミノ酸に変換”する
オートファジーが活性化するタイミング
体内の栄養レベルが低いとき
体内の”栄養レベルが低いとき”は「血糖値を上げるホルモン」が分泌されます。
- アドレナリン
- コルチゾール
- グルカゴン など
これらのホルモンは”オートファジーを活性化”させます。
逆に”栄養レベルが高いとき”は「血糖値を下げるホルモン」の”インスリン”が分泌されます。
インスリンは”オートファジーを抑制”します。
筋トレしてる人にとってはオートファジーは”敵”
筋トレしている人の目的は”筋肉を大きくすること”です。
オートファジーが活発になると”体内のタンパク質が分解”されます。
血中”アミノ酸レベルが高い”ときは、1時間あたり1%程度のタンパク質が分解され、
血中”アミノ酸レベルが低い”ときは、1時間あたり5%程度のタンパク質が分解されます。
筋肉を大きくするためにはタンパク質が重要なので、筋トレしている人はなるべくオートファジーは抑えたほうが良いです。
アミノ酸の”ロイシン”はオートファジーを抑えるために有効です。
筋肉を増やしたい人はタンパク質をこまめに摂取し、体内のアミノ酸レベルを下げないようにしよう
まとめ
まとめ
- オートファジーは細胞内の”リサイクル業者”のような役割をしている
- オートファジーは"ダイエットしたい人"にとっては有効
- 筋肉を増やしたい人は"筋肉を増やすため"にもオートファジーは避けたい