この記事を読むと分かること
- ヘスペリジンってどんな栄養素?
- ヘスペリジンで”解決できるお悩み”とは?
- 摂取する際の課題・注意点
- 血圧の高まりを抑えたい
- 骨密度を上げたい
- コレステロール値を下げたい
- 冷え性を改善したい
- 抗酸化作用を上げたい
- 血糖値を下げたい
- 免疫力を上げたい
- 抗アレルギー性を持ちたい
これら全てのお悩みに「効果があるのでは?」
このように言われる栄養素が「ヘスペリジン」です。
この記事では、健康増進オールインワン栄養素「ヘスペリジン」を解説していきます。
記事を読むことで、あなたが抱えている”健康のお悩み”を解決できるかもしれません。
参考論文↓↓
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/35157175/
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/15137829/
■ヘスペリジンとは?
ヘスペリジンは、ファイトケミカルと言われる植物性の”抗酸化物質”の一種です。
✓ファイトケミカルの種類
・ビタミン系
・カロテノイド類
・ポリフェノール類
ヘスペリジンは、ポリフェノール類の中の「フラボノイド」という”カテゴリの一種”です。
ヘスペリジンを多く含む食材:柑橘系のフルーツ、みかん、さくらんぼ、グレープフルーツなど
みかんの場合、皮そのものではなく、皮を剥いたときの”白い繊維”のところに多くのヘスペリジンが含まれています。
■ヘスペリジンで”解決できるお悩み”
参考論文↓↓
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/35157175/
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/15137829/
ヘスペリジンの「効果」
- 血圧の抑制
- コレステロールの抑制
- 骨密度の改善
- 血管の柔軟性を上げる
- 代謝の機能改善
- 冷え性の改善
- 抗炎症作用
- 免疫機能の改善
- 抗アレルギー作用
今回は、特に効果が期待できる、①〜③+その他を解説します。
①血圧の抑制
高血圧は、日本人の”3人に1人”が抱えている症状だと言われています。
※約4300万人
✓血圧が上がるメカニズム
動脈の外側の膜が固まる
↓
血管の柔軟性が失われる
↓
内側から外側にかかる圧力が上がる
↓
血圧が上がる
血管の柔軟性を保つ一酸化窒素(NO)は、活性酸素で分解されてしまいます。
しかし、ヘスペリジンを摂ることにより、活性酸素をブロックして一酸化窒素の働きを促進してくれるのです。
一酸化窒素の働きが促進することで、血管が固くなることを防ぎ、血圧が上がるのを抑制することができます。
②コレステロールの抑制
✓コレステロールの合成の流れ
摂った食事を小腸で吸収
↓
カイロミクロン(脂質やタンパク質の輸送体)の状態で肝臓に運ぶ
↓
肝臓でコレステロール・中性脂肪が合成される
コレステロールが合成されるときに、「肝臓でカイロミクロンからVLDLに作り変えられる働きをヘスペリジンが調整してくれる」と言われています。
ヘスペリジンを半年間、継続して摂取することにより、調整機能の改善が期待できると報告されています。
③骨密度の改善
卵巣を摘出したマウスにヘスペリジンを投与した結果、骨量の減少幅が抑制されるという報告があります。
これは、「エストロゲン様物質の働きをヘスペリジンが担ってくれるから」ではなくて、
「カルシウムの吸収を促進し骨密度の改善に働くため」です。
④その他
ヘスペリジンには上記で紹介したもの以外でも、様々な効果があります。
・交感神経が高まっている人にヘスペリジンを摂取させた
→ 副交感神経が安定した
・冷水に手を入れて、外に出したときの体温の上昇速度を調べた
→ ヘスペリジンを摂取してる人の方が「体温の回復時間が早まった」
→ 冷え性・毛細血管の過剰透過性の改善にも効果が期待できる
◎ヘスペリジンの課題
ヘスペリジンには、様々な健康増進の効果があります。
しかし、1つだけ”課題”があります。
それは、ヘスペリジン単体での摂取では「吸収が難しい」ということです。
ヘスペリジンを「糖」と結びつけて、「糖転移ヘスペリジン」という形で体内に入れるのがベストと言われており、各メーカーが開発を進めている段階です。
そのため、現在は「シトラスフラボノイド」「AMPKアクティベーター」というパッケージで売られていることが多いです。
◎ヘスペリジンの注意点
最低でも、”1日500mg”の摂取が必要だと言われています。
市販のサプリメントだと「シトラスフラボノイド」という形で”100〜150mg”のものが多いです。
そのため、効果を期待するなら”500〜700mg”を継続摂取することをオススメします。
■まとめ
今回は、健康増進オールインワン栄養素「ヘスペリジン」を解説しました。
ヘスペリジンは、様々な効果が期待できるものの、吸収が悪いため摂取するのが難しい栄養素でもあります。
しかし、日頃から柑橘系のフルーツを食べる・サプリメントを活用するなど、意識的に摂取すれば必要量を摂ることは可能です。
上記で紹介した効果を得たい人は、ぜひ「ヘスペリジン」試してみてください。
要点まとめ
✓ヘスペリジンの働き
- 血圧の抑制
- コレステロールの抑制
- 骨密度の改善
- 血管の柔軟性を上げる
- 代謝の機能改善
- 冷え性の改善
- 抗炎症作用
- 免疫機能の改善
- 抗アレルギー作用
✓課題・注意点
- ヘスペリジン単体での摂取だと吸収しずらい
- 最低でも1日500mg+継続摂取が必要
最後まで読んでいただきありがとうございます。
この記事が、あなたのお役に立つことができたのなら幸いです。