サプリオタクが解説！HMBがプロテインの20倍の効果ってウソ？ホント？

どちらか一つしか選べないなら「プロテイン」

趣味筋肉

こんなことが分かる記事を書きました。

筋トレ6年目、2019年JBBFメンズフィジークでは”県2位”

オンラインサロンやセミナー、書籍、論文などで「栄養学」を学んでいる、栄養オタクトレーニーです。

筋肉について、スマホやパソコンで調べ物をしていると出てくる広告

「プロテインの20倍の効果！」

「飲むだけで筋肉が付くHMB！」

このキャッチコピーに釣られて、「ついクリックしてしまった」なんていう人もいるはずです。

この記事では、HMBが「プロテインの20倍の効果！」と言われている理由を解説しています。

最後まで読めば「そういうことね」と、誰でも理解できるように分かりやすく解説しているので、ぜひ最後まで読んでくださいね！

HMBがプロテインの20倍の効果ってウソ？ホント？

「プロテインの20倍の効果！！」

少しでも筋トレの知識がある人なら、一瞬で”誇大広告”だと気づきます。

しかし、筋トレの知識が全くない人なら、「そんなサプリメントもあるのか」くらいにしか思いません。

実際、僕の職場の人でも、誇大広告に釣られて買ってしまった人もいます。

この記事を読んでくれた人には、そんな誇大広告に騙されて欲しくありません。

ですので、サプリオタクの僕が、「プロテインの20倍の効果！」の真実を説明していきます。

⚫︎ HMBを2g摂ることが目的なら”ホント”

まずは、HMBが”どんな栄養素”なのか理解する必要があります。

HMBがどんな栄養素か一言で説明すると、必須アミノ酸の「ロイシン」の代謝物質です。

HMBは、ロイシンが代謝される過程で合成される栄養素で、摂取したロイシンの”約5％”が「HMB」になります。

プロテイン1杯には”約20g”のタンパク質が含まれています。

そして、20gのタンパク質のうち、”約2g”がロイシンです。

その2gのロイシンのうち、5％がHMBになるので、”0.1g”がプロテイン1杯に含まれるHMBの量になります。

「 0.1g（プロテイン1杯あたりのHMB）× 20杯 = HMB 2g 」

つまり、HMBを”2g”摂るためにはプロテインを”20杯”飲まなければいけない。

ということになるのです。

HMBの商品は、含有量が”2〜3g”なので、だいたいこんな感じで合ってると思います。

ですので、HMBを2g摂ることが目的なら、「プロテインの20倍の効果！」というのも、”ウソではない”ということになります。

⚫︎ 筋肥大の効果が20倍というのなら”ウソ”

「プロテインの20倍の”筋肥大の効果”」と書いてあったら、それは”完全にウソ”と言っていいでしょう。

なぜなら、筋肥大するためには、HMB以外にも”たくさんの変数”が存在するからです。

HMBの効果はあくまでも、「筋肥大のスイッチを押すような役割」をするだけです。

そもそも、筋肥大のための材料（タンパク質）がなければ、筋合成はできません。

ですので、HMBを摂っただけでは、筋肥大するわけないのです。

つまり、「プロテインの20倍の”筋肥大の効果”」というなら、”完全にウソ”ということになります。

⚫︎ どちらか一つだけなら「プロテイン」

筋肥大するために一番重要なことは、「三大栄養素の充足度とバランス」です。

いくら高いお金を払ってHMBのようなサプリメントを買っても、筋肉の材料になる三大栄養素が足りていなければ筋肉は付きません。

家を建てるとき、めちゃ腕のいい大工がいても、材料がなければ家を建てることはできないですよね？

筋肉もこれと同じで、まずは筋肉を作るための材料を確保することが最優先になります。

ですので、HMBかプロテイン、どちらか一つしか選べないのなら、筋肉の材料になる「プロテイン」を選ぶ方が、筋肥大には効果的と言えます。

ですが、「三大栄養素の充足度とバランス」を考えて栄養摂取をできてる人なら、HMBを選ぶのもアリだと思います。

→ 関連記事『エビデンスあり！HMBが筋肥大に効果な理由』

まとめ【20倍の速さで筋肉が付くわけではない】

今回は「プロテインの20倍の効果！！」の真実を解説しました。

HMBを摂ったからといって筋肉が付くわけではない、ということが理解できたと思います。

筋肉をつけるためには、”たくさんの変数”があるのです。

ですので、HMBを買うよりも、三大栄養素の充足度とバランスを整えることを最優先に考えましょう！

⚫︎ 要点まとめ

最後に、簡単にまとめておきます。

最後まで読んでいただき、ありがとうございます。

この記事があなたのお役に立つことができたのなら幸いです。