『筋肉用語を学ぼう!』
この記事で解決できるお悩み
✔︎「ポジティブ動作」と「ネガティブ動作」ってなに?
✔︎ そのほかの動作「アイソメトリック」とは?
この記事は、東京大学教授、理学博士の”石井直方”氏の『筋肉まるわかり大事典』を参考にしています!
この記事では、『筋トレで使う”3種類の動作”』をかんたんに解説しています。
筋肉用語を学んで、筋肉リテラシーを上げちゃいましょう!!
筋肉用語「ポジティブ」と「ネガティブ」を簡単に解説!
ダンベルを持ち上げたり、ゆっくり下ろしたりするときには、筋肉が力を発揮しています。
この『筋肉が力を発揮しているタイミング』によって、「動作の名称」も変わるのです。
そして、筋肉が力を発揮する動作の名称には”3種類”あります。
✔︎『3種類の筋肉の動作』
•(1)「ポジティブ動作(コンセントリック)」
•(2)「ネガティブ動作(エキセントリック)」
•(3)「アイソメトリック」
「ポジティブ」と「ネガティブ」から簡単に解説していきますね。
(1)「ポジティブ動作(コンセントリック)」
ポジティブ動作を一言で説明すると、『ダンベルを持ち上げるときの動作』です。
正式には「コンセントリック」といいます。
筋肉が『力を発揮しながら、短くなるときの動作』のことです。
日本語では「短縮性動作」または「短縮性収縮」と呼ばれています。
ポイント
筋肉を”モーターとして働かせる”のが「コンセントリック(ポジティブ)」
(2)「ネガティブ動作(エキセントリック)」
ネガティブ動作を一言で説明すると、『ダンベルをゆっくり下ろすときの動作』です。
正式には「エキセントリック」といいます。
筋肉が『力を発揮しながら、引き伸ばされるときの動作』のことです。
日本語では「伸張性動作」または「伸張性収縮」と呼ばれています。
ブレーキを掛けながら、ダンベルをゆっくり下ろすのは「ネガティブ」です。
ポイント
筋肉を”ブレーキとして働かせる”のが「エキセントリック(ネガティブ)」
「アイソメトリック」とは
アイソメトリックを一言で説明すると、『動作はないけど、筋肉は力を発揮している状態』のことです。
「アイソ」は”等しい”という意味で、「メトリック」は”長さ”という意味。
つまり、『筋肉は収縮して力を発揮しているが、筋肉の長さは等しい状態』のことです。
上記の写真の、腹筋を鍛える種目「プランク」は、アイソメトリックですね。
アイソメトリックでも筋肥大できる!?
アイソメトリック・トレーニングは、1970年代にドイツの”ヘッティンガー”が本にして、世界的なベストセラーになりました。
『時間もスペースも取らない、関節を怪我していても行えるトレーニング』ということで、当時としては画期的なものでした。
アイソメトリック・トレーニングのやり方
たとえば、胸の前で拝むように手を合わせて、左右から力を加える。
これだけで大胸筋のトレーニングになる。
最大筋力に近い筋力を、6〜7秒ほど持続的に発揮できれば、筋力は十分に高まる。
つまり、アイソメトリックは筋力の向上、筋肉を太くする刺激にもなる
ちなみに「高重量のスクワットをやれば、腹筋もデカくなる」といわれているのは、アイソメトリックが関係しているからです。
アイソメトリックの「デメリット」
アイソメトリックでも、筋肉は成長するといいましたがデメリットもあります。
✔︎『アイソメトリックのデメリット』
• ダンベルやバーベルを使ったトレーニングよりも効果が低い
• 循環器系に強いストレスがかかるので、血圧が上昇する
• 2〜3秒でやめてしまうと、効果がない
まとめ
「ポジティブ」と「ネガティブ」、そして「アイソメトリック」の違いを理解できましたか?
最後に、簡単にまとめておきます。
まとめ
• ダンベルを持ち上げるときの動作が「ポジティブ(コンセントリック)」
• ダンベルをゆっくり下ろすときの動作が「ネガティブ(エキセントリック)」
• 動きはないけど筋肉は力を発揮している状態を「アイソメトリック」
最後まで読んでいただき、ありがとうございます。
この記事が、あなたのお役に立てたのなら幸いです。