栄養学 栄養素解説

ケルセチンの”4つ”の効果【発ガン性があるってホント⁉】

 

ケルセチン=「ビタミンP」

 

この記事を読むと分かること

  • ケルセチンってどんな栄養素?
  • ケルセチンの”4つ”の効果
  • ケルセチンの摂取方法
  • 発ガン性があるってホント?

 

趣味筋肉
栄養の学校NNCやセミナー・書籍・論文などで「栄養学」を学んでいる、栄養オタクトレーニー、趣味筋肉(しゅみきん)です。

筋トレ歴6年、2019年JBBFメンズフィジーク”県2位”

 

「ケルセチン」

この栄養素の名前を知っていますか?

 

健康意識の高い人は、知っているかもしれません。

ケルセチンは「ビタミンP」とも言われている栄養素です。

 

この記事では、ビタミンPとも言われる、ケルセチンの効果を4つ紹介しています。

 

「健康には興味があるけどケルセチンは知らないよ」という人は、ぜひ読んでみたください。

 

■ケルセチンってどんな栄養素?

 

ケルセチンは、抗酸化作用を持つポリフェノールの一種です。

 

ルチン、ヘスペリジンと同様に、抗酸化作用や酵素としての働きなど、ビタミンに似た働きをすることから「ビタミンP」とも呼ばれています。

 

☆抗酸化作用を持つポリフェノールの種類

  • カカオポリフェノール
  • アントシアニン
  • エピガロカテキンガレート
  • イソフラボン
  • クロロゲン酸
  • クルクミン

 

■ケルセチンの”4つ”の効果

 

ケルセチンには、主に4つの効果があります。

 

どんな効果があるのか、一つずつ解説していきます。

 

☆ケルセチンの”4つ”の効果

  1. 血管の健康を保つ
  2. 血流の改善
  3. 抗炎症作用
  4. コレステロール値を下げる

 

①血管の健康を保つ

 

ケルセチンは、強力な抗酸化物質であるグルタチオンを刺激して、過酸化脂質の生成を防ぐ働きがあります。

※ 過酸化脂質:脂質に活性酸素が結びつき酸化したもの(体に不要な物質)

 

過酸化脂質が血管内に溜まると、アテローム性動脈硬化症の原因になります。

 

ケルセチンを摂取することで動脈硬化を防ぎ、血管の健康を維持してくれるのです。

 

②血流の改善

 

ケルセチンの効果と言えば「血流の改善」です。

 

体内で酸素の運搬を担っているのは赤血球ですが、ケルセチンには赤血球の柔軟性を保つ働きがあります。

 

ですので、血液がドロドロの方や血管が細くなっている方には、ケルセチンは効果的になるでしょう。

 

③抗炎症作用

 

ケルセチンには、関節痛の予防作用があります。

 

軟骨を作る成分であるグルコサミン、コンドロイチンなどと一緒に摂取することにより、炎症を抑えることができると言われています。

 

④コレステロール値を下げる

 

ケルセチンは、LDL(悪玉)コレステロールを減らしてくれる効果があります。

 

血管内皮機能が整うことにより、過酸化脂質が減少。

その結果、LDLコレステロールも減少するのです。

 

☆高コレステロールでのラットの実験

結果:高コレステロールのラットに、ケルセチンを投与したところ、肝臓の抗酸化酵素を刺激して、体全体のコレステロール値を低下させる働きが見られた。

参考論文はこちら

 

健康診断で「LDLコレステロール値が高いですよ」と診断された人は、運動にプラスしてポリフェノールの摂取を検討しても良いでしょう。

 

■ケルセチンの摂取方法

 

ケルセチンは、必ずしもサプリメントから摂取する必要はありません。

 

1日に1食でも、ケルセチンを含む食事をすれば、十分な効果を得ることはできます。

 

ケルセチンを多く含む食材:玉ねぎ、リンゴ、緑茶、ブドウ、そば、ブロッコリーなど

 

◎ケルセチンのサプリメント

 

ケルセチンを含む食材が苦手という人は、サプリメントからの摂取がオススメです。

 

ナウフーズが販売している「抗酸化全般を狙ったサプリ」、または「ケルセチン単体」のサプリのどちらかを摂りましょう。

 

☆「抗酸化全般」を狙ったサプリ

「スーパーアンチオキシダント」

 

☆「ケルセチン単体」のサプリ

「ケルセチン単体」のサプリ

 

◎摂りすぎるのは危険⁉

 

「ケルセチン」とネットで検索すると「発ガン性がある⁉」と出てくると思います。

 

これは、IARC(国際がん研究機関)の評価で「ケルセチンは、人に対する発ガン性がないとは言い切れない」と評価しているからです。

 

しかし、「日常の生活で摂取できるような量では問題ない」とも発表しています。

 

食事やサプリメントで、適切な摂取量を守っていれば全く問題ないので、安心してケルセチンを摂取してください。

 

■まとめ

 

今回は、ビタミンPとも言われる、ケルセチンの効果を4つ紹介しました。

 

健康診断などで「LDLコレステロール値が高いですね」と言われた人は、意識的にケルセチンを摂ってみてください。

 

◎要点まとめ

 

最後に簡単にまとめておきます。

 

要点まとめ

ケルセチンは抗酸化作用を持つポリフェノールの一種

☆ケルセチンの4つの効果

  • 血管の健康を保つ
  • 血流の改善
  • 抗炎症作用
  • コレステロール値を下げる

 

最後まで読んでいただきありがとうございます。

この記事があなたのお役に立つことができたのなら幸いです。

 

  • この記事を書いた人
  • 最新記事

趣味筋肉(しゅみきん)

筋肉・栄養オタク|2019年JBBFメンズフィジーク県2位|フィットネスライター|筋トレ初心者でも”即実践可能な栄養学”を発信|健康的にバルクアップ・ダイエットしたい人向けの栄養記事を書いてます!|月間1.5万PV以上

-栄養学, 栄養素解説
-,

© 2024 趣味筋肉ブログ Powered by AFFINGER5