「仕事や学校の関係で、1回のタンパク質の量が多くなるけど大丈夫かな?」
「というか結局、1回で何グラムのタンパク質を摂るのがベストなんだろう?」
このような疑問を解決します。
✔︎ この記事を読むと分かること
・1回で吸収できるタンパク質の量は20gと言われている理由
・タンパク質は1回で20g以上吸収できる根拠
・結局、1回で何グラムのタンパク質を摂れば良いのか?
「1回の食事で吸収できるタンパク質の量は20gってホント?」1回のタンパク質のベストな摂取量とは
1回のタンパク質の摂取量は何グラムが1番効果的なのか?
結論から言うと、
「1日に必要なタンパク質の量 ÷ 食事の回数」
これが1回のベストなタンパク質の摂取量です。
ですが気になるのは「1回で何gまで摂っても大丈夫なのか?」ということだと思います。
「タンパク質は1回で20gまでしか吸収できない」
「1日2食のお相撲さんを見れば分かるように、タンパク質は1回で何グラムでも吸収できる」
いろんな意見がありますが、エビデンスを元に解説していきます。
タンパク質は1回「20g」までと言われている理由
2009年の論文の内容が現在でも
「1回のタンパク質の摂取は20gで十分」
と言われている理由です。
2009年1月、『ダニエルRムーア博士の論文』
ダニエルRムーア博士の論文
被験者
・6人の若い男性
研究内容
・レッグエクステンションのあとに、ランダムな順序で
「0、5、10、20、40g」の”全卵のタンパク質”を含む飲み物を摂った
結果
・食事による、筋タンパク合成は20gで最大に刺激された
・20g以上タンパク質を摂取しても、筋タンパク合成の効果は変わらない
・ロイシンの酸化は、5gおよび10gときは、絶食の時と変わらなかった
・ロイシンの酸化は、20gおよび40gを摂取したとき大幅に増加した
結論
・1回の食事でタンパク質の摂取は20gで十分である
この研究は、被験者も少なく、筋トレの強度も低くボリュームも少ない。
なので、信頼度も低いです。
そこで2016年、これらをふまえて新たな研究が行われました。
筋トレ後のタンパク質の摂取は40gがベスト
2016年8月、『リンゼイS.マクノートンらの論文』
リンゼイS.マクノートンらの論文
被験者
・30人の筋トレ経験がある男性
研究内容
・全身トレーニングの直後に、「20g」と「40g」のホエイプロテインを摂取させた
結果
「20g」より、「40g」の方が筋タンパク合成が約20%高いことを示した
結論
・全身トレーニングを行った場合、タンパク質の摂取が40g以下だと足りない場合がある
・活性化された筋肉が多いほど、運動後に取り込まれるアミノ酸の総量は増える
筋肥大したい人の1回のタンパク質のベストな摂り方
2018年2月、アランアラゴンのレビュー
この論文によると
『1食あたり、体重×0.4g』のタンパク質の摂取を目安にするのが良いと結論づけています。
筋肉をつけたい人がタンパク質の摂取を最大化したいなら
『1食あたり、体重×0.55g』まで増やすのが効果的だと結論づけています。
体重70kgの人のタンパク質の摂取方法の具体例
例)体重70kgの人がタンパク質を摂取する場合
1日に必要なタンパク質の量
1日に必要なタンパク質の量:「体重×2〜3g」
70kg×2〜3g=「140〜210g」
『1日に140〜210gのタンパク質が必要』
1回のタンパク質のベストな量
1回のタンパク質のベストな量:「体重×0.55g」
70kg×0.55g=「38.5g」
『1回で38.5gのタンパク質が必要』
1日で摂れるタンパク質の量
1日で摂れるタンパク質の量:「38.5g × 食事の回数」
38.5gを”1日に4回”摂ると「154g」
38.5gを”1日に5回”摂ると「192.5g」
だいたい、”1回に40g”のタンパク質を、”1日に4〜5回”摂るのが、
筋肥大したい人にはベストなタンパク質の摂取方法です!
自分の体重で計算してみてください!
まとめ
まとめ
・タンパク質が”1回で20gしか吸収できない”というのは『ウソ』
・筋肉をつけたい人の1回のタンパク質のベストな量は『体重×0.55g』
・1回のタンパク質のベストな摂取量は、『1日に必要なタンパク質の量÷食事の回数』