✔︎ この記事で解決できるお悩み
• 人工甘味料って太らないの?
• 人工甘味料って体に悪くないの?
• どれくらいの量なら摂っても大丈夫?
今回の記事は、筋肉博士”山本義徳”先生の書籍『アスリートのための最新栄養学(上)』を参考にしています。
「砂糖100g」を摂るなら「人工甘味料1g」を摂るほうが安全である。
人工甘味料の正しい知識があれば、このように思うはずです。
この記事では、『人工甘味料が太るといわれている理由』『人工甘味料の安全性』について詳しく解説しています。
分かりやすく解説しますので、ぜひ最後まで読んでくださいね。
人工甘味料の甘さは”砂糖の100倍”以上!?
人工甘味料といえば、ゼロコーラなどの「ダイエット飲料」を思い浮かべる人は多いんじゃないでしょうか。
ゼロカロリーの「ゼリー」などもありますね。
筋トレをしている人が飲んでいる、プロテインやアミノ酸にも人工甘味料は使われています。
このような、食品や飲料には甘味を出すために多くの「甘味料」が使われています。
まずは、「甘味料」にはどんな種類があるのか見ていきましょう!
甘味料の種類 〜天然、人工、糖アルコール〜
多くの植物は、二酸化炭素と水を原料にして、光合成を行って「糖質」をつくります。
そして、デンプンとして蓄えます。
サトウキビやテンサイは、砂糖として蓄えます。
ですので「砂糖」は、天然甘味料です。
ほかにも、「はちみつ」や「メープルシロップ」、「ステビア」なんかも天然甘味料です。
「果糖ブドウ糖液糖」も酵素などを使っていますが、天然甘味料になります。
•『人工甘味料』
自然界には存在しない、人工的に合成した甘い物質です。
甘味が非常に強く、体内で吸収されないので、カロリーゼロになります。
「アスパルテーム」「スクラロース」「アセスルファムカリウム」これらは、人工甘味料界の”三代巨頭”ですね。
ほかにも、「サッカリン」や「ネオテーム」なんかも人工甘味料です。
•『糖アルコール』
糖質にある「アルデヒド基」に水素をくっつけると、糖アルコールができます。
こうすると、甘味が発生して、消化吸収が悪くなります。
消化吸収が悪いということは、カロリーも低いということなので、甘味料として使われています。
糖アルコールは、天然にも多く存在します。
「〇〇トール」というものは、糖アルコールだと思ってください。
「キシリトール」はイチゴやキノコ、「ソルビトール」はリンゴやナシ、「マンニトール」は昆布、「エリスリトール」はサクラソウの根や藻類に含まれます。
また、脂肪の一部である「グリセリン(グリセロール)」も糖アルコールです。
「糖アルコール」の甘味度
「糖アルコール」は、甘味料として使われていますが、『甘味度は砂糖と同じくらいか、それ以下』です。
「人工甘味料」の甘味度
「糖アルコール」の甘味度は『砂糖と同じくらいか、それ以下』でした。
「人工甘味料」の甘味度はどれくらいなのか?
人工甘味料の甘味度は、なんと『砂糖の”100倍”以上』です。
✔︎ 人工甘味料の三代巨頭「アスパルテーム」「スクラロース」「アセスルファムカリウム」の甘味度
•「アスパルテーム」→ 砂糖の「約200倍」の甘味
•「スクラロース」→ 砂糖の「約600倍」の甘味
•「アセスルファムカリウム」→ 砂糖の「約200倍」の甘味
「人工甘味料」で太るほうが難しい理由
人工甘味料で太るほうが難しい理由を、一言でいいます。
『人工甘味料は”カロリーゼロ”だから』です。
飲料や食品の場合、100mlまたは100gあたり「5kcal未満」であれば「カロリーゼロ」と表示することできます。
ですので、厳密にいうと「カロリーゼロ」ではありません。
ですが、カロリーゼロの飲料を1リットル飲んでも「50kcal」です。
体脂肪は1kgあたり「7,200kcal」ですので、『体脂肪を1kg増やそうと思ったら、カロリーゼロの飲料を「144リットル」飲む必要』があります。
物理的に不可能ですよね。
つまり、『人工甘味料で太るほうが難しい』となります。
ではなぜ、『人工甘味料は太る』といわれているのか?
「人工甘味料」が太るといわれている理由
「人工甘味料が太る」といわれている理由は「インスリン」が関係しています。
人工甘味料を摂って甘味を感じると、膵臓から「インスリン」が分泌し、血糖値が低下します。
血糖値が低下すると、空腹感が強まります。
その結果、”食べる量が増えて”、摂取するカロリーも増えて「体重が増加する」という理由です。
つまり、『食べ過ぎによるオーバーカロリーで体重が増える』ということです。
『人工甘味料を摂ると太る』のではなく、『食事量が増えるから太る』ということです。
ですので、逆に考えれば、『食事量さえ増えなければ、人工甘味料はダイエットに効果的』といえます。
「砂糖100g」より「人工甘味料1g」のほうが安全
砂糖の摂りすぎは健康に悪い、というのは常識となっています。
そして、人工甘味料は「摂取許容量」を守っていれば、健康を害することはありません。
ですので、砂糖による健康被害を考えれば、『砂糖”100g”を摂るよりも、人工甘味料”1g”摂るほうが安全』という結論になります。
下記で『砂糖が”健康に悪い”といわれる理由』と『人工甘味料の安全性』について解説します。
砂糖が”健康に悪い”といわれる理由
砂糖の摂りすぎで、糖尿病や高血圧、肝障害、メタボなど多くの悪影響を与えることがわかっています。
2017年、世界の科学者が読んでいる雑誌のNature誌には、甘い食べ物や飲料からの砂糖摂取が多いと『精神障害の割合が「23%」高くなる』とされています。
さらに、MIT(マサチューセッツ工科大学)のアレックス・シャウス教授によれば、砂糖の消費量別に分けて調査したところ、消費量の1番多い子どもの群と、消費量の1番少ない子どもの群では『IQに「25%」も差があった』そうです。
これらのことから「砂糖の大量摂取」は、絶対に控えるべきだといえます。
「人工甘味量」は体に害が出るほど摂れない
人工甘味料の「摂取許容量」の決め方は、動物実験で『悪影響が出なかった最大量の100分の1』を、基準値にしています。
そして、その「摂取許容量」を毎日摂取した場合に、体に害が出るというものです。
つまり、『摂取許容量を守っていれば体に害が出ることはほとんどない』といって良いでしょう。
そもそも、この「摂取許容量」を摂ること自体が不可能なのです。
たとえば、”体重70kgの人”が「摂取許容量」を摂ろうとした場合は、下記の量を摂取しなければいけません。
• ダイエット飲料水:「5リットル」
• ダイエットゼリー:「30個以上」
• プロテイン:「30杯以上」
しかも、この量を1日だけではなく、毎日です。
現実的に考えて不可能ですよね。
つまり、『人工甘味料は、体に害が出るほど摂ること自体が不可能』ということになります。
まとめ
最後に簡単にまとめておきましょう!
まとめ
• 人工甘味料の甘さは、「砂糖の100倍」以上
• 「体脂肪1kg」増やすためには、ダイエット飲料を「144リットル」飲む必要がある
• 人工甘味料を摂っても、「食事管理」ができていれば太ることはない
•「砂糖100g」を摂るよりも、「人工甘味料1g」を摂るほうが安全
最後まで読んでいただいて、ありがとうございます!
この記事が、あなたのお役に立つことができたなら幸いです。