鶏むね肉最強説
この記事を読むと分かること
- 血液検査で見るべき数値(腎臓・心臓)
- 異常値が出る原因と改善方法
「プロテインは腎臓に悪い」
トレーニーなら、一度は言われたことのある言葉ではないでしょうか?
元々、腎臓に異常のある人でなければ、プロテインを飲んでも問題ありません。
しかし、”適量なら問題ない”という意味です。
「プロテインはどれだけ飲んでも腎臓に悪くない」と思い込んで、健康診断で異常値が出るトレーニーも存在します。
健康診断で異常値が出てしまった人は、ぜひこの記事を参考にしてください!
少しでも不安だと感じた場合は、すぐにお医者様に診てもらいましょう。
※この記事は参考程度にお願いします。
■血液検査で見るべき”5つ”の数値
血液検査で見るべき”5つ”の数値は以下の通りです。
特に「プロテインをやめましょう」と言われた人は、自分のデータを手元に用意して見比べてみてください!
- Cr 基準値:0.6〜1.0mg/dl(男性)
- UN 基準値:8〜22mg/dl
- UA 基準値:2.0〜6.9mg/dl
- CPK 基準値:20〜180U/l
- BNP 基準値:〜18.4pg/ml
一つずつ、解説していきますね!
①Cr(腎臓)
Cr:クレアチニン
「クレアチン」と似ているが、別もの。
クレアチン:主要エネルギー
クレアチニン:クレアチンリン酸を消費したときにできる代謝物質
基準値:0.6〜1.0mg/dl(男性)
基準値:0.4〜0.7mg/dl(女性)
腎不全などによって、排泄能力が低下すると数値が上昇する。
クレアチニンは、ほぼ100%尿から排出されるので、尿生成機能が低下していると数値が高まる。
注意点としては、日によって数値が変わるということ。
また、筋肉量が多い方は、体に異常がなくても運動後は高くなる。
健康診断や人間ドッグの前日は「運動しないでください」と言われることがある。
改善方法
改善方法:減塩食の摂取、有酸素運動
血圧と血糖値がクレアチニン値と相関関係があるため。
→ 関連記事「高血圧を予防するための栄養学的アプローチ」
②UN(腎臓)
UN:尿素窒素
基準値:8〜22mg/dl
尿素窒素:タンパク質利用率を示す指標
摂取している”タンパク質量が少ないのに数値が高い”場合、タンパク質があまり吸収されていないと言える。
腎機能の低下、甲状腺疾患の疑い、またはタンパク質の過剰摂取を疑う。
※ 体重×4くらいだと上昇すると言われている
改善方法
改善方法:タンパク質を減らす、消化酵素を摂取
→ 関連記事「甲状腺疾患への栄養学的アプローチ」
③UA(腎臓)
UA:尿酸
基準値:2.0〜6.9mg/dl
高カロリー食をしている、腎機能の低下、痛風のリスクの指標。
尿酸の数値が悪いと「低プリン体食」を推奨されるものの、低プリン定食=プリン体の低い食材ではない。
尿酸の高い食材でも、イミダゾールペプチドの多い食材なら食べても大丈夫。
なぜなら、イミダゾールペプチドは、プリン体から尿酸に変わることを阻止することができるから。
鶏むね肉が良い例で、プリン体を大量に含んでいるが、イミダゾールペプチドの「アンセリン」を多く含んでるので、尿酸値が上がらない。
改善方法
改善方法:インスリン抵抗性の改善、アルコールを控える
→ 関連記事「最強の抗疲労物質イミダゾールペプチドとは?」
④CPK(心臓)
CPK:クレアチンホスホキナーゼ
基準値:20〜180U/l
骨格筋、平滑筋に多い酵素。
心筋梗塞などの細胞異常が原因で血液中に流れ出る。
あまりにも高い数値だと、急性心筋梗塞、筋ジストロフィー、心筋炎などのリスクがある。
500を超えたら、すぐに病院へ。
⑤BNP(心臓)
BNP:脳内ナトリウム利尿ホルモン
基準値:〜18.4pg/ml
心臓の機能低下時に確認する指標。
心室(心臓)から放出されるペプチドホルモンの数値。
500pg/mlを超えると、心疾患のリスクが高くなる。
改善方法
CPKとBNPの数値を見て、栄養学的にアプローチするとかではなく、疾病の兆候として確認するために使う。数値が悪ければすぐに病院へ。
■まとめ【心配ならお医者さまに相談しよう!】
今回は、血液検査で見るべき”5つ”の数値(腎臓・心臓)を解説しました。
トレーニングをしている人は、腎臓の数値が悪くなりがちです。
- 健康診断の前にトレーニングをすると異常値が出る
- タンパク質の大量摂取は腎臓を悪くする
トレーニーは、これらのことを意識してトレーニングや食事をしていきましょう!
また、異常値が出て、少しでも不安に思うなら迷わずお医者さまに相談してください。
最後まで読んでいただきありがとうございます。
この記事があなたのお役に立つことができたのなら幸いです。