このような疑問に解決します。
✔︎ この記事を読むと分かること
・カルニチンは脂肪燃焼に効果があるのか
・脂肪燃焼に効果的な摂取タイミングや1回の摂取量
・過剰摂取による副作用
・オススメのサプリメント
L-カルニチンとは
脂肪燃料のサプリメントとして1、2を争うくらい有名な栄養素です。
肉類(特にラム)に多く含まれ、必須アミノ酸のリジンやメチオニンから合成できる化合物です。
必要な量の25%は体内で合成され、残りの75%は食事やサプリから摂る必要があります。
体内のカルニチンの貯蔵量は、加齢とともに低下します。
20〜30代がピークで、40〜50代ではピーク時の半分程度まで落ちます。
歳をとると体脂肪が落ちにくくなるのは、体内のカルニチンの貯蔵量も関係しています。
L-カルニチンの効果
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jssmn/54/2/54_81/_pdf/-char/jahttps://www.jstage.jst.go.jp/article/jssmn/54/2/54_81/_pdf/-char/ja
血中の遊離脂肪酸を”脂肪燃焼工場”である「ミトコンドリア」に運ぶ役割をする
簡単に解説します。
step
1遊離脂肪酸が作られる
・食事に含まれる「脂肪」は消化酵素により分解され「脂肪酸」という物質になります。
脂肪酸は小腸から吸収され、「遊離脂肪酸」になり血液中を巡ります。
・運動をすると全身の体脂肪の「中性脂肪」が分解され、「遊離脂肪酸」になり血液中を巡ります。
step
2「ミトコンドリア」という脂肪燃焼工場に引き込まれる
・血液中を巡っている遊離脂肪酸は、細胞内にある「ミトコンドリア」という”脂肪を燃焼してくれる工場”に引き込まれます。
↑ このミトコンドリアに引き込まれるときに「L-カルニチン」が使われます。
step
3脂肪が燃焼される
・遊離脂肪酸はミトコンドリアの中で、運動のエネルギーになる「ATP(アデノシン3リン酸)」の合成の材料となります。
・運動をすることによりATP(アデノシン3リン酸)が消費します。
↑ ここで初めて脂肪が燃焼されます。
ポイント
・L-カルニチンを摂取しても、運動しなければ脂肪は燃焼しない
・L-カルニチンは脂肪燃焼をしてくれるサプリではなく、脂肪燃焼の効率をあげてくれるサプリ
L-カルニチンの摂取量や摂取タイミング
・運動する30〜45分前に、1,000〜2,000mg
・厚生労働省による摂取上限:1日あたり1,000mg
ポイント
カルニチンの効果を得るためには、体内のカルニチン濃度を常に高く保っておく必要があります。
毎日1,000mg〜2,000mgを摂取するようにしましょう!
↓『L-カルニチン』
「L-カルニチン」と「アセチルL-カルニチン」の違い
体内では最終的に、同じような働きをします。
「L-カルニチン」より「アセチルL-カルニチン」の方が”吸収率が高い”です。
L-カルニチンを摂ると下痢をする人もいますが、アセチルL-カルニチンは下痢を引き起こす心配はありません。
アセチルL-カルニチンなら”1回に3g”程度摂取するようにします。
↓ コスパの良い『アセチルL-カルニチン』
「L-カルニチン+〇〇」脂肪燃焼の効果が上がる栄養素
・(1) コエンザイムQ10
・(2) アルファリポ酸
・(3) ビタミンB群
・(4) CLA(共益リノール酸)
(1) コエンザイムQ10
ミトコンドリアに運ばれた遊離脂肪酸の燃焼効率を上げてくれる
摂取量:200〜300mg程度
(2) アルファリポ酸
ミトコンドリアの活性能力を高める。
焼却炉の火力を高めるイメージ
摂取量:200〜300mgを数回に分けて、200〜600mg程度
(3) ビタミンB群
ビタミンB群は補酵素として働き、エネルギーをつくる回路の「TCA回路(クエン酸回路)」を効率的に回してくれます。
「ビタミンBコンプレックス」で摂取するのがオススメです。
(4) CLA(共役リノール酸)
「CLA(共役リノール酸)」は体脂肪である”中性脂肪の分解を促進”し、効率的に遊離脂肪酸に変換してくれます。
CLA → 中性脂肪の分解を促進して、血液中に遊離脂肪酸として”送りやすく”する
カルニチン → 血液中の遊離脂肪酸をミトコンドリアに”運びやすく”する
摂取量:1,000〜3,000mg程度
過剰摂取による副作用
1日に3g以上を”毎日摂取”した場合に、
吐き気や嘔吐、腹部痙攣、下痢などの副作用が報告されています。
筋トレをしてる人でも、1日の限度は3gを超えないようにしましょう。
まとめ
まとめ
・L-カルニチンは血中の遊離脂肪酸を”脂肪燃焼工場”である「ミトコンドリア」に運ぶ役割をする
・L-カルニチンは運動の30〜45分前に1,000〜2,000mg摂取する
・アセチルL-カルニチンなら3,000mg摂取する
・L-カルニチンと、コエンザイムQ10、アルファリポ酸、ビタミンB群、CLA(共益リノール酸)は相性が良い