あなたの関節をお守りします。
この記事を読むと分かること
- 関節系のサプリメントは「効く」のか?
- 機能性表示制度ってなに?
- 巷で話題の「シグナルペプチド」とは
僕は筋トレ6年目、2019年JBBFメンズフィジークでは”県2位”でした。
オンラインサロンやセミナー、書籍、論文などで「栄養学」を学んでいる、栄養オタクトレーニーです。
ハードにトレーニングをしている人は、1度は”関節”を痛めたことがあると思います。
そのとき「関節系のサプリメントを摂ってみようかな?」と考えたはずです。
この記事を読めば、『関節系のサプリって本当に効くのかな?』という疑問を解決できます!
ぜひ最後まで読んでみてください!
関節系のサプリメントは効果があるのか?
関節系のサプリメントと言っても、たくさんの種類があります。
- コラーゲン
- グルコサミン
- ヒアルロン酸
- コンドロイチン
これらは、本当に「効く」のでしょうか?
■ 結論から言うと関節系のサプリは「効く」
結論から言うと、関節系のサプリメントの一部の商品は「効く」と言っていいでしょう。
なぜなら、ユーザーの体感ベースでも、科学的根拠ベースでも”効果が示されている”からです。
基本的に、食品に対しては「効く」という言葉は使ってはいけませんが、関節系の一部のサプリは「効く」と言えるレベルだと言えます。
■ 食品でも「効く」と言える商品がある
食品の中でも「効く」と言っていい商品があります。
それは、「特保(トクホ)」や「機能性表示」の商品です。
「特保(トクホ)」の商品は、国から許可が出なければ販売することができません。
ですので、コンビニとかで売られている”トクホの飲料”などは「何かしらの効果がある」と、国が認めた商品になります。
ちなみに「特保(トクホ)」を取得するには、1億円くらいかかるみたいです。
大手の企業しか取得できないわけです。
2015年から「機能性表示制度」がスタート
繰り返しになりますが、食品でも「効く」と言えるものはあります。
国が認めた、「特保(トクホ)」です。
しかし、「特保(トクホ)」を取得するには、莫大なお金がかかります。
その点、「機能性表示」は、そこまでお金がかかりせん。
「機能性表示」の許可は、消費者庁個別の許可を受けたものではありませんが、しっかりとした裏付け(論文)があり、正当な手続きを行えば、表示することができるというものです。
→ 消費者庁より『機能性表示制度』
■ 最高評価の”A評価”は「EPA」のみ
「機能性表示」は、特保(トクホ)と比べると、取得しやすいです。
また、機能性表示の食品の中には”ランク”があります。
その中で、最高評価の”A評価”の食品は「EPA(エイコサペンタエン酸)」だけです。
”国が初めて食品に効果を認めた栄養素”とも言えますね。
■ 「グルコサミン」は”B評価”
「ぐるぐるぐる、グルコサミン♪」
「世田谷育ちの、グルコサミン♪」
この歌で、有名になった「グルコサミン」は、”B評価”です。
”B評価”といっても、悪くはない、むしろ「効果あり」と言えるレベルです。
「十分に明確ではないけど、しっかりとした根拠はある」という感じですね。
これは、ユーザーの体感ベースではなく、科学的根拠ベースを消費者庁が調べたものです。
グルコサミンの1日あたりの推奨摂取量は、「1500mg」
より吸収しやすい、「N-アセチルグルコサミン」なら、1日に500mgの摂取で効果が出てきます。
ちなみに「BCAA」も、”B評価”です。
→ 厚生労働省より『グルコサミンとコンドロイチン』
■「ヒアルロン酸」は”C評価”
ヒアルロン酸は、”C評価”です。
「根拠は十分ではないけど、効果は示唆される、効果にバラつきがある」
このような評価になっています。
積極的に摂るほどでもないけど、”体感のある人”は摂取しても良い栄養素、といったところですね。
賛否が分かれる「コラーゲン」
上記で説明した、しっかりとした根拠がある「グルコサミン」は、関節で”スポンジ”のような役割をします。
一方「コラーゲン」の役割は、そのスポンジを”支える”というものです。
この「コラーゲン」も賛否両論って感じですね。
■ コラーゲン”意味ない派”の主張
”コラーゲン意味ない派”の人の主張
「コラーゲンを摂っても、アミノ酸まで分解されるから、摂っても意味がない」
というものです。
■ コラーゲン”賛成派”の主張
”コラーゲン賛成派”の人の主張
「コラーゲンの大半は、プロリン、アラニン、グリシンの3つのアミノ酸で作られている。コラーゲンを摂ることにより、コラーゲンの材料を摂っていることになる」
というものです。
■ 近年注目を集める「シグナルペプチド」とは?
「経口免疫寛容」という考えがあります。
体にとって有益なものは、分解しなくても体に取り入れようというものです。
もともと、分子量の大きいものは異物なので、受け入れないようになっています。
タンパク質はアミノ酸にまで分解され、炭水化物もブドウ糖まで分解され、最小単位になるまで、入ることはできません。
しかし、一部のペプチドに関しては、なぜか入れるものがある。
それが「シグナルペプチド」です。
■ 有名シグナルペプチド「非変性Ⅱ型コラーゲン」
有名なシグナルペプチドが「非変性Ⅱ型コラーゲン」です。
これは、軟骨から抽出したコラーゲンになります。
✔︎「非変性Ⅱ型コラーゲン」の役割
- 体内に入って小腸にある、パイエル板というリンパ節に作用して、免疫を高める
- 関節のスポンジを支える
- 「関節を作りなさい」というシグナルを送っている
このような役割があると言われていますが、まだまだ研究の途中です。
グルコサミンと比べると、賛否が分かれるコラーゲンですが、これからいろんな企業が研究を進めていくのだと思います。
まとめ【関節系のサプリを飲む価値はある】
関節系のサプリは体感ベースでも、科学的根拠ベースでも、「効果あり」となってきています。
サプリメントに関しては、「自分には効果がある」「自分の身体に合っている」と思えば摂るべきです。
身体作りに熱心に取り組む、メジャーリーガーの”ダルビッシュ選手”もサプリメントについて
「科学的根拠がなくても、”体感”があるなら摂るべき」
と言っています。
ですので、関節系のサプリも、実際に摂ってみて”体感があれば継続”でいいと思います。
科学的根拠なんて、時間が経てば、「間違いでした」なんてこともよくありますしね。
関節に問題を抱えているなら、とりあえず試してみるのもアリだと思います。
最後まで読んでいただき、ありがとうございます。
この記事が、あなたのお役に立てたのなら幸いです。