この記事を読むとわかること
- ミネラルって重要な栄養素なの?
- 普通に生活していたら不足しがちなミネラル”3選”
- 組み合わせが大事なミネラル
僕は筋トレ6年目、2019年JBBFメンズフィジークでは”県2位”でした。
オンラインサロンやセミナー、書籍、論文などで「栄養学」を学んでいる、栄養オタクトレーニーです。
あなたは「ミネラル」を、意識して摂取していますか?
もし、何も考えていないのなら、「ミネラルが不足」しているかもしれません。
この記事では、ミネラルの重要性と不足しがちなミネラルを紹介していきます。
最後まで読めば、ミネラルについて何も考えていない人でも、ミネラルの重要性に気づくことができると思います。
ぜひ、最後まで読んでみてください!
ミネラルの重要性
- 炭水化物
- タンパク質
- 脂質
これら3つの栄養素は、「カロリーを持っている」特別な栄養素です。
なので、三大栄養素と言われています。
- ビタミン
- ミネラル
それに比べて、上記の2つはカロリーは含んでいません。
さらに、摂取量も「ごく少量でいいよ」というものなので、微量栄養素と言われています。
ですが、私たちの身体で、とても重要な働きをしている栄養素なのです。
この「三大栄養素」と「微量栄養素」を合わせて、五大栄養素と呼んでいます。
■ ミネラルがないとエネルギーが作られない
ミネラルが重要だと言われる理由は、カロリーを最終的にエネルギー(ATP)にするときに、使われているからです。
私たちが生命活動をしていくためには、三大栄養素からカロリーを摂取して、エネルギーに変換する必要があります。
しかし、体内にミネラルがないと、ATPを作ることができず、エネルギー不足になってしまいます。
ですので、生命活動を維持するために、ミネラルの摂取が必要ということです。
■ ミネラルは「身体の材料」
私たちの身体の95%は、「窒素・水素・酵素・炭素」
この4つの原子(有機物)からできています。
そして、残りの5%が、ミネラル(無機物)です。
「骨」や「歯」などはミネラルですね。
つまり、ミネラルが足りなくなるということは、身体の材料が足りなくなるということになります。
特に不足しがちなミネラル”3選”
上記で、ミネラルの重要性を簡単に解説しましたが、ミネラルを摂取する上で、問題点があります。
それが、『多くのミネラルは吸収しにくい』ということです。
例えば、「食物繊維」や「食品添加物」と一緒に摂ると、吸収率がガクッと落ちるミネラルもあります。
栄養というのは、口から摂っても身体に吸収されなければ意味がありません。
下記では、吸収率の悪い、不足しがちなミネラルを”3つ”紹介していきます。
■「カルシウム」
1つ目の不足しがちなミネラルは「カルシウム」です。
カルシウムは、牛乳やヨーグルトなどの乳製品に多く含まれています。
しかし、近年では、学校の給食から「カルシウムの宝庫」とも言える、牛乳がなくなるなど「牛乳離れ」が進んでいます。
ちなみに、「牛乳200ml」に含まれるカルシウムの量は「220mg」です。
日常的に、牛乳を飲んでいる人は大丈夫ですが、牛乳を飲まない人は、意識的に乳製品を摂取するといいでしょう。
厚生労働省が定める推奨摂取量
男性:「800mg」 女性:「650mg」
→ 関連記事『カルシウム不足が筋力を低下させる?!』
■「亜鉛」
2つ目の不足しがちなミネラルは「亜鉛」です。
亜鉛といえば「牡蠣」「うなぎ」だと思います。
ですが、牡蠣もうなぎも高価なので、毎日摂取できるような食材ではありません。
それに、亜鉛を豊富に含む牡蠣から、1日に必要な量の亜鉛を摂ろうと思ったら、100gくらい(8粒)食べる必要があります。
ですので、普通の食生活をしている人は、亜鉛は不足しがちな栄養素です。
厚生労働省が定める推奨摂取量
男性:「11mg」 女性:「8mg」
→ 関連記事『亜鉛はテストステロンを増やす?』
■「鉄」
3つ目の不足しがちなミネラルのは「鉄」です。
「鉄」は、とりわけ吸収率が悪いミネラルです。
「鉄」を含む食品のほとんどは「非ヘム鉄」という、吸収率が悪い「植物性の鉄」を使っています。
※ 非ヘム鉄の吸収率は「2〜3%」
特に女性は、月経や妊娠の関係で「鉄不足」に陥りやすいです。
また、アスリートも「鉄不足」になりやすいと言われています。
足の裏が地面についたときの衝撃で、鉄(赤血球)が壊されるからです。
運動量の多いアスリートは、鉄(赤血球)の再生回数が追いつかなくなり、鉄不足になります。
ですので、女性やアスリート、運動量の多い人は、「鉄」は不足しがちな栄養素と言えます。
厚生労働省が定める推奨摂取量
男性:「7,0~7,5mg」 女性:「10,5~11,0mg」
→ 関連記事『筋トレしてる人に「鉄」は必要ない?』
吸収率が下がるミネラルの組み合わせ
「ミネラルの摂取」で大事なことは、"バランス"です。
1種類だけのミネラルを「大量に摂ればいい」というものではありません。
「摂りすぎると、逆に吸収率が落ちる」
そんなミネラルも存在します。
下記では、"バランスが大事なミネラル"を紹介していきます。
■「マグネシウム」と「カルシウム」
体内の「マグネシウム」と「カルシウム」の適切なバランスは、「マグネシウム 1:カルシウム 2」です。
カルシウムの宝庫の「牛乳」は、マグネシウムとカルシウムのバランスが、かなり悪いので注意しましょう。
牛乳のミネラルのバランスは「マグネシウム 1」:「カルシウム 10」くらいの割合です。
ですので、よく牛乳を飲む人は、マグネシウムが豊富な「ナッツ類」を食べるようにすると良いでしょう。
→ 関連記事『マグネシウム不足が脚の痙攣の原因?!』
■「リン」と「カルシウム」
食品添加物には、「リン酸塩」や「ポリリン酸」として、多量の「リン」が含まれています。
食品添加物を多量に摂る人は、過剰摂取に注意が必要です。
「カルシウム:リン」は「1:1」〜「1:2」くらいの割合で摂取しましょう。
バランスが崩れると、腎機能の低下や、カルシウムの吸収抑制などが起こることもあるので、摂取のバランスには注意しましょう!
→ 関連記事『人間に必要な16種類の必須ミネラル』
まとめ【マルチミネラル+足りないミネラル】
今回は、不足しがちなミネラルを3つ紹介しました。
- カルシウム
- 亜鉛
- 鉄
これら3つは、食事だけから必要な量を摂取するのは、ほとんど不可能です。
ミネラルの摂取はバランスが大事なので、サプリメントを活用する場合、「マルチミネラル+足りないミネラル単体」このような形で摂るようにしましょう!
■ 要点まとめ
最後に、簡単にまとめておきます。
要点まとめ
- 不足しがちなミネラルは、「カルシウム」「亜鉛」「鉄」
- ミネラルの摂取は「バランスが大事」
- サプリで摂る場合は「マルチミネラル+足りないミネラル」
最後まで読んでいただき、ありがとうございます。
この記事が、あなたのお役に立つことができたのなら幸いです。