ネガティブ動作が『筋肥大を加速させる』
この記事で解決できるお悩み
✔︎ ネガティブ動作が筋トレの効果を上げる理由をおしえて!
✔︎ ネガティブトレーニングに弱点ってあるの?
この記事は、東京大学教授、理学博士の”石井直方”氏の『筋肉まるわかり大事典』を参考にしています!
この記事を読めば、『ネガティブ動作が筋トレの効果を上げる理由』をサクッと理解できます!
「ネガティブ動作」を理解して、明日の筋トレからネガティブトレーニングを取り入れていきましょう!
「ネガティブ動作」が筋トレの効果を向上させる!?
結論から言うと、ネガティブ動作は、筋トレの効果を向上させます。
なぜなら、ポジティブ動作よりも『重い重量を扱うことができ、短時間で筋肉に強い刺激を与えることができる』からです。
ネガティブ動作とは、筋肉が『力を発揮しながら、引き伸ばされるときの動作』のことです。
ダンベルを下ろすときの動作を思い浮かべてください。
対して、ポジティブ動作は、筋肉が『力を発揮しながら、短くなるときの動作』のことです。
ダンベルを持ち上げるときの動作を思い浮かべてください。
ネガティブ動作は、ポジティブ動作と比べて「120%〜140%」ほど重い重量を扱うことができます。
それでは、ネガティブ動作について詳しく解説していきます。
サイズが大きくなるのは「速筋繊維」
まずは、筋肉の種類について知っておきましょう!
筋肉には大きく分けて「速筋繊維」と「遅筋繊維」の2種類があります。
速筋繊維の特徴
速筋繊維(白い筋肉)は、『瞬発系の大きい力』を発揮できる。
しかし、スタミナがない。
筋トレをして『サイズが大きくなりやすい』のは、速筋繊維。
陸上の短距離選手は、速筋線維の割合が多いので、体格のいい人が多い。
遅筋繊維の特徴
遅筋繊維(赤い筋肉)は、『持久力のある』筋肉である。
その分、発揮できる力は小さい。
筋トレをしても、遅筋繊維のサイズは大きくなりづらい。
マラソン選手は、遅筋繊維の割合が多いので、細身の人が多い。
→『太くなる筋肉は速筋繊維??「速筋繊維」と「遅筋繊維」の特徴』はこちら
ネガティブ動作では「速筋繊維」が優先的に使われる
筋肉が力を発揮するときは、基本的には「遅筋繊維」から使われます。
そして、大きい力が必要になったら「速筋繊維」を使うのです。
これを「サイズの原理」といいます。
普通に筋トレをしていれば「サイズの原理」が働き、速筋繊維はあとから使われることになります。
ですが「ネガティブ動作」では、『優先的に速筋繊維が使われる』のです。
ですので、ネガティブ動作は『重い重量を扱うことができ、短時間で筋肉に強い刺激を与えることができる』のです。
ネガティブ動作のやりすぎには注意
ネガティブ動作は、サイズの原理を無視して、優先的に速筋繊維を使います。
そのため、筋肉への刺激が強すぎて「オーバートレーニング」になる恐れがあるので注意が必要です。
筋肉への刺激が強いということは、それだけ筋肥大に効果的といえます。
ですが、ネガティブトレーニングは、筋肥大の効果は高いが怪我のリスクも上がる、諸刃の剣です。
ドラゴンボールでいうと「界王拳」みたいなものです。
上手に取り入れることができれば、筋肥大には効果的なので、ぜひ自分にあったやり方を探してみてください。
まとめ
「ネガティブ動作」が、筋肥大に効果的である理由は理解できましたか?
最後に、簡単にまとめておきます。
まとめ
• ネガティブ動作は「サイズの原理」を無視して、速筋繊維を優先的に使うことができる
• サイズが大きくなりやすいのは「速筋繊維」
• ネガティブ動作は「オーバートレーニング」になりやすいので注意が必要
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
この記事が、あなたのお役に立つことができたなら幸いです。