〇〇の摂りすぎると「ニキビ」ができやすい⁉
この記事を読むと分かること
- ニキビができる「原因」
- 巷で言われている「勘違い」
- ニキビができやすい「栄養状態」
- 改善するための「栄養学的アプローチ」
筋トレ歴6年、2019年JBBFメンズフィジーク”県2位”
栄養の学校NNCやセミナー、書籍、論文などで「栄養学」を学んでいる、栄養オタクトレーニーです。
ほとんどの人が、人生で1度は悩んだことがあるんじゃないでしょうか?
そう、顔面にできる「ニキビ」です。
思春期だけでなく、大人になっても悩まされてる人は大勢います。
ニキビって、1つできただけでも「学校や会社休みたいな…」と思うくらいショックを受けますよね?
この記事は、ニキビができる原因と栄養学的アプローチの改善方法に解説しています。
「今までいろんな方法を試してきたけど効果がなかった」という人は、ぜひ最後まで読んでみてください!
■ニキビができる原因は多くの人が勘違いしている⁉
ネットで「ニキビ 原因」で調べると、いろんな原因が出てきます。
栄養バランス、睡眠不足、精神的ストレス、身体的ストレス、スキンケア、不潔、などなど
『ニキビができるメカニズム』は、未だに正確には分かっていません。
しかし、その中でも「これは間違いない」というものが3つあります。
◎ ニキビができる3つの原因
☆ニキビができる3つの原因
- 過剰な皮脂の分泌
- ホルモンバランスの乱れ
- 細菌の増殖
これら3つは、間違いなく『ニキビの原因』になっています。
ですので、これら3つの原因を改善することで、”憎っくきニキビ”を改善することができるのです。
◎ ニキビのさまざまな症状
ひとこと「ニキビ」と言っても、さまざまな症状があります。
☆ニキビのさまざまな症状
- 毛穴が詰まって、皮脂が出てこないためにできるニキビ
- 皮脂がちょっとだけ出てきて、そこで固まって黒ずむニキビ
- 黄色っぽく膿んでしまってできるニキビ など
上記の症状の他にもいろんな原因がありますが、根本的な原因に大差はありません。
ですので、「症状によって改善方法を変える」ということは、しなくても大丈夫です。
◎ 巷でいわれている「勘違い」とは?
巷で言われていることと、研究結果には、1つだけ大きな違いがあります。
それは、「摂取カロリーが多いとニキビができる」という勘違いです。
☆巷で言われているニキビの原因の勘違い
- 多くのカロリーを摂取 → 皮脂が多くなる → 皮脂が黒ずむ・ニキビの原因になる
- 脂質やタンパク質の代謝を高めるため「ビタミンB2」「ビタミンB6」を積極的に摂取したほうがいい
これらは、いくつかの研究で否定されています。
また、「ビタミンB2・ビタミンB6でニキビが改善した」という研究は非常に数が少ないです。
では、どのような人が、ニキビができやすいのか?
■ニキビを発症しやすい栄養状態とは?5つの原因と改善方法
「多くのカロリー摂取とニキビは関係ない」
「ビタミンB2・ビタミンB6を摂取してもニキビは改善しない」
上記では、このような説明をしました。
では、ニキビが発症しやすい人の原因は何なのか?
ニキビができる原因と、それに対する栄養学的アプローチを紹介します。
① ビタミンAの欠乏
ビタミンAが代謝されると「レチナール」になって、その後「レチノイン酸(イソトレチノイン)」という物質になります。
ビタミンAが代謝されてできた「イソトレチノイン」という物質の、体内貯蔵量が増えるとニキビが抑制されるのです。
また、ビタミンAが不足すると「夜盲症」「肌の乾燥」などの症状が出ることもあります。
しかし、ビタミンAは、普段の食事で足りなくなることは少ないです。
ですので、ビタミンAの摂取は優先順位は低くなります。
→ 関連記事「粘膜を強化し、免疫力を高める『ビタミンA』」
② α-リノレン酸の欠乏(オメガ3)
脂質を多く摂取するとコレステロール値が上昇し、ニキビが発症しやすくなります。
ですので、「根本的に脂質の摂取を少なくすること」が、ニキビの改善に役立つことは間違いありません。
また、オメガ3とオメガ6の比率で「オメガ3」を多く摂れてる人のほうが、ニキビの発症率が少ないという研究もあります。
EPA、αリノレン酸には、「炎症性疾患の発症を抑える有効性」が、研究結果で判明しているので、ニキビにお悩みの方は積極的に摂取したい栄養素です。
→ 関連記事「コレステロール値を下げる3つの方法『DHA & EPA』」
③ 過剰に糖質を摂取する習慣
「高糖食習慣」のある人と、「低GI食習慣」の人を比較すると、圧倒的に低GI食習慣の人のほうがニキビが発症しにくいです。
低GIの定義は、GI値が60未満です。
ですので、メインの炭水化物を、玄米やそば、オートミールなんかに変えると、ニキビが改善できるかもしれません。
※ NG食品:白米、うどん、食パンなど(高GIのもの)
→ 関連記事「GI値(グリセミック・インデックス)って何?」
④ 牛乳の摂取頻度が高い
牛乳を1日に2〜3杯以上飲む人は、1日に1杯未満の人より、圧倒的にニキビの発症率が高くなるというデータがあります。
☆ニキビの発症率
- 1日1〜2杯の牛乳を飲む:7.7%
- 1日に1杯未満:6.5%
※ 約20%ニキビが発症する確立が上がる
⑤ テストステロン値が高い
若い世代にニキビが発症しやすい人が多い → 若い世代はテストステロン値が高い
このことから、逆説的に「ニキビとテストステロンは相関があるのでは?」と言われています。
しかし、明確なエビデンスがあるわけではないので、参考程度にというものです。
■まとめ【体の外からもアプローチ】
今回は、ニキビが発症しやすい栄養状態と、それに対する栄養学的アプローチを紹介しました。
栄養学的アプローチにプラスして、医薬品を使って体の外側からもアプローチすると、よりニキビの改善に効果的です。
具体的には、「サリチル酸」「グリチルリチン酸ジカリウム」を含んだ化粧水などを使いましょう。
「栄養摂取」で、体の中からアプローチ
「医薬品」で、体の外からアプローチ
ダブルアプローチで、憎っくきニキビを改善しちゃってください!
◎要点まとめ
最後に簡単にまとめておきます。
要点まとめ
☆ニキビが発症しやすい栄養状態
- 「ビタミンA」の欠乏
- 「α-リノレン酸」の欠乏
- 「糖質」を過剰に摂取の習慣
- 「牛乳」の摂取頻度が多い
- 「テストステロン値」が高い
最後まで読んでいただきありがとうございます。
この記事があなたのお役に立つことができたのなら幸いです。