無名の臓器だが働き者
この記事を読むと分かること
- 副腎疲労とは?
- 副腎疲労のチェックリスト
- 副腎疲労に対する栄養学的アプローチ
「なんとなく疲れてるなぁ」というあなた
”副腎が疲労”しているのかもしれません。
疲労の種類はたくさんあります。
筋疲労、脳疲労、神経疲労、内臓疲労、眼精疲労、精神的な疲労
しかし、上記のような、局所的な疲労ではなく「なんとなく疲れてるなぁ」
このように感じているあなたは、「アドレナル・ファティーグ(副腎疲労症候群)」を疑いましょう。
この記事では、「なんとなく疲れてるなぁ」を改善する方法を紹介します。
■副腎疲労症候群とは?
副腎疲労症候群の一番の原因は「ストレス」です。
副腎疲労症候群は、近年増えてきた症状の一つで、現代人の主な疲労に原因になります。
肝臓と腎臓の間にある、小さい三角形の臓器が「副腎」です。
副腎は、小さい臓器ではあるものの、50種類以上のホルモンを生成する働きがあり、非常に重要な役割をもつ臓器になります。
ですので、副腎がダメになると体に大きな悪影響を及ぼし、疲労に繋がるのです。
◎副腎疲労の働き
副腎疲労は、30〜50代の人に多く発生する症状です。
☆副腎の働き(産生するホルモン)
- 性ホルモン
- コルチゾール
- テストステロン
- エストロゲン
- DHEA
☆副腎の働き
- エネルギー産生
- 電解質のバランスの保持
- 抗酸化能力の活性化
- 脂肪の蓄積をコントロール
- 免疫機能
◎副腎疲労の症状
副腎疲労の初期症状では、ストレスホルモンとも言われる「コルチゾール」が急増します。
その後、中期〜後期になると、コルチゾールが減少していき、本来寝起きに分泌されるコルチゾールが分泌されなくなり、目覚めが悪くなります。
◎副腎疲労の3つのステージ
ひとこと「副腎疲労」と言っても、症状によって3つのステージに分けることができます。
☆ステージ①
- コルチゾールの量とDHEAの量が両方とも上昇している
- 自覚症状がほとんどない
- 栄養学的アプローチは可能
☆ステージ②
- コルチゾールが上昇、DHEAの量は減少
- なんとなくだるい
- 栄養学的アプローチが可能
☆ステージ③
- コルチゾールとDHEAが両方、減少する
- 過度な疲弊症状、うつ症状が出る
- 栄養学的アプローチが不可能。
- 今すぐ病院にいってお医者さんに、診てもらう必要がある
◎副腎疲労「チェックリスト」
下記のチェックリストで、3つ以上当てはまる場合は副腎疲労の疑いがあります。
チェックリスト
- 不眠
- 立ちくらみ
- 慢性疲労
- 性欲低下
- 怒りっぽい
- 鬱っぽい
- 花粉症の反応がひどい
- PMS(月経前症候群)
- 脱毛症状
- 皮膚炎がひどい
- 光への敏感症
- 低血圧
- 吐き気
- 下痢
- カフェインや糖質を欲する
- 動悸
- 息切れ
- 過呼吸
☆正確な検査をしたい場合
- ペプシノーゲン検査(胃酸分泌量の検査)
- ホルモンバランスの検査
- 血中ビタミン濃度の検査
■副腎疲労の「改善方法」
ここからは副腎疲労の改善方法を紹介してきます。
まずは、栄養以外の改善方法の紹介です。
◎副腎疲労を改善する方法
☆副腎疲労を改善する方法
- 睡眠リズムを整える
- 外的なストレスを減らす
- 定期的な運動を取り入れる
- 低糖食で過ごす(1日のPFCバランスの糖質の割合が50%未満)
◎副腎疲労に効果的な栄養素
☆副腎疲労に効果的な栄養素
◎特に摂取して欲しい3つの栄養素
☆ビタミンC
- ビタミンC濃度が最も高い臓器は副腎
※コルチゾールを作るときにビタミンCをたくさん消費する - ビタミンCが欠落すると、コルチゾールがうまく作れなくなる
※体内のバイタリティを保つのに、最低限のコルチゾールは必要 - ビタミンCの摂取量:3g〜5g
※1gを3〜5回に分ける(血中のビタミンCを濃度を高く保てる)
☆マグネシウム・亜鉛
- マグネシウム摂取量:340〜370mg
※厚生労働省が発表している、成人男性の食事摂取基準 - 亜鉛:15mg
- ハードな運動をしている人:20〜30mg
☆プロバイオティクス・乳酸菌・ビフィズス菌
- 腹部での炎症反応が原因の場合がある
※腸内細菌のバランスが崩れているため
■まとめ【睡眠・運動・栄養】
今回は、副腎疲労について解説しました。
副腎疲労の一番の原因は、ストレスなのです。
「最近ストレスがかかってるな」という人は、上記で紹介した栄養素を意識的に摂取すると良いでしょう。
また、睡眠リズムや運動なんかは、ストレス軽減に効果があるので、積極的に取り入れてみてください!
◎要点まとめ
最後に簡単にまとめておきます。
要点まとめ
- 副腎疲労の一番の原因は「ストレス」
- 副腎疲労には「ビタミンC」「マグネシウム・亜鉛」「プロバイオティクス・乳酸菌・ビフィズス菌」が効果的
- 睡眠リズム・運動を積極的に取り入れる
最後まで読んでいただきありがとうございます。
この記事があなたのお役に立つことができたのなら幸いです。