このような疑問を解決します。
✔︎ この記事を読むと分かること
・減量中は「プロテイン」よりも「固形物」の方が良い理由
・「プロテイン」の方が効果的なタイミングもある
減量中はプロテインを飲まない方が良い
結論から言うと、
”固形物を中心にプロテインも利用する”
これが最適な方法です。
「減量中はプロテインは飲まない方が良い」
「プロテインよりもリアルフードの方が良い」
こんなこと聞いたことあると思います。
ですが”トップビルダー”の人で
「プロテインしか飲まない」という人もいます。
「プロテイン」と「固形物」はどちらもメリット、デメリットがあります。
ではなぜ「プロテインよりも固形物の方が効果的だ」と言われるのか?
3つの理由を解説してきます。
「固形物の方が効果的だ」と言われる”3つ理由”
・(1)DIT(食事誘発性熱酸性)の効果
・(2)咀嚼(そしゃく)の効果
・(3)空腹感を減らせる
これら3つの理由から「プロテインよりも固形物の方が効果的だ」と言われています。
1つずつ解説していきます。
(1)DIT(食事誘発性熱酸性)の効果
『DIT(食事誘発性熱酸性)』とは
食事をした後、何もしていなくても”代謝量が増えること”を言います。
食事を摂ると、消化してエネルギーを作り出します。
エネルギーを作り出す過程で、”体熱が発生し、カロリーが消費”されます。
このため食事をした後は、何もしていなくても代謝量が増えるのです。
この現象は、”食後4〜8時間”に渡って起こっています。
『DIT』による消費カロリーは、摂取する栄養素で変わります。
・タンパク質・・・摂取カロリーの「約30%」
・糖質・・・摂取カロリーの「約6%」
・脂質・・・摂取カロリーの「約4%」
タンパク質は、糖質や脂質と比べると”DITが高く”なります。
タンパク質は、消化吸収、代謝の過程が複雑だからです。
・例1)タンパク質を「100kcal」摂取 → 消化の過程で「30kcal」消費される。
・例2)糖質を「100kcal」摂取 → 消化の過程で「6kcal」消費される。
・例3)脂質を「100kcal」摂取 →消化の過程で「4kcal」消費される。
つまり”タンパク質を中心”とした食事バランスにすれば、消費カロリーが増えて”減量の効率も上がる”と言うことです。
(2)咀嚼(そしゃく)の効果
・レプチンが分泌する
咀嚼(そしゃく)をすると「レプチン」という”満腹中枢を刺激するホルモン”が分泌されます。
ガムを噛むと食欲が紛れるのは、「レプチン」が関係しています。
・消化酵素が働く
咀嚼をすると「アミラーゼ」という、消化酵素を含む唾液が分泌します。
よく噛むことにより、胃腸の負担を減らすことができます。
・脳の働きを活発にする
美味しい、まずい、固い、柔らかいなど感じる。
噛むときに筋肉を使うので、血液の循環が良くなる。
これらの理由で脳神経が刺激され、脳が活発化し、自律神経も安定します。
内臓脂肪を分解する効果のある「ヒスタミン」も分泌される。
(3)空腹感を減らせる
「固形物(リアルフード)」で摂れば、単純にお腹が満たされます。
お腹が満たされれば、”空腹感によるストレス”も減るので、筋肉の分解を抑えることもできます。
「プロテイン」の方が効果的なタイミングもある?!
✔︎『プロテイン」の方が効果的なタイミング
・(1)スピーディーに栄養を吸収したいとき
・(2)タンパク質のみを大量に摂りたいとき
・(3)寝る直前の栄養補給
(1)スピーディーに栄養を吸収したいとき
「起床直後」 → 1日で、1番栄養が枯渇しているため。
「筋トレ直後」 → なるべく速く筋肉に栄養を届けたい。固形物だと、消化不良を起こす可能性もあるため。
(2)タンパク質のみを大量に摂りたいとき
肉や魚、卵はタンパク質の他にも余分な栄養も含まれる。
タンパク質のみを摂取したいときは「プロテイン」が1番良い。
(3)寝る直前の栄養補給
寝る直前に「固形物」を摂ると、消化不良を起こしたり、胃がムカムカして眠れなかったりする。
寝てる間は栄養が摂れないので、寝る直前の栄養摂取は「プロテイン」が最適。
「プロテイン」と「固形物」の”良いとこ取り”をしよう!
「プロテインは全く飲まない」と決めつける必要はありません。
「プロテイン」→ 起床直後、筋トレ後、寝る直前
「固形物」→それ以外
減量が停滞したり、空腹が我慢できなかったりする場合は、「全て固形物」にするのも1つの手です。
「プロテイン」と「固形物(リアルフード)」の特徴を理解して上手に使い分けましょう!