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「断食」にダイエットの効果はない?!宿便ではなく「腸内細菌の死骸」

この記事で解決できるお悩み

✔︎「断食」ってほんとに効果あるの?

✔︎「宿便」なんて存在するの?

✔︎「16時間断食」って実際どうなの?

 

趣味筋肉
こんな悩みを解決できる記事を書きました。

『筋トレは人生を豊かにするための1つのツール』をテーマに、筋肉リテラシーを上げるためのブログ毎日更新しています!

 

この記事は筋肉博士”山本義徳”先生の書籍『ダイエットの理論と実践』を参考にしています。

 

デトックス」なんて存在しない

宿便ではなく『腸内細菌の死骸』

 

「オートファジー」

「16時間ダイエット」

「空腹こそ最強のクスリ」

 

このような言葉、最近よく聞きますよね?

 

この記事を読めば、『断食にダイエットの効果はない』『16時間断食なら効果あり』の理由をサクッと理解できますよ!

 

「断食」にダイエットの効果はない!

「ダイエットをする」といえば、誰もが”食事量を減らす”と思います。

ダイエットの大原則は『摂取カロリー < 消費カロリー』だからです。

この状態を維持して生活できれば、間違いなく痩せます。

 

ということは、「摂取カロリーを0にする断食をすれば、最速で痩せられるんじゃない?」

このように、考えられますが、答えは、NOです。

 

「断食」を始めると、体内に残っていた食物や水分が抜けて2〜3kgは落ちます。

「2〜3kgだけ落としたい」というのが目標ならやってもいいですが、「体脂肪を減らしたい」のなら断食はやめた方がいいです。

 

ではなぜ、「断食」をやめたほうがいいのか解説していきますね。

 

「断食」はやめたほうがいい理由

「断食」は、やめたほうがいい理由は『腸の機能が衰えて、脂肪燃焼に効果のある細菌が死滅するから』です。

 

腸内環境とダイエットは、「便秘の問題」以外でも大きく関わっています。

キーワードは「腸内細菌」です。

 

断食をすると、栄養が全く入ってこないため、腸内細菌はエネルギーが足りなくなり、死滅してしまいます。

 

腸の中には、腸内細菌からつくられる「脂肪酸受容体 GPR43」というものが存在します。

「GPR43」は、”脂肪細胞だけ”のインスリン感受性を下げるので、『脂肪の蓄積を抑えて、肥満を防ぐ機能がある』という研究があります。

 

そして「脂肪酸受容体 GPR41」というものも存在し、「GPR41」は交感神経を介して、エネルギーをつくります。

エネルギーをつくるということは、『脂肪燃焼に効果がある』ということです

 

つまり、「腸内細菌」が死滅してしてしまう「断食」を行うと、『脂肪燃焼の効率が悪くなる』ということです。

断食を始めて、最初の2〜3kgは簡単に落ちますが、そのあと脂肪が落ちにくくなるのはこのためです。

 

ちなみに、太ったマウスの腸内細菌を、別のマウスの腸内に移したところ、『細菌を移されたマウスも太った』という研究もありますね。

 

「デトックス」なんて存在しない

「宿便を出すだけで健康になり、体重が減る」

「健康、ダイエットのためにデトックスをしよう!」

などと、よく宣伝されています。

 

確かに「断食」をすると、黒い便が出たあと、しばらく下痢が続いて、そのときは体調は悪いものの、時間が経つとだんだん楽になってきて、健康な身体を取り戻すことができる…

なんてことがあるようです。

 

ですが、何百件もの腸の手術を経験した医者に言わせれば、「宿便など存在しない。最初に出てくる黒い便は、腸内細菌の死骸だ」とのことです。

 

腸内細菌の死骸は黒ずんでいるので、それを見た人は「悪いモノが出た」と勘違いしてしまうのでしょう。

断食をすると、栄養が全く入ってこないため、腸内細菌はエネルギーが足りなくなり、腸内細菌が死滅します。

すると、大腸は水分を吸収する働きを持っているのに、それができなくなります。

水分を吸収できなくなれば「下痢」をします。

 

このようなことから、『断食を行うよりも腸内環境の改善に取り組む』ほうが、ダイエットの効果がありそうですね。

 

「16時間断食」ならダイエットの効果あり!

上記では、全く栄養を摂らない「断食」は、やめたほうがいいと解説しました。

 

それでは、最近流行りの「16時間断食」はどうでしょうか?

24時間のうち、『16時間は何も食べない時間をつくり、残りの8時間で食事をする』という方法です。

 

結論は、「16時間断食」は、ダイエットのことを考えても効果はあるといえます。

 

「16時間断食」が、ダイエットに効果がある理由を解説していきますね。

 

「16時間断食」が有効な理由

「16時間断食」に効果があるのかを調べた、マウスでの実験があります。

 

マウスを「24時間好きな時間」に食べられるようにした場合と、24時間のうち「8〜9時間だけ」好きに食べられるようにした場合に分けました。

その結果、『時間を制限したマウスのほうが、体重と体脂肪量は少なく』なっていました。

両者の「摂取カロリー」は、ほとんど同じです。

 

これは空腹時間が増えたことにより、インスリン感受性やオートファジー、mTOR、AMPKの活性、サーカディアンリズムが適正化されたことが要因のようです。

『インスリン感受性を高める方法』を知りたい方は、こちら

→ 『オートファジー』について知りたい方は、こちら

 

筋トレしている人には向かない

「16時間断食」は、普通のダイエッターが無理なく体重を落としたい、というのなら効果的です。

ですが、筋肉を増やしたいトレーニーにとっては「カタボリック(筋肉の分解)」が起きてしまうことから、やめておいたほうが無難でしょう。

 

空腹時間は、カタボリックを促進する「オートファジー」や「糖新生」、「ユビキチンプロテアソーム系」が活発になります。

「空腹」自体がストレスにもなり、「コルチゾール」も分泌されます。

『カタボリックの主な原因”3つ”』を知りたい方は、こちら

 

筋トレをしている人は、「16時間断食」よりも「こまめな栄養摂取」で減量するほうが、筋肉を維持できます。

『誰でも簡単に痩せられる「除脂肪メソッド」』はこちら

 

まとめ

最後に、今回の内容を簡単にまとめておきましょう!

まとめ

•「2〜3kgだけ落としたい」なら、断食は効果がある

•「体脂肪を減らしたい」なら、断食はやめたほうがいい

•「デトックス」なんて存在しない

• 「宿便」ではなく『腸内細菌の死骸』

• 普通のダイエッターなら「16時間断食」はオススメ

 

最後まで読んでいただき、ありがとうございます。

この記事が、あなたのお役に立てたのなら幸いです!

 

『参考書籍 ダイエットの理論と実践』

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趣味筋肉(しゅみきん)

筋肉・栄養オタク|2019年JBBFメンズフィジーク県2位|フィットネスライター|筋トレ初心者でも”即実践可能な栄養学”を発信|健康的にバルクアップ・ダイエットしたい人向けの栄養記事を書いてます!|月間1.5万PV以上

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