✔︎ この記事で解決できるお悩み
• インスリンって、どんな働きをしてるの?
• 筋肉が多い人って、なんで太りにくいの?
• 「インスリン感受性」を高める方法を知りたい!
今回の記事は、筋肉博士”山本義徳”先生の書籍『アスリートのための最新栄養学(上)』を参考にしています。
筋肉を増やすために、もっとも重要なホルモンは「男性ホルモン」でも「成長ホルモン」でもありません。
筋肉を増やすために、もっとも重要なホルモン
それは「インスリン」です。
この記事を読めば、『インスリンを筋トレに生かすことができ、効率よく筋肉を増やすこと』ができるようになります!
ぜひ、最後まで読んで「インスリン」について、理解してくださいね。
筋肉を増やすためにもっとも重要なホルモン「インスリン」
筋肉を増やす重要なホルモンといえば、「男性ホルモン」「成長ホルモン」などが挙げられます。
しかし、筋肉を増やすために、もっとも重要なホルモンは「インスリン」です。
なぜなら、『インスリンが働かなければ、筋肉などの細胞に栄養を送り届けることができないから』です。
それでは、「インスリン」について詳しく解説していきますね。
「インスリン」ってどんなホルモン?
インスリンは、『血糖値を下げることのできる、唯一のホルモン』です。
血糖値を上げるホルモンは、「アドレナリン」や「グルカゴン」「甲状腺ホルモン」などがあります。
ですが、血糖値を下げるホルモンは「インスリン」だけです。
インスリンは、膵臓のβ細胞にある「ランゲルハンス島」から分泌されるホルモンです。
『血液中の栄養素を、筋肉や肝臓、脂肪細胞に運ぶという役割』があります。
ですので、インスリンがうまく働かないと、栄養素を細胞に届けることができなくなるので、痩せ細ってしまいます。
糖尿病の人は、インスリンが分泌されなかったり、うまく働かなかったりするので、どんどん痩せ細ってしまいます。
「基礎分泌」と「追加分泌」
インスリンの分泌には「基礎分泌」と「追加分泌」があります。
インスリンは、何もしていないときでも常に、ごく少量は分泌されています。
これを「基礎分泌」と言います。
そして、食事をして血液中にブドウ糖が流れてくると、血糖値が上がります。
すると、上がった血糖値を下げようとして、多くのインスリンが分泌します。
これを「追加分泌」と言います。
「基礎分泌」も「追加分泌」も、『血糖値を一定に保つため』にあるのです。
「インスリンヒエラルキー」とは
インスリンヒエラルキーとは、『インスリンが栄養素を届ける、優先順位のこと』をいいます。
インスリンが、栄養素を届ける場所は「筋肉」「肝臓」「脂肪」です。
そして、インスリンが、栄養素を届ける順番は「筋肉」→「肝臓」→「脂肪」です。
「筋肉量の多い人」が太りにくい理由
よく、「筋肉量の多い人は、太りにくい」と聞きますよね?
筋肉量の多い人が太りにくい理由は、『筋肉量が多いので基礎代謝が高い』ということ、そして『インスリンヒエラルキー』も関係しています。
筋肉量が多ければ「筋肉」に働くインスリンが多くなり、「脂肪」に働くインスリンが少なくなります。
逆に、「筋肉量の少ない人」は『脂肪に多くのインスリンが働いてしまうので、太りやすい』です。
「食べないダイエット」で体重を減らすと、リバウンドしやすくなります。
その理由は、筋肉量が減って基礎代謝が落ちる。
そして、『インスリンヒエラルキーにより、脂肪が増えやすい体になってしまう』からです。
「インスリン感受性が高い」とは
「インスリン感受性が高い」というのは、『インスリンが、細胞に働きやすい状態になっていること』をいいます。
逆に、インスリンが細胞に働きにくいことを「インスリン抵抗性」といいます。
上記でも説明しましたが、インスリンは「筋肉」→「肝臓」→「脂肪」の順番で働いています。
筋トレをしている人は、『”筋肉における”インスリンの感受性を高めておくこと』が重要になります。
しかし、暴飲暴食などが続き、インスリンが乱高下すると『インスリンヒエラルキーが崩れること』があります。
そうすると、「筋肉」ではなく「脂肪」に対して、優先的にインスリンが働いてしまい、太りやすくなってしまいます。
筋肉における「インスリン感受性」を高める方法
•(1)「トレーニング」をする
•(2)増量中でも「低カロリーの日」を設ける
•(3)「増量」と「減量」を繰り返す
•(4)「サプリメント」を活用する
それでは、ひとつずつ解説しますね。
(1)「トレーニング」をする
トレーニングを行うことにより、「GLUT4(グルコーストランスポーター4」というものが活性化します。
「GLUT4」は、血液中のブドウ糖を細胞内に取り込んで、血糖値を下げる役割をしているたんぱく質のひとつです。
トレーニング直後3時間は、GLUT4が活性化してるので、筋肉に栄養を取り込みやすい状態になっています。
(2)増量中でも「低カロリーの日」を設ける
増量期だからといって、好き勝手に食べていれば、血糖値が乱高下し、インスリン抵抗性を引き起こしてしまいます。
減量中に「チートデイ」といって、たくさん食べる日を設けるのに対して『増量中の、インスリン抵抗性について考えている人』は、ほとんどいません。
増量中でも、低カロリーで過ごす「逆チートデイ」や「プチ減量」をするなど、インスリン抵抗性への対策が必要です。
(3)「増量」と「減量」を繰り返す
長期間、増量をしていると「脂肪」が増えてきます。
『脂肪は、インスリン抵抗性を引き起こす物質を分泌』します。
減量も大変になりますし「脂肪」を、増やし過ぎるのはよくないです。
目安としては、『体脂肪率が15〜20%になったら減量』をするのがよいでしょう。
(4)「サプリメント」を活用する
「インスリン感受性を高める」といわれている、「サプリメント」を紹介します。
✔︎『インスリン感受性を高めるサプリ』
- アルギニン、シトルリン、オルニチン
- EPA
- ビオチン
- ケルセチン
- α-リポ酸
- 亜鉛
- クロミウム
- バナジウム
- コロソリン酸
- シナモン
→『インスリン感受性を高めるサプリメント”10選”』はこちら
まとめ
最後に、かんたんにまとめておきましょう!
まとめ
• 筋肉を増やすために、もっとも重要なホルモンは「インスリン」
• インスリンが栄養を届ける順番は「筋肉」→「肝臓」→「脂肪」
• 「筋肉におけるインスリン感受性」を高めておくために、体脂肪率は15〜20%になったら減量する
• 増量中は「逆チートデイ」が効果的
最後まで読んでいただき、ありがとうございます。
この記事が、あなたのお役に立つことができたなら幸いです。