✔︎ この記事で解決できるお悩み
• カタボリックってなんで起こるの?
• カタボリックを防ぐ方法を知りたい!
• カタボリックにおすすめのサプリってなに?
今回の記事は、筋肉博士”山本義徳”先生の書籍『アスリートのための最新栄養学(上)』を参考にしています。
『穴の空いたバケツに水を入れていく作業』
筋肉を増やしていく”たとえ”でよく使われる言葉です。
この記事に書いてあることを実行すれば、誰でも『カタボリックを最小限に抑えること』ができるようになります。
ぜひ最後まで読んでくださいね。
カタボリックの主な原因”3つ”
筋肉を増やすこと = 『穴の空いたバケツに水を入れていく作業』
「バケツの穴」=「カタボリック(異化)」
「入れていく水」=「アナボリック(同化)」
人間の体は、常に「カタボリック」と「アナボリック」が行われています。
ですので、『カタボリックを抑えれば、アナボリックが進んで筋肉を増やすこと』ができます。
まずは、なるべく避けたい「カタボリックの主な原因”3つ”」から解説します。
✔︎ 『カタボリックの主な原因”3つ”』
• (1)「糖新生」
• (2)「オートファジー」
• (3)「ユビキチン・プロテアソーム系」
それでは、ひとつずつ解説していきますね。
(1)「糖新生」
「糖新生」を、一言でいうと、『筋肉などを分解して、新たにブドウ糖をつくり出すこと』です。
厚生労働省の定める「糖質の摂取基準」では、総摂取カロリーの「50〜70%」を目指すべしとなっています。
活動レベルの高い人は、1日に「3,000kcal」必要とされているので「1,500〜2,100kcal」を糖質から摂取する必要があります。
炭水化物は「1gあたり4kcal」ですので、『1日に375g〜525gの糖質が必要』になります。
これは「お茶碗7〜10杯分」に相当します。
しかし、体調が悪かったり、急用などで食事ができなかったりする場合もあります。
そうすると、糖質が足りなくなってエネルギーが確保できなくなります。
特に赤血球は、糖質を唯一のエネルギーにしているため、糖質が足りなくなるとヤバいです。
このような緊急時のために、人間の体は、アミノ酸や乳酸、グリセロールを材料にして『自ら”糖質をつくり出す”ことができる』ようになっています。
これを「糖新生」といいます。
「糖新生」の問題点は、『筋肉も材料にされてしまう』ということです。
(2)「オートファジー」
「オートファジー」を、一言いうと、『タンパク質を分解して、エネルギーにしたり、食事からでは足りないアミノ酸を補ったりすること』です。
「Auto=自ら」「Phagy=食べる」なので『自食作用』ともいわれてます。
体内の”栄養レベルが低いとき”は「血糖値を上げるホルモン」が分泌されます。
- アドレナリン
- コルチゾール
- グルカゴン など
これらのホルモンは”オートファジーを活性化”させます。
逆に”栄養レベルが高いとき”は「血糖値を下げるホルモン」の”インスリン”が分泌されます。
インスリンは”オートファジーを抑制”します。
(3)「ユビキチン・プロテアソーム系」
「ユビキチン・プロテアソーム系」を、一言でいうと、『タンパク質の品質管理』です。
体内で作られるタンパク質には、筋肉やホルモン、酵素などがあります。
これらが作られるとき、正常に働かない、いわゆる「不良品」もできることがあります。
不良品が出回ると、体調を崩して命に関わることもあります。
水銀や鉛、ヒ素などの重金属に汚染されたり、脳梗塞や心筋梗塞などで血液の流れが悪くなったりしても、タンパク質の合成に問題が発生します。
このようなときのために、定期的にタンパク質を壊しているのです。
「不良品」のタンパク質が壊されるのなら良いですが、「不使用」のタンパク質も壊されてしまいます。
トレーニングによって付けた筋肉は、生命活動にとって不必要なものです。
ですので、トレーニングをサボっていると、優先的に壊されてしまいます。
カタボリックを防ぐ”3つ”の方法
減量中は特に「カタボリック」を防ぎたいですよね?
ここからは、『カタボリックを防ぐ方法』を具体的に紹介していきます。
•(1)こまめな「糖質」の摂取
•(2)こまめな「タンパク質」の摂取
•(3)上手な「サプリメント」の活用
それでは、ひとつずつ解説していきますね。
(1)こまめな「糖質」の摂取
体内で糖質が足りなくなると、上記で説明したように「糖新生」が活発になります。
低血糖になると「オートファジー」も活性化します。
対策としては『こまめに糖質を摂取する』しかありません。
消化吸収のことを考えて、「3〜4時間に1回」は糖質を摂取したいですね。
「そんなこまめに摂取できないよ」という人は、消化吸収に時間のかかる、血糖値もゆるやかに上昇する「低GI」の食品で摂取するようにしましょう。
玄米やオートミール、サツマイモなどがオススメです。
(2)こまめな「タンパク質」の摂取
カタボリックを最小限にするために、1番大事なことは『血中アミノ酸レベルを下げないこと』です。
血中アミノ酸レベルが”高い”ときは、『1時間あたり1%程度のタンパク質が分解』され、
血中アミノ酸レベルが”低い”ときは、『1時間あたり5%程度のタンパク質が分解』されるといわれています。
血中アミノ酸レベルを、なるべく高い位置でキープするために
プロテインなら「2〜3時間に1回」
固形のタンパク質なら「3〜4時間に1回」は摂取しましょう。
アミノ酸の「ロイシン」は、オートファジーを抑えるのに有効とされています。
(3)上手な「サプリメント」の活用
✔︎『起床直後』
寝てる間は栄養摂取ができないので、起床直後は『1日でもっとも栄養が枯渇している状態』です。
このタイミングで「グルタミン」もしくは「EAA」を摂りましょう。
グルタミンは、筋分解抑制の効果があります。
EAAは、素早く血中アミノ酸レベルを上げ、筋肉の合成を促進してくれます。
✔︎『トレーニング中』
「マルトデキストリン」で糖質を補給し、「EAA」で、血中アミノ酸濃度を高くキープしましょう。
→『iHerbで買えるオススメのマルトデキストリン』はこちら
✔︎『トレーニング後』
「グルタミン」で筋分解抑制、そのあと「プロテイン」で血中アミノ酸濃度を上げましょう。
✔︎『就寝前』
30〜60分前に「プロテイン」を飲みましょう。
寝てる間も、血中アミノ酸濃度を高くキープしたい人は、食物繊維の「イヌリン」や「オリーブオイル」5g程度を、プロテインに入れて飲むのもオススメです。
「ストレス」もカタボリックの原因
現代社会は「ストレス社会」といわれています。
仕事で上司に怒られたり、満員電車に乗ったり、『ストレスを完全になくすこと』はできません。
ストレスがかかると、「コルチゾール」という『筋肉を分解するホルモン』が分泌します。
ですので、「コルチゾール」についても理解しておきましょう!
「コルチゾール」が分泌する原因
• 長時間のトレーニング
• 過度な空腹
• 短いインターバル
• 睡眠不足、不規則な睡眠時間
• 過度な緊張と精神的不安
• 高血圧
コルチゾールは、筋肉の敵です。
上記のようなことは、なるべく避けるようにしましょう。
「コルチゾール」を減らす方法
• 有酸素運動や筋トレ
• 睡眠
• カフェインの摂取
「コルチゾール」を減らす1番よい方法は『生活習慣を正すこと』です。
適度な運動、筋トレ、質の良い睡眠を心がけましょう。
カフェインの摂取による効果は、一時的なものですので過剰摂取はやめましょう。
まとめ
最後に簡単にまとめておきましょう!
まとめ
• カタボリックの主な原因は「糖新生」「オートファジー」「ユビキチン・プロテアソーム系」+「ストレス」
• こまめな「糖質」「タンパク質」の摂取と上手な「サプリメント」の活用が大事
• 「コルチゾール」を減らす1番よい方法は『生活習慣を正すこと』
最後まで読んでいただいて、ありがとうございます。
この記事が、あなたのお役に立つことができたのなら幸いです。