この記事を読むと分かること
- PFCバランスを”論文ベース”で知ることができる
- ビタミン/ミネラルの摂取量の目安(厚生労働省)
- 各栄養素の詳しい説明の記事
『健康的な栄養摂取の方法をエビデンスベースで知りたい!!』
このようなお悩みを抱えていませんか?
この記事では、各栄養素の摂取量を”論文(エビデンス)ベース”で紹介しています。
各栄養素の説明も【関連記事】にて説明しているので、詳しく知りたい方は合わせて読んでみてください。
記事を読み終えると、今後PFCバランス・ビタミン・ミネラルの摂取量を決めるときに困ることがなくなります。
ぜひ、この記事を栄養摂取の辞書代わりに使ってください!
■【論文あり】”五大栄養素”の必要量
・筋肉を大きくしたい
・ダイエットしたい
・健康のための食事量を知りたい
このような、すべての方に参考になるのが厚生労働省が定める「食事摂取基準」です。
「食事摂取基準」に書かれている、健康的な生活を送るためのPFCバランスは下記の通りです。
厚生労働省が定めるPFCバランス
・タンパク質:13〜20%
・脂質:20〜30%
・炭水化物:50〜65%
健康の保持・増進・生活習慣病の予防には、上記の数値を参考にすると良いでしょう。
ここからは、”論文ベース”で各栄養素の摂取量を紹介していきます。
◎「タンパク質」の摂取量
・厚生労働省が定める:0,65g/kg/日
・1回の摂取量:0.4〜0.55g/kg
・筋トレ初心者:1.6〜1.7g/kg/日
・アスリート:1.4〜2.0g/kg/日
・増量期:1.7〜2.2g/kg/日
・減量期:2.3〜3.1g/kg/日
◎「脂質」の摂取量
・総摂取カロリーの20〜30%
ISSN(国際スポーツ栄養学会)では、体調を崩さず、生理機能を維持するためには「総摂取カロリーの20%は脂質で摂るべきだ」と示しています。
✓脂質の内訳
- 飽和脂肪酸:3(総摂取カロリーの6〜9%)
- 一価不飽和脂肪酸:4(総摂取カロリーの8〜12%)
- 多価不飽和脂肪酸:3(総摂取カロリーの6〜9%)
✓内訳の詳細
- 飽和脂肪酸:「7%以下」
- オメガ3:「1.5〜2g」
- オメガ6:「8〜11g」
◎「炭水化物」の摂取量
✓糖質
・1日:3g/kg(最低限)
・ボディビルダー・アスリート:4〜7g/kg/日
✓食物繊維
・男性:21g
・女性:18g
・1,000kcalあたり”14g”
◎「ビタミン」の摂取量
✓水溶性ビタミン
・ビタミンB1(チアミン)
厚生労働省が定める推奨量:「1.4mg」
1日の必要量:「100〜300mg」
・ビタミンB2(リボフラビン)
厚生労働省が定める推奨量:「1.6mg」
1日の必要量:「50〜100mg」
・ビタミンB6(ピリドキシン)
厚生労働省が定める推奨量:「1.4mg」
1日の必要量:「100〜500mg」
・ビタミンB12(コバラミン)
厚生労働省が定める推奨量:「2.4mcg」
1日の必要量:「1,000〜2,000mcg」
・ナイアシン(ビタミンB3)
厚生労働省が定める推奨量:「15mg」
1日の必要量:「2,000〜3,000mg」
・パントテン酸(ビタミンB5)
厚生労働省が定める推奨量:「5mg」
1日の必要量:「100〜200mg」
・葉酸
厚生労働省が定める推奨量:「240mcg」
1日の必要量:「400〜800mcg」
・ビオチン
厚生労働省が定める推奨量:「50mcg」
1日の必要量:「30〜300mcg」
・ビタミンC
厚生労働省が定める推奨量:「100mg」
1日の必要量:「1,000〜2,000mg」
✓脂溶性ビタミン
・ビタミンA
厚生労働省が定める『推奨摂取量』
男性:900μg(3,000IU)
女性:700μg(約2,300IU)
1日の必要量:10,000〜50,000IU
・ビタミンD
「日本」の厚生労働省が定める推奨摂取量:「5,5μg(220IU)」
1日の上限摂取量:「50μg(2,000IU)」
「アメリカ」の推奨摂取量:「15μg(600IU)」
1日の上限摂取量:「100μg(4,000IU)」
1日の必要量:「25μg(1,000)」〜「250μg(10,000IU)」
・ビタミンE
『厚生労働省の定める推奨摂取量』は「22IU」
『ミックストコフェロール』の摂取量:「400〜800IU」
『トコトリエノール』の摂取量:「50〜100mg」
・ビタミンK
厚生労働省が定める『推奨摂取量』
男性:「65μg」
女性:「55μg」
「骨粗しょう症の予防と治療のガイドライン」
1日に「250〜300μg」の摂取が推奨されています。
◎「ミネラル」の摂取量
✓多量ミネラル
・ナトリウム
厚生労働省が定める「塩」の推奨摂取量
男性:「8g未満」
女性:「7g未満」
日本人の1日の平均食塩摂取量:「9〜11g」
・カリウム
厚生労働省が定める推奨摂取量
男性:「3,000mg以上」
女性;「2,600mg以上」
WHOのガイドラインでは、男女とも「3,510mg」を推奨しています。
日本人の食事摂取基準(2015年版)では、日本人の1日の平均カリウム摂取量は「2,201mg」です。
・カルシウム
厚生労働省が定める推奨摂取量
男性:「800mg」
女性:「650mg」
・マグネシウム
厚生労働省が定める推奨摂取量
男性:「400mg程度」
女性:「300mg程度」
厚生労働省の調査によると、男性で255mg、女性で225mgが平均の摂取量になっています
・リン
厚生労働省が定める推奨摂取量
男性:「1,000mg」
女性:「800mg」
耐用上限量:「3,000mg」
リンを多く含む食材:魚介類、穀類、卵類、肉類、乳製品、豆類など
・硫黄
厚生労働省が定める推奨摂取量
記載なし
・塩素
厚生労働省が定める推奨摂取量
記載なし
✓微量ミネラル
・鉄
厚生労働省が定める推奨摂取量
男性:「7,0〜7,5mg」
女性:「10,5〜11,0mg」
厚生労働省の調査によると、1日の「鉄」の平均摂取量は、男性で「7,9mg」、女性で「7,0mg」を摂取しています。
・亜鉛
厚生労働省が定める推奨摂取量
男性:「11mg」
女性:「8mg」
オススメの亜鉛の摂取量:亜鉛元素として「20〜30mg」
・銅
厚生労働省が定める推奨摂取量
男性:「0.9mg」
女性:「0.6mg」
耐用上限量:「7mg」
銅を多く含む食品:魚介類、ナッツ類、豆製品など
・マンガン
厚生労働省が定める推奨摂取量
男性:「4.0mg」
女性:「3.5mg」
耐用上限量:「11mg」
マンガンを多く含む食品:香辛料、ナッツ類、穀類、大豆製品など
・セレン
厚生労働省が定める推奨摂取量
男性:「30μg」
女性:「20μg」
耐用上限量:「350〜450μg」
セレンを多く含む食品:魚類、肉類
・ヨウ素
厚生労働省が定める推奨摂取量
男性:「130μg」
女性:「130μg」
耐用上限量:「3,000μg」
ヨウ素を多く含む食品:海藻類、魚介類など
・モリブデン
厚生労働省が定める推奨摂取量
男性:「30μg」
女性:「20μg」
耐用上限量:「500〜600μg」
モリブデンを多く含む食品:豆類、豆製品、肉類など
・クロミウム(クロム)
厚生労働省が定める推奨摂取量
男性:「10μg」
女性:「10μg」
耐用上限量:「500μg」
クロミウムを多く含む食品:海藻類、豆製品など
・コバルト
厚生労働省が定める推奨摂取量
記載なし
■まとめ
五大栄養素すべての摂取量を紹介しました。
栄養素は「とにかくたくさん摂取すればいい」というものではありません。
基本的には「日本人の食事摂取基準」を目安にすると良いでしょう。
「筋肉を大きくしたい!」
「ダイエットをしたい!!」
このような方でも、健康の保持・増進・生活習慣病の予防を考えて、上記で紹介した摂取量を参考に栄養摂取を行ってください。
最後まで読んでいただきありがとうございます。
この記事が、あなたのお役に立つことができたのなら幸いです。